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脳を守る 脳虚血により引き起こされる神経細胞死防御法の開発

研究報告コード R990004333
掲載日 2001年2月6日
研究者
  • 遠山 正彌
研究者所属機関
  • 大阪大学大学院医学系研究科
研究機関
  • 大阪大学大学院医学系研究科
報告名称 脳を守る 脳虚血により引き起こされる神経細胞死防御法の開発
報告概要 老人性痴呆は、生理的なものを除く大部分が脳血管障害後に生ずる神経細胞死による痴呆とアルツハイマー病にによる痴呆である。しかし有力な治療法は未開発なのが現状である。本研究では以下の新観点から、脳血管障害後の痴呆と、アルツハイマー病による痴呆の治療法開発を目指した。脳梗塞等で起きる病的状態の代表は低酸素で、神経細胞は低酸素負荷ですぐに細胞死を起こすが、アストロサイト(グリア細胞)は低酸素負荷耐性を示す。我々は「アストロサイトは低酸素負荷遭遇時に低酸素負荷下を生抜くための新たな遺伝子・蛋白発現を起こす」と想定し、この遺伝子・蛋白の単離と、神経細胞への遺伝子導入を目指した研究を進めている。アルツハイマー病への対応検討では「FADもSADも遺伝子の翻訳異常物質起因の神経細胞死惹起」と想定した探索の結果、SAD患者の脳ではPS2の翻訳異常産物が高頻度発現していること、これがPS2遺伝子の5番目のエキソンを欠失したスプライシング変種であることを解明した。またFADでは少なくともPS1変異体が神経細胞死の要因であることを明らかとした。
研究分野
  • 生物科学研究法一般
  • 生物学的機能
  • 遺伝子発現
  • 中枢神経系
関連発表論文 (1)Tamatani M, Che YH, Matsuzaki H, Ogawa S, Okado H, Miyake S, Mizuno T, Tohyama M. Tumor necrosis factor induces Bcl-2 and Bcl-x expression through NFkappaB activation in primary hippocampal neurons. J Biol Chem 1999; 274: 8531-8538.
(2)Ozawa K, Kuwabara K, Tamatani M, Takatsuji K, Tsukamoto Y, Kaneda S, Yanagi H, Stern DM, Eguchi Y, Tsujimoto Y, Ogawa S, Tohyama M. 150-kDa Oxygen-regulated protein (ORP150) suppresses hypoxia-induced apoptotic cell death. J Biol Chem 1999; 274: 6397-6404.
(3)Imaizumi, K., Morihara, T., Mori, Y., Katayama, T., Tsuda, M., Furuyama, T., Wanaka, A., Takeda, M.& Tohyama, M.: The cell death-promoting gene DP5, which interacts with the BCL2 family, is induced during neuronal apoptosis following exposure to amyloid β protein. J. Biol. Chem., 274, 7975-7981 (1999).
研究制度
  • 戦略的基礎研究推進事業、研究領域「脳を守る」研究代表者 遠山 正彌(大阪大学大学院医学系研究科)/科学技術振興事業団
研究報告資料
  • 遠山 正彌. 脳を守る 脳虚血により引き起こされる神経細胞死防御法の開発. 戦略的基礎研究推進事業 平成10年度 研究年報,1999. p.731 - 733.

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