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緑膿菌の薬剤排出ポンプの機能を阻害する方法及び薬剤

シーズコード S110005825
掲載日 2011年9月30日
研究者
  • 良原 栄策
  • 猪子 英俊
技術名称 緑膿菌の薬剤排出ポンプの機能を阻害する方法及び薬剤
技術概要 MexAB-OprMポンプの構造に着目した。すなわち、このポンプを構成する3つのサブユニットのいずれもが機能発現には不可欠であることに鑑み、これらのうち1つのサブユニットの機能を阻害すればポンプ全体の機能を消失させることができるとの知見に基づいて、特に、薬剤ポンプサブユニットの中で唯一細胞外に露出している部分を有するOprMのアミノ酸配列を改変することによって薬剤排出ポンプ全体の機能を阻害することができることを見出した。すなわち本発明は、成熟OprMタンパク質のアミノ酸配列の第100番目から第109番目のいずれか、あるいは第311番目から第320番目のアミノ酸のいずれかを改変することからなる、多剤耐性緑膿菌の薬剤排出ポンプ機能を阻害する方法を提供する。特に、MexAB-OprMポンプの機能を阻害する場合には、成熟OprMタンパク質のアミノ酸配列における第311番目及び/又は第318番目のアミノ酸を改変するのが好ましい。
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研究分野
  • 感染症・寄生虫症の治療
展開可能なシーズ 緑膿菌は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)とともに多剤耐性を示すために感染症の治療が難しく大きな問題である。この菌の薬剤耐性獲得に大きく貢献しているのが薬剤排出ポンプである。このポンプは、菌内部に入った薬剤を積極的に細胞外に輸送、排出する。緑膿菌が具備する薬剤排出ポンプは、構造が異なる種々の抗生剤を排出する機能を有するため、緑膿菌の多剤耐性化が起こる。緑膿菌の主要なポンプはMexAB-OprMポンプである。このポンプ機能を阻害して抗生剤の薬効を増強する試みが行われている。本発明は、より効率的に緑膿菌の薬剤排出ポンプの機能を阻害できる方法を見いだし、そのような効果を奏する薬剤及びその薬剤のスクリーニング方法を提供する。
本発明によれば、薬剤排出ポンプの機能を阻害する薬剤を設計できる。従って、緑膿菌の薬剤(多剤)耐性を低下させ、抗生剤の薬効を向上させることのできる薬剤を容易に設計及びスクリーニングすることができ、その結果、感染症の有効な予防及び治療に寄与することができる。
用途利用分野 緑膿菌による感染症予防薬、緑膿菌による感染症治療薬、多剤耐性緑膿菌の薬剤排出ポンプの機能阻害技術
出願特許   特許 国際特許分類(IPC)
( 1 ) 学校法人東海大学, . 良原 栄策, 猪子 英俊, . 緑膿菌の薬剤排出ポンプの機能を阻害する方法及び薬剤. . 2009-07-02
  • C07K  14/21     
  • G01N  33/50     
  • A61K  39/395    
  • A61K  45/00     
  • A61P  31/04     
  • G01N  33/15     

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