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脳を知る 神経結合の形成、維持、再編成を制御する分子機構の解明

研究報告コード R990004315
掲載日 2001年2月6日
研究者
  • 藤澤 肇
研究者所属機関
  • 名古屋大学大学院理学研究科
研究機関
  • 名古屋大学大学院理学研究科
報告名称 脳を知る 神経結合の形成、維持、再編成を制御する分子機構の解明
報告概要 神経ネットワークの形成を制御する分子機構を解明すべく、神経線維のガイダンスや神経結合の形成に関与する因子や分子の検索と、その機能解析を実施した。神経線維抑制因子セマフォリンIII/Dおよび、このレセプタであるニューロピリン1の遺伝子機能を破壊したマウスの作出に成功し、ニューロピリン1を介したセマフォリンIII/Dシグナルが、秩序だった末梢神経回路の形成に不可欠なことを証明した。また、ニューロピリン1が血管内皮増殖因子(VEGF)のco-receptorとして機能して胚の血管形成を制御することを明らかにした。この一方、マウスを用いて神経系膜分子プレキシンの発現解析を行い、プレキシンが、発生時における特定の神経回路で選択的に発現することを明らかにした。更に、神経回路形成を制御する新規な分子の単離を試み、新たなカドヘリン様膜分子ファミリーCNRを得ることに成功した。今後課題としては、プレキシン,CNRによる神経ネットワーク形成の制御の解析がある。
研究分野
  • 生物科学研究法一般
  • 生物学的機能
  • 分子遺伝学一般
  • 遺伝子発現
  • 脳・神経系モデル
関連発表論文 (1)M. Taniguchi, S. Yuasa, H. Fujisawa, I. Naruse, S. Saga, M. Mishina and T. Yagi:
Disruption of semaphorin III/D gene causes severe abnormality in peripheral nerve projection. Neuron, 19, 519-530, 1997.
(2)T. Ktsukawa, M. Simizu, M. Sanbo, T. Hirata, M. Taniguchi, Y. Bekku, T. Yagi and H. Fujisawa, Neuropilin-semaphorin III/D chemorepulsive signals play a crucial role in peripheral nerve projection in mice, Neuron, 19, 995-1005, 1997.
(3)T. Kawasaki, T. Kitsukawa, Y. Bekku, Y. Matsuda, M. Sanbo, T. Yagi and H. Fujisawa: A requirement for neuropilin-1 in embryonic vessel formation. Development, 126, 485-4893, 1999.
(4)N. Kohmura, K. Senzaki, S. Hamada, N. Kai, R. Yasuda, M. Watanabe, H. Ishii, M. Yasuda, M. Mishina and T. Yagi: Diversity revealed by a novel family of cadherins expressed in neurons at synaptic complex, Neuron, 20, 1137-1151, 1998.
研究制度
  • 戦略的基礎研究推進事業、研究領域「脳を知る」研究代表者 藤澤 肇(名古屋大学大学院理学研究科)/科学技術振興事業団
研究報告資料
  • 藤澤 肇. 脳を知る 神経結合の形成、維持、再編成を制御する分子機構の解明. 戦略的基礎研究推進事業 平成10年度 研究年報,1999. p.647 - 654.

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