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稲の糖化法

シーズコード S110007089
掲載日 2011年12月14日
研究者
  • 徳安 健
  • 朴 正一
  • 荒金 光弘
技術名称 稲の糖化法
技術概要 表1は、コシヒカリ稲わらの各部位の糖質含量を測定した結果であるが、澱粉率は稈部1.52%、葉鞘・葉身部0.47%であり、全易分解性糖質含有率(全含有率)は稈部1.78%、葉鞘・葉身部0.54%であり、ともに稈部のほうが葉鞘・葉身部より高い値を示す。そこで稲わらの糖化においては、稲茎葉部を、重量比で全体の7割以上の断片が10cm以下の長さになるように裁断した後、その裁断物中の稈とそれ以外の茎葉部との結合を分断し、稈とそれ以外の茎葉部とを分離して、「稈が濃縮された画分」と「稈が濃縮された画分」以外の画分を得る。「稈が濃縮された画分」を、粉砕処理及び/または80℃以上130℃以下の加熱処理を行った後、セルロース分解酵素、澱粉分解酵素、β-(1→3),(1→4)グルカン分解酵素及びヘミセルロース分解酵素からなる群より選ばれた少なくとも一種類の酵素を含む条件において酵素糖化する。「稈が濃縮された画分」以外の画分を、粉砕処理を行った後、酸処理、アルカリ処理及び水熱処理からなる群より選ばれた少なくとも一種類の前処理を行い、酵素糖化する。この稲わらの糖化法により得られた糖化液からエタノールを製造する。
画像

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研究分野
  • 固体の製造・処理一般
  • 酵素の応用関連
展開可能なシーズ 稲わらの各部位における糖化性や粉砕性を考慮して、稲わら中の糖質を効率良く且つ安定的に回収できる方法を提供する。
稲茎葉中の易分解性糖質の蓄積部位を詳細に解析した結果、これらが稈の部分を中心に存在することを確認した。また、稈の部分が茎葉中の他の部位より機械的強度が高く、これを除くことにより残り部分の破砕効率が向上することを見出した。そこで、稲茎葉部の稈とその他(葉鞘や葉を中心とする部分)を分別することにより、バイオマスを糖化する際の粉砕効率や糖化効率を向上できる。この技術は、稲わらや稲のホールプラントを原料とした、低コスト・低環境負荷の効率的な稲の糖化技術の開発に関するものであり、バイオエタノール製造技術の開発、バイオリファイナリー技術の開発に繋がることが期待される。特に、我が国で喫緊の課題となっている、国産バイオエタノール生産技術開発に新機軸を提供するものとして、極めて重要性が高い。また、アジアやアメリカ西部などを中心とする稲作地帯での稲茎葉利用技術の開発に繋がる。
用途利用分野 グルコース、キシロース、エタノール
出願特許   特許 国際特許分類(IPC)
( 1 ) 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, . 徳安 健, 朴 正一, 荒金 光弘, . 稲の糖化法. 特開2010-035431. 2010-02-18
  • C12P  19/14     
  • C12P   7/06     

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