TOP > 技術シーズ検索 > 乳癌の放射線治療による晩期副作用の発症を予測する方法

乳癌の放射線治療による晩期副作用の発症を予測する方法

シーズコード S110007181
掲載日 2011年12月21日
研究者
  • 今井 高志
  • 岩川 眞由美
技術名称 乳癌の放射線治療による晩期副作用の発症を予測する方法
技術概要 乳癌患者に対して、表1に示す複数の特定部位(SNP部位)における塩基種の組み合わせと放射線治療後の晩期副作用発症との関係を統計学的に評価した。本法はこの評価に関するインフォームド・コンセントを取得した397名の放射線治療を受けたヒト乳癌患者(女性)より採取したゲノムDNAサンプルを用いて行った。はじめに診療データの解析を行い、放射線治療施行後8ヶ月を経過した後6ヶ月以内に発症した放射性皮膚炎の有無を指標として放射線治療による晩期副作用発症について2群(発症ありと発症なし)に分類した。放射性皮膚炎の判定はRTOG/EORTC遅発性放射線反応システムに基づいて行った。各群の患者について、表1に示す組み合わせa~jの塩基種を同定した。表14に示す塩基の組み合わせのいずれかを有する乳癌患者は、オッズ比が基準となる塩基の組み合わせ(各表の最上段の塩基の組み合わせ)よりも有意に高く、放射線治療後に副作用を発症する危険性が他の組み合わせを有する患者よりも高いことが理解される。これにより乳癌の放射線治療施行前に晩期副作用の発症を予測し、個々の乳癌患者に最適な治療方法を策定することができる。
画像

※ 画像をクリックすると拡大します。

thum_2007-260213_1.GIF thum_2007-260213_2.GIF
研究分野
  • 腫ようの放射線療法
  • 遺伝子の構造と化学
展開可能なシーズ 乳癌の放射線治療による晩期副作用の発症を予測する方法を提供し、個々の乳癌患者に最適な治療方法を策定する。
一部の乳癌患者では放射線治療から長期間が経過した後に皮膚障害等の副作用(晩期の副作用)が発症することがあり、患者のQOLの点で問題となっていたが、有効な予測方法が存在していなかった。患者を遺伝的に個別化することを可能にする一塩基多型(SNP)に着目して鋭意探索したところ、10個の遺伝子のそれぞれに存在する複数のSNPが乳癌の放射線治療による晩期副作用の発症に関連していることを見いだした。このSNPを利用することにより乳癌患者のQOL低下につながる放射線治療による晩期副作用の発症リスクを正確に予測することができ、個々の乳癌患者について放射線治療の適否を事前に予測して当該患者に最適の治療方法を計画することが可能になる。
用途利用分野 乳癌放射線治療後の副作用診断法、遺伝子診断法、SNP診断法
出願特許   特許 国際特許分類(IPC)
( 1 ) 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, . 今井 高志, 岩川 眞由美, . 乳癌の放射線治療による晩期副作用の発症を予測する方法. 特開2009-089605. 2009-04-30
  • C12Q   1/68     
  • C12N  15/09     

PAGE TOP