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ヒトおよびサルにおける前頭前野の機能イメージング

研究報告コード R000000092
掲載日 2002年9月30日
研究者
  • 中原 潔
研究者所属機関
  • 科学技術振興事業団 心表象プロジェクト
研究機関
  • 科学技術振興事業団 心表象プロジェクト
報告名称 ヒトおよびサルにおける前頭前野の機能イメージング
報告概要 Wisconsin Card Sorting Test (WCST)は状況に応じて柔軟に行動を変化させる能力(set shifting)を検査するのに有効である。前頭前野に損傷を受けた患者では,WCSTの成績が低下することが知られており,従ってset shiftingは前頭前野の機能の一つであると考えられている。しかしset shiftingが前頭前野のどの領域によって担われているのか,その詳細は不明であった。我々はWCST遂行中の被験者の脳活動を機能的核磁気共鳴画像法(fMRI)を用いて測定し,set shiftingに相関した脳活動を前頭前野内の限局した領域,すなわち両側下部前頭溝の後部に見出した。set shiftingの認知的負荷(難易度)を増加させると,この脳活動もこれに相関して増大した。我々はさらに,同様のfMRI実験をWCST遂行中のサルにおいて行い,set shiftingに相関した脳活動弓状溝の下行枝の腹側部に検出した。以上の結果より,下部前頭前野がヒトおよびサルにおいてset shiftingに重要な働きをしていることが示唆された。また我々の知る限り,本研究はWCSTのような高次認知課題を遂行中のサルにおいてfMRI実験を行うことに成功した初めての例である。
研究分野
  • 脳・神経系モデル
  • 神経科学一般
研究制度
  • 国際共同研究事業、心表象プロジェクト/科学技術振興事業団
研究報告資料
  • 中原 潔. Functional imaging of prefrontal cortex in the human and monkey. 国際共同研究事業 心表象プロジェクト The Second International Symposium of JST-MIT Mind Articulation Project Image, Language, Brain.(研究期間:1996-2000),2000. p.14 - 14.

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