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細胞又は組織の凍結保存法

シーズコード S120007758
掲載日 2012年1月5日
研究者
  • 鶴田 隆治
技術名称 細胞又は組織の凍結保存法
技術概要 生牡蠣の凍結実験を実施し解凍後のドリップ量を比較した。生牡蠣15~17gを用いて冷凍後に解凍し、その際のドリップ量を比較した。凍結前の乾燥にはマイクロ波減圧乾燥を用い、乾燥時の温度が30℃を超えない条件で行った。冷凍は、家庭用の冷蔵庫の冷凍室を使用した。その結果、事前の常温乾燥によって解凍後のドリップ量が少なくなり、細胞損傷を抑制していることが確認できた。また同様の予備乾燥を行って生牡蠣のドリップ率と生牡蠣100gのドリップに含まれるたんぱく質の割合を調べた。その結果、生牡蠣の含水率は、乾燥してないものが5.8g(乾燥重量1g当たり、以下同じ)、全体の質量の5%だけ乾燥させたものが5.4g、同様に10%乾燥させたものが5.07g、15%乾燥させたものが4.75gであった。予備乾燥によってドリップ量が減少するとともに、ドリップ中のたんぱく質も減っていることから、凍結前の予備乾燥によって、細胞の損傷を抑えられることが確認された。また、冷却速度の大きいほど、ドリップと細胞損傷の程度も低下することが分かった。
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研究分野
  • 食品の冷凍・冷蔵
展開可能なシーズ 細胞又は組織の損傷を抑制できる、そして、凍害防御剤等の添加物を使わない、良質な凍結保存を可能とする技術を提供する。
凍結の前に予備乾燥することにより、細胞又は組織の脱水を図り、凍結に関与する水分子数を低減することにより、最大氷晶生成帯を通過できるようにする。より具体的には、一様かつ常温で乾燥させることのできるマイクロ波減圧乾燥法を用い、細胞の生存率の高い、あるいは細胞の良質な条件を維持できる最低の含水率にまで乾燥させる。これにより、後に続く冷凍過程において、細胞内凍結温度が低下するため、細胞に与えるダメージの少ない微細な氷晶が発生し、保存期間中の氷晶の成長も抑制することができる。その結果、微細な氷晶により細胞又は組織の損傷が低減され、生体組織の保存性が改善される。食品の場合には、解凍した際にドリップの少ない良質な長期冷凍保存が可能となる。また、医療分野においては、生体細胞又は生体組織の損傷が少なく、かつ凍害防御剤等の添加を必要としない、長期凍結保存が可能となる。
用途利用分野 食品凍結保存法、生鮮食品凍結保存法、生体組織凍結保存法、予備乾燥後凍結保存法
出願特許   特許 国際特許分類(IPC)
( 1 ) 国立大学法人九州工業大学, . 鶴田 隆治, . 細胞又は組織の凍結保存法. 特開2007-289157. 2007-11-08
  • A23B   4/037    
  • A23B   4/06     
  • A23L   1/01     
  • C12N   1/04     

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