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DNA増幅法

シーズコード S120007784
掲載日 2012年1月5日
研究者
  • 高橋 宏和
  • 杉山 滋
技術名称 DNA増幅法
技術概要 本来は細胞内に殆ど存在しない塩化物イオンを反応液組成から排除し、塩化物イオンによりDNA合成反応が阻害されることがなくなり、DNA増幅効率を飛躍的に向上させるものである。また、DNA増幅反応は、DNA合成において配列の全てまたは一部にチオリン酸エステル結合を有するRNAプライマーとRNase Hとを用いることにより、鋳型DNAを再利用でき、極めて有用である。(a)変性した一本鎖DNAにRNAプライマーがアニールし、(b)アニールしたプライマーからDNA合成が開始され、(c)チオリン酸エステル結合RNAプライマーとプライマーから伸長したDNAとの間のリン酸エステル結合部位にRNase Hによりニックを形成し、(d)および(e)プライマーのニック部位から、鎖置換型DNA合成酵素により、既に合成されている相補鎖DNAを鋳型DNAから解離させつつ新たなDNA合成を行う。(b)~(e)の反応を繰り返すことにより、初期鋳型DNAおよび初期鋳型に結合したRNAプライマーを繰り返し再利用し、目的DNAの増幅効率を向上させるものである。
画像

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研究分野
  • 遺伝子の複製
展開可能なシーズ DNAを効率良く増幅できる方法、特に、マルチプルディスプレースメント増幅法(multiple displacement amplification:MDA法)において、直鎖状DNAを鋳型とする場合や、鋳型DNAが微量である場合であっても、特異的に効率よく増幅する方法を提供する。
従来では不可能と考えられていた、1~数分子のDNAの検出や増幅が可能になる。また、RNAを含むプライマーを用いることにより、目的DNAからのみDNA伸長反応を起こすことが可能になり、目的外のDNAの増幅を抑制することができる。さらに、直鎖状DNAの増幅効率を著しく改善することができ、従来では不可能とされていた、染色体DNAを染色体毎に個別に増幅して染色体特異的ゲノムライブラリーを作成することが可能となる。さらにまた、従来では不可能とされてきた、培養不可能な微生物の微量なゲノムDNAを増幅して解析することにより、培養に必要な情報を直接ゲノムから得て必須栄養素等を推測して、これら微生物の培養方法の開発が可能となるだけでなく、遺伝子情報から新規有用遺伝子の直接探索を実現できる。
用途利用分野 遺伝子増幅試薬、遺伝子増幅キット
出願特許   特許 国際特許分類(IPC)
( 1 ) 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, . 高橋 宏和, 杉山 滋, . DNA増幅法. 特開2010-094091. 2010-04-30
  • C12N  15/09     
  • C12Q   1/68     

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