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ホスホリパーゼD欠失性イネ系統

シーズコード S110006994
掲載日 2011年12月13日
研究者
  • 鈴木 保宏
技術名称 ホスホリパーゼD欠失性イネ系統
技術概要 ホスホリパーゼD(PLD)欠失性である、イネ系統(受託番号FERM P-21231)、その後代またはその交雑株である。(1)イネの種子を突然変異原で処理し、その種子を栽培した植物体、(2)PLD欠失性イネ系統とイネ野生型株を交配し、その種子を栽培した植物体、(3)PLD欠失性イネ系統から得た細胞とイネ野生型株から得た細胞を細胞融合し、得られた融合細胞を培養して再生した植物体、に対してPLD欠失についてスクリーニングして、PLD欠失性イネ系統を作出する。PLD欠失が、PLD遺伝子のナンセンス変異によるものである。このPLD遺伝子は、PLD1遺伝子にナンセンス変異が導入された遺伝子であり、配列番号4に示される塩基配列において2779番目の塩基のグアニンがアデニンに置換された塩基配列からなるDNAを含むPLD欠失性遺伝子である。図6に示すように、PLD1遺伝子は、イネの第1染色体上の24.0cMの位置で、マーカーRG472とRG246の間にある。この遺伝子を植物細胞に導入して相同組換えを行い、PLD欠失性形質転換植物を作出する。また、この遺伝子検出によりPLD欠失性遺伝子の有無を判定する。
画像

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研究分野
  • 作物の品種改良
展開可能なシーズ 玄米や米ヌカの品質、風味の劣化は、ホスホリパーゼD(PLD)による米ヌカ細胞のスフェロゾーム膜のホスホジルコリン加水分解が引き金となる。そこで、PLDが欠失された新規のイネ系統、ならびにイネ植物においてPLD欠失性遺伝子の有無を判定する方法を提供する。
本開発から得られたイネ系統はPLD活性が実質的に欠けており、スフェロゾーム膜の崩壊が少なく、その結果中性脂質の分解が少ない。従って、このイネ系統の種子は、品質を維持したまま長期間の保存が可能であり、PLD阻害剤などを添加しなくても穀粒の劣化を抑制でき、米の貯蔵性の向上を推進できる。また、その種子から調製された玄米および米ヌカは、脂質の酸化が抑制され、その米ヌカから米油を製造すれば、歩留まりを向上させることができる。更に、脂質酸化や異臭発生が生じにくい米粉、玄米全粒粉、米油などの製造が可能になる。本開発で特定したPLD欠失性遺伝子を様々な植物に導入することにより、PLD欠失性形質転換植物を作出することができる。この遺伝子のナンセンス変異に基づいてPLD欠失性遺伝子の有無を判定することができる。
用途利用分野 米、米粉、調理米飯、玄米全粒粉、米油
出願特許   特許 国際特許分類(IPC)
( 1 ) 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, . 鈴木 保宏, . ホスホリパーゼD欠失性イネ系統. 特開2008-245638. 2008-10-16
  • C12N  15/09     
  • A01H   5/00     
  • A01H   1/00     
  • A23L   1/10     
  • C12Q   1/68     

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