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脳を守る 脳関門排出輸送に基づく中枢解毒

研究報告コード R990004332
掲載日 2001年2月6日
研究者
  • 寺崎 哲也
研究者所属機関
  • 東北大学未来科学技術共同研究センター
研究機関
  • 東北大学未来科学技術共同研究センター
報告名称 脳を守る 脳関門排出輸送に基づく中枢解毒
報告概要 血液脳関門は脳毛細血管内皮細胞同士が密着結合しており、異物の侵入から脳を守る「障壁」として知られる。従来の研究は主に、血液中の栄養物質や薬物がいかに脳に運ばれるかなど「脳支援システム」が対象だった。本研究代表者は、ある種のガン細胞がアドリアマイシン等の制ガン剤を細胞内から外に汲出す排出輸送ポンプ(P-糖蛋白)を防御システムとして備えるのと同様に、血液脳関門にP-糖蛋白が機能していることを見出した。アドリアマイシンは高脂溶性だが脳には移行しない。これが「防御システム」の実体で、制ガン剤以外にも脂溶性からの予測程には脳に運ばれない薬が発見されている。その後、脳関門排出輸送系を解析する実験手法を開発し、脳に行きにくい薬、親水性の老廃物や過剰に存在すると脳内で毒性を示す脳内神経伝達物質を脳から血液中に排出する輸送系が機能していることを明らかにした。また、排出輸送系の蛋白質や遺伝子レベルでの研究用に遺伝子改変ラットを用いる技術を開発した。
研究分野
  • 中枢神経系
  • 動物生理一般
  • 細胞構成体の機能
  • 生物科学研究法一般
  • 生物学的機能
関連発表論文 (1)T. Kitazawa, T. Terasaki, H. Suzuki, A. Kakee and Y. Sugiyama: Efflux of taurocholic acid across the blood-brain barrier: Interaction with cyclic peptides. J. Pharmacol. Exp. Ther., 286: 890-895 (1998).
(2)T. Terasaki and K. Hosoya: The blood-brain barrier efflux transporters as a detoxifying system for the brain. Adv. Drug Deliv. Rev., 36: 195-209 (1999).
研究制度
  • 戦略的基礎研究推進事業、研究領域「脳を守る」研究代表者 寺崎 哲也(東北大学未来科学技術共同研究センター)/科学技術振興事業団
研究報告資料
  • 寺崎 哲也. 脳を守る 脳関門排出輸送に基づく中枢解毒. 戦略的基礎研究推進事業 平成10年度 研究年報,1999. p.729 - 730.

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