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脳を守る Caチャネル遺伝子の変異と神経疾患

研究報告コード R990004328
掲載日 2001年2月6日
研究者
  • 田邊 勉
研究者所属機関
  • 東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科
研究機関
  • 東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科
報告名称 脳を守る Caチャネル遺伝子の変異と神経疾患
報告概要 α1AタイプのCaチャネルは脳全体に広く発現しており、中枢および末梢神経系の伝達物質放出機構において中心的役割を果たしている。近年、この遺伝子における種々の変異が、多彩な神経疾患とリンクしていることが明らかにされてきた。SCA6(脊髄小脳失調症6型)もその1つで、本邦の遺伝性脊髄小脳変性症のうちSCA3に次いで多い難治疾患である。本研究では、SCA6の病態とチャネル遺伝子変異との関係解明と、変異α1Aチャネルおよび、共存する他のタイプのCaチャネル機能の調節・制御機構を活用した、神経細胞の脱落阻止を検討した。また、これによりCa依存性の神経細胞死を最終局面とする多くの神経変性疾患の治療法開発を目指した。現在、2種のチャネルノックアウトマウス作製を終了して、これらマウスの機能解析を行っている。また、SCA6の病態とチャネル遺伝子変異との関係を、変異α1Aチャネルの発現制御、電流特性、活性制御などの側面から明らかにしつつある。
研究分野
  • 生物科学研究法一般
  • 遺伝的変異
  • 動物生理一般
  • 中枢神経系
  • 神経系の疾患
関連発表論文 (1)Neuhuber, B., Gerster, U., Doering, F., Glossmann, H., Tanabe, T. & Flucher, B. E. (1998). Association of calcium channel α1S and β1a subunits is required for the targeting of β1a but not of α1S into skeletal muscle triads. Proc. Natl. Acad. Sci. USA 95: 5015-5020.
(2)Nakai, J., Tanabe, T., Konno, T., Adams, B.A. & Beam, K.G. (1998). Localization in the II-III loop of the dihydropyridine receptor of a sequence critical for excitation-contraction coupling. Journal of Biological Chemistry, 273: 24983-24986.
(3)Ishikawa, K., Fujigasaki, H., Saegusa, H., Ohwada, K., Fujita, T., Iwamoto, H., Komatsuzaki, Y., Toru, S., Toriyama, H., Watanabe, M., Ohkoshi, N., Shoji, S., Kanazawa, I., Tanabe, T. & Mizusawa, H. (1999). Abundant expression and cytoplasmic aggregations of alpha1A-voltage-dependent calcium channel protein associated with neurodegeneration in spinocerebellar ataxia type 6 (SCA6). Hum. Molec. Genet., 8: 1185-1193.
(4)三枝弘尚、田邊勉(1998)電位依存性Ca2+チャネルの構造と機能 脳の科学 20:489-495.
(5)栗原崇、田邊勉(1998)電位依存性カルシウムチャネルの分子的多様性:構造‐機能相関と組織特異的発現 循環器科 44:1-12.
(6)栗原崇、田邊勉(1998)電位依存性Ca2+チャネル 蛋白質核酸酵素 43:1579-1588.
(7)村越隆之、栗原崇、三枝弘尚、田邊勉(1998)イオンチャネルの分子生物学 羊土社 実験医学バイオサイエンスシリーズ
研究制度
  • 戦略的基礎研究推進事業、研究領域「脳を守る」研究代表者 田邊 勉(東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科)/科学技術振興事業団
研究報告資料
  • 田邊 勉. 脳を守る Caチャネル遺伝子の変異と神経疾患. 戦略的基礎研究推進事業 平成10年度 研究年報,1999. p.716 - 718.

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