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増殖能と正常肝細胞の形質発現を維持した成体ラット肝細胞の長期培養

研究報告コード R990003835
掲載日 2001年2月6日
研究者
  • 立野 知世
研究者所属機関
  • 科学技術振興事業団 創造科学技術推進事業
研究機関
  • 科学技術振興事業団 創造科学技術推進事業
報告名称 増殖能と正常肝細胞の形質発現を維持した成体ラット肝細胞の長期培養
報告概要 今日,肝硬変や劇症肝炎,肝癌により,日本国内で1年で約3万人の命を落としている。心臓や腎臓は,それぞれポンプや膜で代用できるが,肝臓は500以上の多機能を持つといわれるゆえに,単純でない。多量の正常な肝細胞をある装置に閉じ込め,患者の血管に接続し,肝臓の機能を代行させるハイブリッド型人工肝臓が,より現実的な方法であり,今日,様々な工夫がなされている。
これまで,成体の肝臓から採取した肝実質細胞を,正常な機能を持ち続けたまま増殖させることは不可能であった。著者らは,成体ラットの肝実質細胞を,ウシ胎児血清,表皮成長因子、ニコチンアミド,活性持続型ビタミンC,ジメチルスルホキシドを添加した培地で培養することにより,正常な肝細胞の機能発現を維持したまま,最高で32日間で約6倍に増殖させることに成功した(図1,図2)。この培地はこの細胞系にわずかに含まれた星細胞の増殖も支持し,肝実質細胞の増殖,正常な機能発現の維持に寄与することを示した。
画像

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研究分野
  • 細胞・組織培養法
  • 細胞分裂・増殖
  • 細胞構成体の機能
  • 肝臓
  • 生体系モデル一般
関連発表論文 (1)Tateno C and Yoshizato K: Long-term cultivation of adult rat hepatocytes that undergo multiple cell divisions and express normal parenchymal phenotypes. Am J Pathol 1996, 148: 383-392
研究制度
  • 創造科学技術推進事業、吉里再生機構プロジェクト/科学技術振興事業団
研究報告資料
  • 立野 知世. 増殖能と正常肝細胞の形質発現を維持した成体ラット肝細胞の長期培養. 創造科学技術推進事業 吉里再生機構プロジェクト 成果報告集(研究期間:1992-1997),1997. p.241 - 248.

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