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感染症起因菌の迅速同定方法

シーズコード S110007172
掲載日 2011年12月21日
研究者
  • 仁井見 英樹
  • 北島 勲
技術名称 感染症起因菌の迅速同定方法
技術概要 未知の敗血症起因菌を同定するシステムを構築するために、頻度の高い34種の起因菌についてデータベースを作成し、Tm値からの同定を迅速化するために起因菌同定早見表を作成した。菌名を隠して本法の11のプライマーセットでリアルタイムPCRを行い、Tm値の組合せをデータベースと照合し、菌種の同定を試みた(表9)。Fungi5,spa2,mecA2はそれぞれ陰性で、bacteriaprimerのみでPCR産物のTm値が得られた。施行間誤差を加えて補正を行ったbac.5のTm値は84.58であった。次にBac.6とBac.5とのTm値の比較から、3つの候補、即ちEnterococcus faecalis,Pseudomonas aeruginosa,Enterococcus faeciumが候補に残った。次にBac.7へのTm値から、菌株はP.aeruginosaのみに絞られた。その後のbac.8,9,10,11へのTm値差は全てP.aeruginosaのデータベース値と合致し、結果もP.aeruginosaで正解であった。計12回のブラインドテストを行った結果、全ての同定に正解を得ることが出来た。
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研究分野
  • 微生物検査法
  • 分子遺伝学一般
  • 感染症・寄生虫症の診断
展開可能なシーズ 最近接塩基法の「融解温度(meltingtemperature:Tm値)は塩基配列で決まる」という理論的根拠を元に、菌種毎のTm値の違いを起因菌同定に応用した。本法は、微生物のDNAを抽出し、これを鋳型として、特定のプライマーセットを使用してPCRなどで遺伝子増幅を行い、次いで、微生物に特異的な融解温度の組合せ、或いは各Tm値間の差を解析することにより起因菌の検出・同定を迅速に行う。
1)4~18個、好ましくは4~16個のプライマーセットを元にリアルタイムPCRなどの遺伝子増幅を実施し、得られるTm値をデータベースと照合することにより、抗菌薬選択に必要な起因菌の菌種同定が出来る。2)血液検体の場合、DNA抽出からTm値の解析、そして同定までに要する時間は約2時間であり、迅速診断が可能となる。3)DNAを抽出する血液検体の量を一定とした場合、菌量の相対量を定量でき、抗菌薬投与後の治療効果のモニタリングが可能となる。
用途利用分野 微生物検査法、感染症起因菌迅速同定法、敗血症起因菌迅速同定法、敗血症迅速診断法
出願特許   特許 国際特許分類(IPC)
( 1 ) 国立大学法人富山大学, . 仁井見 英樹, 北島 勲, . 感染症起因菌の迅速同定方法. . 2009-07-16
  • C12Q   1/68     
  • C12N  15/09     
  • C12Q   1/02     

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