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量子効果等の物理現象 ナノ物質空間の創製と物理・化学修飾による物性制御

研究報告コード R990004252
掲載日 2001年2月6日
研究者
  • 山中 昭司
研究者所属機関
  • 広島大学工学部
研究機関
  • 広島大学工学部
報告名称 量子効果等の物理現象 ナノ物質空間の創製と物理・化学修飾による物性制御
報告概要 物性物理学の飛躍的な進展は新物質の発見によりもたらされる。その新物性の理解には,単に特異的な新物質が合成されるだけでは不十分で,想定し得るパラメータが連続的に変えられる物質群が用意されることが重要である。このような系の実現にはナノスケールの空間(空隙)を有する物質を探索し,設計・合成することが有効な戦略目標となる。本研究では,新規な物性を有する新物質の開拓を,このようなナノ空間を有する物質の創製から出発し,結晶構造内部からの化学修飾および物理修飾を通じて,物性制御の可能性について探索した。化学修飾による物性制御として,かご状のナノネットワークを有するシリコンクラスレート化合物を合成し,バリウムをドープすることにより,Si-sp3ネットワークが超伝導体となることをはじめて示した。電子ドープ層状窒化物高温超伝導体の発見も注目できる研究成果の一つである。物理修飾による物性制御に関連して,励起子の多体効果について,実験と理論の両面から新しい知見を得た。
研究分野
  • 半導体結晶の電気伝導
  • 固体デバイス製造技術一般
  • 非線形光学
  • 酸化物系超伝導体の物性
関連発表論文 (1)Y.-S. Han, and S. Yamanaka Preparation and Adsorption Properties of Mesoporous Pillared Clays with Silica Sol J. Porous Mat., 5, 111-119(1998).
(2)S. Yamanaka, K. Hotehama, H. Kawaji Superconductivity at 25.5K in Electron-doped Layered Hafnium Nitride Nature, 392, 580-582(1998).
(3)S. Yamanaka, K. Kunii, Z.-L. Xu Preparation and Adsorption Properties of Microporous Manganese Titanate Pillared with Silica Chem. Mater. 10, 1931-1936(1998).
(4)山中昭司 インターカレーション、すき間の材料化学 ニューセラミックス,11(4),1-6(1998).
(5)山中昭司 25.5Kで超伝導を示す層状塩化窒化ハフニウム 固体物理,33,711-716(1998).
(6)山中昭司 層間架橋ナノ構造体の合成 触媒,40,522-527(1998).
(7)山中昭司、川路 均、石川満夫、塩谷 優 シリコンナノネットワークの構築と物性 季刊フラーレン,6(3),130-144(1998).
(8)Y.-S. Han, S. Yamanaka, J.-H. Choy A New Thermally Stable SiO2-Cr2O3 Sol Pillared Montmorillonite with High Surface Area Appl. Catalysis, 174, 83-90(1998).
(9)K. Numata, C. Sakaki, S. Yamanaka Synthesis and Characterization of Layer Structured Solid Solutions in the System of LiCoO2-Li2MnO3, Solid State Ionics., 117, 257-263(1999).
(10)K. Numata, S. Yamanaka Preparation and Electrochemical Properties of Layered Lithium-Cobalt-Manganese Oxides Solid State Ionics, 118,117-120(1999).
(11)S. Yamanaka, K. Hotehama, H. Kawaji Superconductivity in Electron-doped Layered Metal Nitrides, “Advances in Superconductivity XI (ISS '98)”, Springer-Verlag. 353-358(1999).
(12)山中昭司 インターカレーションによる新物質創製‐層状窒化物高温超伝導体の発見‐応用物理,68(4),384-390(1999).
(13)山中昭司 層状結晶とインターカレーション むきざいNOW,(175),4(1999).
研究制度
  • 戦略的基礎研究推進事業、研究領域「量子効果等の物理現象」研究代表者 山中 昭司(広島大学工学部)/科学技術振興事業団
研究報告資料
  • 山中 昭司. 量子効果等の物理現象 ナノ物質空間の創製と物理・化学修飾による物性制御. 戦略的基礎研究推進事業 平成10年度 研究年報,1999. p.267 - 273.

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