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海馬の動的神経機構を基礎とする状況依存的知能の設計原理

研究報告コード R000000299
掲載日 2002年9月30日
研究者
  • 山口 陽子
研究者所属機関
  • 理化学研究所脳科学総合研究センター
研究機関
  • 理化学研究所 脳科学総合研究センター
報告名称 海馬の動的神経機構を基礎とする状況依存的知能の設計原理
報告概要 本研究の目的は,環境変化に応じて変化する文脈情報の生成原理とその働きを,海馬の神経機構から探ることである。((ヒト大脳海馬の記憶への寄与としては陳述記憶や時間的には中期の記憶を担うと考えられるがラット実験による海馬の空間認知との対応が一見取れない。ラット大脳海馬のシータリズム依存的な神経活動から得られる海馬の神経機構の作業仮説(位相才差)に基づいて,実験的に検証可能な神経回路モデルを提唱し,計算機実験によってその基本的性質を調べた。更に,文脈情報が明確に寄与するサル,マウス及びヒトについて,原理を一般化すべく,実験過程の新たな設定と,測定装置の準備を進めた。本研究は5グループで夫々実施した。本報には動的神経機構の理論研究や,文脈依存性課題におけるサルとの海馬関連皮質活動の測定と解析,小脳学習と海馬神経活動の相関解析,ヒト脳活動の無侵襲測定による文脈生成のダイナミックス解析,などの実施内容や成果等を含む。
研究分野
  • 細胞構成体の機能
  • 動物生理一般
  • 中枢神経系
  • 生体計測
  • 神経の基礎医学
  • 医用情報処理
関連発表論文 (1)H. Wagatsuma and Y. Yamaguchi: A Neural Network Model Self-Organizing a Cognitive Map Using Theta Phase Precession”, IEEE SMC'99, TP03-1, 1999.
(2)山口陽子,B.L.McNaughton:ラット空間探索時海馬シータリズムの位相コーディング,電子情報通信学会技術研究報告NC研究会 NC98-100,p15-22,1999.
(3)羽賀憲利、山口陽子:海馬位相歳差モデルを用いた記憶の記銘と想起、電子情報通信学会技術研究報告NC研究会,NC99-124,p51-58.2000.
(4)我妻広明、山口陽子:海馬シータ位相コードにより認知地図生成のモデル,電子情報通信学会技術研究報告NC研究会,NC99-123,p43-50,2000.
(5)羽賀憲利、山口陽子:海馬位相歳差モデルを用いた記憶の記銘と想起の研究、生物物理,S197,1999.
(6)我妻広明、山口陽子:海馬シータ位相コードによる認知地図生成原理の研究、生物物理,S33,1999.
(7)山口陽子:海馬シータ位相歳差による経験の近時記憶の生成、神経回路学会年会予稿集、1999.
研究制度
  • 戦略的基礎研究推進事業、研究領域「脳を創る」研究代表者 山口 陽子(東京電機大学理工学部)/科学技術振興事業団
研究報告資料
  • 山口 陽子. 脳を創る 海馬の動的神経機構を基礎とする状況依存的知能の設計原理. 戦略的基礎研究推進事業 平成11年度 研究年報.科学技術振興事業団, 2000. p.1011 - 1019.

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