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D-セリンデヒドラターゼ及びその利用

シーズコード S110006362
掲載日 2011年11月21日
研究者
  • 吉村 徹
  • 伊藤 智和
技術名称 D-セリンデヒドラターゼ及びその利用
技術概要 D-セリンデヒドラターゼは(a)配列番号1で示されるアミノ酸配列を有するタンパク質、(b)配列番号1で示されるアミノ酸配列と相同なアミノ酸配列を有し、D-セリンデヒドラターゼ活性をもつタンパク質である。このD-セリンデヒドラターゼは、図4に示すようにL-セリンには反応せず、しかも、D-セリンに対する反応性を100%としたときにD-スレオニンに対する反応性は5%以下である。このD-セリンデヒドラターゼは、D-セリンデヒドラターゼ遺伝子が導入した形質転換体を、このタンパク質が産生される条件下で培養し、タンパク質を回収することにより生産する。D-セリンデヒドラターゼを試料に反応させた後、生じたアンモニア又はピルビン酸を定量し、定量値から試料中のD-セリン量を算出することにより、D-セリンを定量する。図8は、新規D-セリンデヒドラターゼを用いた定量法(酵素法)と従来法(HPLC)を比較したものであり、ヒト尿中D-セリン濃度を酵素法と従来法で定量したところ、酵素法では、243±7.0μM(平均値±標準偏差)(n=6、CV2.9%)であったのに対し、従来法は239±9.8μMで良い一致を示した。
画像

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研究分野
  • 酵素一般
  • 生化学的分析法
  • 医療用機器装置
展開可能なシーズ D-セリン定量法における様々な問題を解消する新規なD-セリン定量法を提供する。また、D-セリン定量法に利用される新規な酵素、それをコードする遺伝子などを提供する。
新規D-セリンデヒドラターゼはD-セリンに対する基質特異性が高く、このような基質特異性に優れた酵素を用いた定量法によれば、試料中に夾雑物質(特にL-セリン)が存在している場合であっても正確にD-セリンを定量することが可能である。したがって、D-セリンに比べてL-セリンの含量がはるかに多い生体試料中のD-セリンの定量など、既存の酵素では到底不可能な条件下でのD-セリンの定量も可能になり、統合失調症やアルツハイマー病、或いはBSE(牛海綿状脳症)など、ヒトや哺乳動物の神経疾患の診断への応用が期待できる。一方、この定量法は、極めて一般的なマイクロプレートリーダーや分光光度計を利用して実施することが可能である。さらに、この定量法によれば、従来のD-セリンの定量法で問題視される経済的、時間的コストを大幅に削減可能であり、集団検診などへの適用も期待される。
用途利用分野 D-セリン定量用試薬、D-セリン定量用キット
出願特許   特許 国際特許分類(IPC)
( 1 ) 国立大学法人名古屋大学, . 吉村 徹, 伊藤 智和, . D-セリンデヒドラターゼ及びその利用. . 2010-02-25
  • C12N  15/09     
  • C12N   9/88     
  • C12Q   1/527    
  • G01N  33/68     

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