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単一分子・原子レベルの反応制御 高次構造を有する有機分子の極微細触媒構造を機軸とする立体選択的構築

研究報告コード R990004260
掲載日 2001年2月6日
研究者
  • 福山 透
研究者所属機関
  • 東京大学大学院薬学系研究科
研究機関
  • 東京大学大学院薬学系研究科
報告名称 単一分子・原子レベルの反応制御 高次構造を有する有機分子の極微細触媒構造を機軸とする立体選択的構築
報告概要 1. スルホンアミド型アミンの保護基を利用したポリアミン合成
スルホンアミド型アミンの保護基を利用したポリアミン合成に関しては、極性の高い化合物の単離精製を容易にすることを目的とし、最後の脱保護を固相上で行うことを検討した。高価な市販の固相は充填効率が低かったため、Merrifield resin から独自に設計し合成した固相を開発することができた。最後の脱保護をその固相上で行い、切り出し、溶媒を留去するのみでポリアミン (1) を得た (Scheme 1)。
2. インドロカルバゾールアルカロイド(+)-K252aの全合成
プロテインキナーゼC酵素阻害活性を有するインドロカルバゾールアルカロイド(+)-K252a (2) の全合成を、インドール酢酸より23 段階、通算収率10% にて達成した(Scheme2)。まず、光環化反応を用いた新規手法により2つのインドール窒素原子を区別したインドロカルバゾール骨格の構築法を確立した。その後、環状グリコシル化反応、立体選択的な C1ユニットの導入を経て、上部ラクタム部と糖部との位置異性を完全に制御した(+)-K252aを完了した。
3. 新規インドール合成反応とインドールアルカロイド全合成への応用
オルトアルケニルチオアニリドのラジカル環化反応を用いた新規2,3-二置換インドールの合成法を開発することができた。インドール前駆体であるオルトアルケニルチオアニリドの合成に関しては市販のキノリンまたはオルトヨウ化アニリンを出発原料とする簡便かつ汎用性の高い合成手法を開発することができた (Scheme 3)。インドール形成反応は酸性及び塩基性弱いいずれの官能基の共存可能な穏和な条件で進行するため極めて適応範囲の広い反応である。本反応を用いてインドールアルカロイド、カタランチン (3) の効率的な全合成を達成することができた (Scheme 4)。
画像

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研究分野
  • 非線形光学
  • 触媒反応一般
  • 触媒
  • 有機化学一般
  • 薬物の合成
関連発表論文 (1) Tetrahedron Lett., 40, 4711-4714 (1999). Total Synthesis of PolyamineToxin HO-416bUtilizing the 2-Nitrobenzenesulfonamide Protecting Group. Y. Hidai, T. Kan,and T. Fukuyama.
(2) J. Am. Chem. Soc., 121, 6501-6502 (1999). Stereocontrolled TotalSynthesis of (+)-K252a.Y. Kobayashi, T. Fujimoto
(3) J. Am. Chem. Soc., 121, 3791-3793 (1999). Radical Cyclization of2-Alkenylthioanilides: ANovel Synthesis of 2,3-Disubstituted Indoles. H. Tokuyama, T. Yamashita, M.T. Reding, Y.Kaburagi, and T. Fukuyama. oto, and T. Fukuyama.
研究制度
  • 戦略的基礎研究推進事業、研究領域「単一分子・原子レベルの反応制御」研究代表者 福山 透(東京大学大学院薬学系研究科)/科学技術振興事業団
研究報告資料
  • 福山 透. 単一分子・原子レベルの反応制御 高次構造を有する有機分子の極微細触媒構造を機軸とする立体選択的構築. 戦略的基礎研究推進事業 平成10年度 研究年報,1999. p.315 - 318.

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