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肝細胞と胆管上皮細胞の形質を発現するクローン性小型肝細胞の増殖と分化

研究報告コード R990003836
掲載日 2001年2月6日
研究者
  • 立野 知世
  • 梶原 薫
研究者所属機関
  • 科学技術振興事業団 創造科学技術推進事業
  • 科学技術振興事業団 創造科学技術推進事業
研究機関
  • 科学技術振興事業団 創造科学技術推進事業
報告名称 肝細胞と胆管上皮細胞の形質を発現するクローン性小型肝細胞の増殖と分化
報告概要 通常の初代培養肝細胞を得る際に,50Gの低速遠心後の沈澱(肝実質細胞)を用いるが,その上澄み部分には,肝細胞以外の細胞,すなわち非実質細胞が多数含まれることが知られている。著者らは,その画分(肝非実質細胞画分)の中に小型の肝細胞が含まれることに着目した。
8週齢の成体F344ラットの肝臓からコラゲナーゼ灌流法により採取した小型肝細胞と非実質細胞を含む画分を,ウシ胎児血清,表皮成長因子,ニコチンアミド,活性持続型ビタミンC,ジメチルスルホキシドを添加した培地で培養した。その結果,小型の肝細胞がコロニーを形成しながらクローン性増殖をし,30日で約30倍に増殖させることに成功した(図1,図2)。これらの細胞は,培養日数を経ると,成熟肝細胞のマーカーや,胆管上皮細胞のマーカーに陽性の細胞が出現することから,成熟肝細胞にも,胆管上皮細胞にも分化できる幹細胞である可能性を示唆した。
画像

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研究分野
  • 細胞・組織培養法
  • 細胞分裂・増殖
  • 細胞構成体の機能
  • 生体系モデル一般
関連発表論文 (1)Tateno C and Yoshizato K: Long-term cultivation of adult rat hepatocytes that undergo multiple cell divisions and express normal parenchymal phenotypes. Am J Pathol 1996, 148: 383-39
(2)Tateno C and Yoshizato K: Growth and differentiation in culture of clonogenic hepatocytes that express both phenotypes of hepatocytes and biliary epithelial cells. Am J Pathol 1996, 149: 1593-1605
研究制度
  • 創造科学技術推進事業、吉里再生機構プロジェクト/科学技術振興事業団
研究報告資料
  • 立野 知世,梶原 薫. 肝細胞と胆管上皮細胞の形質を発現するクローン性小型肝細胞の増殖と分化. 創造科学技術推進事業 吉里再生機構プロジェクト 成果報告集(研究期間:1992-1997),1997. p.249 - 258.

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