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フェロモンの記憶に関わるシナプスメカニズムの解析

研究報告コード R000000262
掲載日 2002年9月30日
研究者
  • 市川 眞澄
研究者所属機関
  • (財)東京都医学研究機構神経科学総合研究所
研究機関
  • (財)東京都医学研究機構神経科学総合研究所
報告名称 フェロモンの記憶に関わるシナプスメカニズムの解析
報告概要 フェロモンは動物の社会生活に重要な因子であり,鋤鼻系が受容及び情報処理に関わっている。自然の刺激によるシナプスの可塑性と記憶との関わりを明らかにする目的で,フェロモンの記憶を司る鋤鼻系副嗅球内の相反シナプスという機能的に重要なシナプスに注目して,フェロモン刺激とシナプスの可塑性との関連を総合的に解析している。平成11年度は,雌マウス交尾後のフェロモン記憶形成期に副嗅球内の相反シナプスの形態変化が起きること,また副嗅球ニューロンの初代培養系が確立し,興奮及び抑制性シナプスが多数形成されていることを明らかにした。更に,副嗅球へ投射するノルアドレナリン作動性神経が交尾刺激で賦活され,invivo実験で扁桃体へ投射する僧帽/房飾細胞の一部が人工的な膣頸管刺激で賦活されることを確認した。また,警報フェロモンの作用に関する行動生理,及び視床下部神経活動を指標とした生殖フェロモンの生物検定などで新しい知見を得た。
研究分野
  • 細胞構成体の機能
  • 動物生理一般
  • 内分泌系の生理と解剖学
  • 末梢神経系
  • 感覚
  • 生殖生理一般
関連発表論文 (1)Ichikawa M, Shin T, Kang MS.: Fine structure of the vomeronasal sensory epithelium of Korean goats (Capra hircus). J. Reprod. Develop., 45, 81-89 (1999)
(2)Osada T, Ikai A, Costanzo RM, Matsuoka M, Ichikawa M.: Continual neurogenesis of vomeronasal neurons in vitro. J. Neurobiol., 40, 226-233 (1999)
(3)Ichikawa M,: Axonal growth of newly formed vomeronasal receptor neurons after nerve transection. Anatomy Embryol, 200, 413-417 (1999)
(4)Matsuoka M, Yokosuka M, Mori Y, Ichikawa M.: Specific expression pattern of Fos in the accessory olfactory bulb of male mice after exposure to soiled bedding of females. Neurosci. Res., 35, 189-195 (1999)
(5)Yoshida-Matsuoka J, T. Osada, Y. Mori, and M. Ichikawa.: A developmental study using three antibodies (VOBM1,VOBM2, and VOM2): immunocytochemical and electron microscopical analysis of the luminal surface of the rat vomeronasal sensory epithelium. Anat. Embryol., 199, 215-224 (1999)
(6)Osada T, S Takezawa, A Itoh, H Arakawa, M Ichikawa, and A Ikai.: The distribution of sugar chains on the vomeronasal epithelium observed with the atomic force microscope. Chemical Senses, 24, 1-6 (1999)
研究制度
  • 戦略的基礎研究推進事業、研究領域「脳を知る」研究代表者 市川 眞澄((財)東京都医学研究機構神経科学総合研究所)/科学技術振興事業団
研究報告資料
  • 市川 眞澄. 脳を知る フェロモンの記憶に関わるシナプスメカニズムの解析. 戦略的基礎研究推進事業 平成11年度 研究年報.科学技術振興事業団, 2000. p.855 - 858.

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