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回路網形成における神経活動の関与メカニズム

研究報告コード R000000271
掲載日 2002年9月30日
研究者
  • 津本 忠治
研究者所属機関
  • 大阪大学大学院医学系研究科
研究機関
  • 大阪大学大学院医学系研究科
報告名称 回路網形成における神経活動の関与メカニズム
報告概要 脳内神経回路網が一個の受精卵から形成されるプロセスには,発生初期から中期に掛けて遺伝情報に基づき発現する分子に基づき形成されるプロセスと,中期から後期に掛けて外部からの入力や神経細胞自身の活動によって修正または精緻化されるプロセスがある。本研究の対象は後者である。後者のプロセスは入力操作の容易性から主に視覚系を対象にしてきた。例えば仔猫の片目を一時的に遮蔽すると大脳皮質視野ニューロンがその目に対する反応性を消失することや視覚野のコラム構造も変化し,こうした変化には入力に依存して伝達効率が変化するシナプス長期増強や長期抑圧が関与しているとの仮説が提唱され,変化の物質メカニズムとして神経栄養因子の関与が示唆されている。本研究ではこうした視覚の可塑性に関する仮説や示唆を検証して発達脳神経回路の神経活動依存的変化のメカニズム解明を目指す。本報ではこのため実施した実験の内容や結果所見を含む。
研究分野
  • 生物科学研究法一般
  • 遺伝学研究法
  • 細胞構成体の機能
  • 視覚
  • 発生と分化
  • 分子・遺伝情報処理
関連発表論文 (1)Hata, Y., Ohshima, M., Ichisaka, S., Wakita, M., Fukuda, M. and Tsumoto, T. (2000) Brain-derived neurotrophic factor prevents expands ocular dominance columns in visual cortex in monocularly deprived and non-deprived kittens, but does not in adult cats. J. Neurosci., 20 RC57, 1-5.
(2)Kumura, E., Kimura, F., Taniguchi, N. and Tsumoto, T. (2000) Brain-derived neurotrophic factor blocks long-term depression in solitary neurones cultured from rat visual cortex. J. Physiol. (Lond.) 524, 195-204.
(3)Taniguchi,N., Takada,N., Kimura,F. and Tsumoto,T.(2000) Actions of BDNF on evoked and spontaneous EPSCs dissociate with maturation of neurones cultured from rat visual cortex. J.Physiol.(Lond.), 527,579-592.
(4)Kohara,K., Kitamura,A., Morishima,M. and Tsumoto,T.(2001) Activity-dependent transfer of brain-derived neurotrophic factor to postsynaptic neurons. Science,291 2419-2423.
研究制度
  • 戦略的基礎研究推進事業、研究領域「脳を知る」研究代表者 津本 忠治(大阪大学大学院医学系研究科)/科学技術振興事業団
研究報告資料
  • 津本 忠治. 脳を知る 回路網形成における神経活動の関与メカニズム. 戦略的基礎研究推進事業 平成11年度 研究年報.科学技術振興事業団, 2000. p.891 - 894.

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