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インスリン分泌性ハイブリッド型人工皮膚の構築

研究報告コード R990003844
掲載日 2001年2月6日
研究者
  • 吉田 進
研究者所属機関
  • 科学技術振興事業団 創造科学技術推進事業
研究機関
  • 科学技術振興事業団 創造科学技術推進事業
報告名称 インスリン分泌性ハイブリッド型人工皮膚の構築
報告概要 I型糖尿病の患者の膵臓は,インスリン分泌能が低下あるいは消失しているため,患者は毎日,数回インスリンの自己注射を生涯にわたって行わなくてはならない。より有効な治療法を開発するために,組織再構築の技術と遺伝子導入の技術を組合わせることにより,インスリン分泌性のハイブリッド型人工皮膚の構築を試みた。
4週齢のFisher系ラット雄の背部の皮膚を切り取り,16日間培養し,組織片の周囲に遊走してきた線維芽細胞を集め継代培養し細胞株を樹立した。この樹立した皮膚線維芽細胞にプラスミドベクターpBMG.Neoを用いて,インスリン遺伝子を組込み,インスリンの前期物質であるプロインスリンを分泌する細胞を得た(図1)。この細胞をハイブリッド型人工皮膚の真皮層に組込んで,ストレプトゾトシンで糖尿病を惹起したヌードマウスに移植した。この移植を受けたヌードマウスは糖尿病特有の体重減少および血糖値の上昇が有意に抑制された(図2,図3)。この実験で,インスリン遺伝子を組込んだ線維芽細胞をその真皮層中にもつ人工皮膚の移植によって糖尿病治療が可能であることが示された。
画像

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研究分野
  • すい臓ホルモン
  • 遺伝子操作
  • すい臓
  • 糖質代謝作用薬の基礎研究
関連発表論文 (1)吉田進・吉里勝利、”皮膚細胞への遺伝子導入—ハイブリッド型人工皮膚を用いた遺伝子治療—”、組織培養研究13(3):129-135、1994
(2)吉田進・吉里勝利、”人工皮膚への遺伝子導入”、人工臓器25(5):897-901,1996
(3)Yoshida, S., Yamasaki, C, Yoshizato, K., Proinsulin-Secreting Hybrid Skin Which Can Be Used to Treat Diabetic Animals. Tissue Engineering, 3 (3): 243-255, 1997.
研究制度
  • 創造科学技術推進事業、吉里再生機構プロジェクト/科学技術振興事業団
研究報告資料
  • 吉田 進. インスリン分泌性ハイブリッド型人工皮膚の構築. 創造科学技術推進事業 吉里再生機構プロジェクト 成果報告集(研究期間:1992-1997),1997. p.381 - 399.

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