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脳を知る 神経系の遺伝的プログラムと可塑的メカニズム

研究報告コード R990004320
掲載日 2001年2月6日
研究者
  • 松崎 文雄
研究者所属機関
  • 東北大学加齢医学研究所
研究機関
  • 東北大学加齢医学研究所
報告名称 脳を知る 神経系の遺伝的プログラムと可塑的メカニズム
報告概要 複雑な神経ネットワークは、素子として働く神経細胞が夫々独自の個性を持つことによって成り立っている。その個性は、少数の神経幹細胞が非対称な分裂を繰り返して莫大な数の神経となる過程で形成されてゆく。当プロジェクトでは、ショウジョウバエと脊椎動物をモデル系として、神経幹細胞が多様性の形成に果たす役割を中心に、神経系の多様性形成の遺伝子プログラムの解明を目指している。これまでに、神経幹細胞の非対称分裂に伴って転写遺伝子prosperoが非対称に分配されること、その分配を制御する因子Mirandaの存在を見いだしてきた。またMirandaの変異体の解析から、神経幹細胞の分裂の非対称性が、神経の運命決定に決定的役割を果たすことも明らかにしてきた。現在、これらの現象の根本にあるもの、すなわち、神経幹細胞の非対称性の実態は何か、それはいかにして形成されるのか、についての解明に取り組んでいる。
研究分野
  • 生物学的機能
  • 分子遺伝学一般
  • 細胞生理一般
  • 細胞構成体の機能
  • 脳・神経系モデル
  • 生物科学研究法一般
関連発表論文 (1)Ikeshima-Kataoka, H., Skeath, J.B., Nabeshima, Y., Doe C. Q. And Matsuzaki, F.:
Miranda directs Prospero to a daughter cell during Drosophila asymmetric divisions.
Nature, 390, 625-629(1997).
(2)Nakagoshi, H., Hoshi, M., Nabeshima, Y. and Matsuzaki, F.: A novel homeobox gene mediates the Dpp signal to establish functional specificity within target cells. Genes Dev., 12, 2724-2734 (1998).
(3)Matsuzaki, F., Ohshiro, T., Ikeshima-Kataoka, H. and Izumi, H.: Miranda localizes staufen and prospero asymmetrically in mitotic neuroblasts and epithelial cells in early Drosophila embryogenesis. Development, 125, 4089-4098 (1998).
(4)Torii, M., Matsuzaki, F., Osumi, N., Kaibuchi, K., Nakamura, S., Casarosa, S., Guillemot, F. and Nakafuku, M.: Transcription factors Mash-1 and Prox-1 delineate early steps in differentiation of neural stem cells in the developing central nervous system. Development, 126, 443-456 (1999).
研究制度
  • 戦略的基礎研究推進事業、研究領域「脳を知る」研究代表者 松崎 文雄(東北大学加齢医学研究所)/科学技術振興事業団
研究報告資料
  • 松崎 文雄. 脳を知る 神経系の遺伝的プログラムと可塑的メカニズム. 戦略的基礎研究推進事業 平成10年度 研究年報,1999. p.679 - 686.

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