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アフリカツメガエルおよびゼブラフィッシュ胚におけるカルシウム動態

研究報告コード R000000004
掲載日 2002年9月30日
研究者
  • 武藤 彩
研究者所属機関
  • Baier Lab. Dpt. Physiology, U.C.S.F U.S.A
研究機関
  • 科学技術振興事業団 創造科学技術推進事業
報告名称 アフリカツメガエルおよびゼブラフィッシュ胚におけるカルシウム動態
報告概要 細胞内カルシウムイオン濃度の一過的な上昇(カルシウムシグナル)は,細胞がさまざまな機能を果たす際に重要な役割を担うと考えられている。本研究では,実際に胚においてどのようなカルシウムシグナルが存在するのかを直接視覚化するために,カルシウムイメージング技術を用いて観察を行った。その結果,アフリカツメガエル胚及びゼブラフィッシュ胚において,卵割期の細胞質分裂と密接に関わる局所的なカルシウムシグナルが検出された。このカルシウムシグナルはイノシトール3燐酸(IP3)受容体の阻害剤により抑制された。また,IP3を胚に注入すると,IP3で誘導されるカルシウム濃度の上昇が局所的な細胞表層の収縮を引き起こすことを見いだした。これら二つの結果は,IP3による細部内カルシウム濃度の制御が,細胞質分裂などの細胞表層の構造変化に重要な役割を果たすことを示唆した。
研究分野
  • 生物学的機能
  • 細胞生理一般
  • 細胞膜の受容体
関連発表論文 (1)Muto,A.,and K.Mikoshiba (1998) Activation of Inositol 1,4,5-Trisphosphate Receptors Induces Transient Changes in Cell Shape of Fertilized Xenopus Eggs. Cell Motility and the Cytoskeleton 39:201-208
(2)Kume,S.,Muto,A.,Inoue,T.,Suga,K.,Okano,H.,and K.Mikoshiba. (1997). Role of inositol 1,4,5-trisphosphate receptor in ventral signaling in Xenopus embryos. Science 278:1940-1943
(3)Muto,A.,Kume,S.,Inoue,T.,Okano,H., and K.Mikoshiba. (1996) Calcium waves along the cleavage furrows in cleavage-stage Xenopus embryos and its inhibition by heparin. Journal of Cell Biology 135:181-190
研究制度
  • 創造科学技術推進事業、御子柴細胞制御プロジェクト/科学技術振興事業団
研究報告資料
  • 武藤 彩. アフリカツメガエルおよびゼブラフィッシュ胚におけるカルシウム動態. 創造科学技術推進事業 御子柴細胞制御プロジェクトシンポジウム 『カルシウムを介する細胞内シグナル伝達のメカニズム』-受精から神経の発達と記憶まで- 講演要旨集(研究期間:1995-2000),2000. p.27 - 33.

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