TOP > 研究報告検索 > 超臨界流体溶媒を用いた反応の制御と新反応の開拓

超臨界流体溶媒を用いた反応の制御と新反応の開拓

研究報告コード R000000188
掲載日 2002年9月30日
研究者
  • 梶本 興亜
研究者所属機関
  • 京都大学大学院理学研究科
研究機関
  • 京都大学大学院理学研究科
報告名称 超臨界流体溶媒を用いた反応の制御と新反応の開拓
報告概要 超臨界水中の反応研究のための基礎的データを集めた。分光用セルやNMRキャビティ,また流通型の反応装置の制作などの研究の立ち上げを行い,溶媒分子やイオン周囲の溶媒和構造の密度による変化を観測すると共に,基礎的な化学反応について生成物と反応速度を決定した。超臨界水の水和構造に関する研究ではNi2+の吸収スペクトルを種々の温度・密度の超臨界水中で観測した(図1)。電解質超臨界水溶液の回転緩和時間に関してはNMRのInversion recovery法によって超臨界水のスピン-格子緩和時間T1を測定し,D2O分子の回転相関時間を計算した。超臨界水中での2-フェニルプロピオン酸エステルの分解反応はOH-を触媒とするイオン機構で進むことが確認された(図2)。亜臨界,超臨界水中でのギ酸の分解反応,超臨界水中における(+)カテキンを代表とするポリフェノールの分解反応および超臨界水中での分解反応における器壁効果などについて研究の概要を報告した。
画像

※ 画像をクリックすると拡大します。

R000000188_01SUM.gif R000000188_02SUM.gif
研究分野
  • 流体力学一般
  • 反応速度論・触媒一般
  • 分子化合物
  • 動植物,微生物のその他の産生物質
  • 抽出
関連発表論文 (1)Kajimoto, O., (1999) “Solvation in supercritical fluids: Its effects on energy transfer and chemical reactions,” Chem. Rev., 99, 355-389.
(2)梶本興亜、「超臨界流体をミクロに見る」、現代化学、No.3、25-31(1999).
(3)網田富士嗣、梶本興亜「高圧力実験装置入門」高圧力の化学と技術,9(4),308-313
(4)Ito, N., Kajimoto, O., and Hara, K. (2000) “Picosecond time-resolved fluorescence depolarization of p-terphenyl at high pressures,” Chem. Phys. Lett, 318, 118-124.
(5)Fujiwara, T., Egashira, K., Ohshima, Y., and Kajimoto, O. (2000) “Effects of a solvent molecule on the torsional potential of 9,9′-bianthryl,” Phys. Chem. Chem. Phys., 2, 1365-1373.
研究制度
  • 戦略的基礎研究推進事業、研究領域「単一分子・原子レベルの反応制御」研究代表者 梶本 興亜(京都大学大学院理学研究科)/科学技術振興事業団
研究報告資料
  • 梶本 興亜. 単一分子・原子レベルの反応制御 超臨界流体溶媒を用いた反応の制御と新反応の開拓. 戦略的基礎研究推進事業 平成11年度 研究年報.科学技術振興事業団, 2000. p.429 - 435.

PAGE TOP