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脳を知る 視覚認識の脳内過程

研究報告コード R990004310
掲載日 2001年2月6日
研究者
  • 藤田 一郎
研究者所属機関
  • 大阪大学大学院基礎工学研究科
研究機関
  • 大阪大学大学院基礎工学研究科
報告名称 脳を知る 視覚認識の脳内過程
報告概要 霊長類の大脳皮質における物体視覚像の処理過程を解析し、物体の認識に至るメカニズムを理解することを目標に、心理学・生理学・解剖学・分子生物学とPET法(陽電子断層撮像法)を用いてサルの視覚野,特に下側葉皮質、の機能と構造を解析した。これまでの最大成果は、「下側頭葉皮質に両眼視差に選択性を持つ細胞が存在し、その一部が面の奥行き構造を伝えている」ことの証拠を得たことであり、一次視覚野から下側頭葉皮質への経路が、二次元網膜画像から三次元面構造への復元過程に関わっているらしいことを示唆した。この研究は、視覚認識における脳内過程の階層縦断的理解を目指して、心理学・生理学・解剖学・分子生物学手法を主体とする生理解剖グループとPET法を主体とするPETグループが連携して進めた。従って、サルにおける面構造知覚の行動学的解析や、下側頭葉皮質細胞における両眼視差情報の分析や、下側頭葉皮質細胞による面の奥行き構造表現メカニズム探索などを含む。
研究分野
  • 細胞構成体の機能
  • 分子・遺伝情報処理
  • 視覚
  • 生物学的機能
  • 生物科学研究法一般
  • 視覚モデル
関連発表論文 (1)Tanigawa, H., Fujita, I., Kato, M., Ojima, H.: Distribution, morphology, and aminobutyric acid immunoreactivity of horizontally projecting neurons in the macaque inferior temporal cortex. J. Comp. Neurol., 401, 129-143 (1998)
(2)Uka, T., Tanaka, H., Kato, M. and Fujita, I. : Behavioral evidence for visual perception of 3-dimensional surface structures in monkeys. Vision Res., 39:2399-2410. (1999)
(3)Takao, M., Wang., Y., Miyoshi, T., Fujita, I. and Fukuda, Y. : A new intraretinal recording system with multiple-barreled electrodes for pharmacological studies on cat retinal ganglion cells. J. Neurosci. Methods, 97:87-92 (2000)
(4)Uka, T., Tanaka, H., Yoshiyama, K., Kato, M and Fujita, I. : Disparity Selectivity of Neurons in Monkey Inferior Temporal Cortex. J. Neurophysiol., in press. (2000)
(5)Wang, Y., Fujita, I. and Murayama, Y. : Neuronal mechanisms of selectivity for object features revealed by blocking inhibition in inferotemporal cortex. Nature Neurosci., in press (2000)
研究制度
  • 戦略的基礎研究推進事業、研究領域「脳を知る」研究代表者 藤田 一郎(大阪大学大学院基礎工学研究科)/科学技術振興事業団
研究報告資料
  • 藤田 一郎. 脳を知る 視覚認識の脳内過程. 戦略的基礎研究推進事業 平成10年度 研究年報,1999. p.623 - 625.

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