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チタン制振合金

シーズコード S120007826
掲載日 2012年1月6日
研究者
  • 万谷 義和
技術名称 チタン制振合金
技術概要 Mo当量で5~8mass%のβ安定元素を含むTi又はTi合金を焼入れ処理して斜方晶α”マルテンサイト組成とし、その後に圧下率2~20%の冷間加工を施す。Mo当量とは、チタンがβ(bcc)の安定相になるのに必要な元素量をいい、必要な含有量は、mass%でMo+Ta/5+Nb/3.6+W/2.5+V/1.5+1.25Crで換算することが知られている。合金組成はmass%(wt%)を使用する。なお、チタンとβ安定元素の二元合金であってもよく、またβ安定元素の他の合金成分を含有するチタン合金であってもよい。これらβ安定型元素にはNbの他、Mo、Ta、W、V、Crなどが含まれる。Mo当量は5~8mass%添加することにより焼入れにより斜方晶α”マルテンサイトの組織が主構成相として構成される。特にMo当量は6~7mass%が望ましい。圧下率5%が最も高い制振性が得られ、5%を超えると徐々に制振性が低下する。このため圧下率4~10%の範囲が特に望ましい。Ti合金の焼入れは、β変態点よりも高い温度から急冷する。
画像

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研究分野
  • 機械的性質
展開可能なシーズ チタン合金は一般的に制振性能(損失係数)が低い代表的な金属材料として認識されている。このため、制振性に優れたチタン系合金を開発すれば、マンガン合金や鉄鋼の制振合金と比較して約40%の軽量化が可能になり、高強度・高耐食性の特徴も活かされる。焼入れにより準安定な斜方晶α”マルテンサイト組織を形成し、さらに冷間加工することで不安定性を助長することによって振動に対する界面の運動(α”マルテンサイト相の増減、移動など)を助長して、高い制振性が得られる。これにより、マンガン合金や鉄鋼の制振合金と比較して遜色のない制振性を有するチタン合金により、高強度、高耐食性及び軽量の制振材料を提供する。
Mo当量で5~8mass%のβ安定元素を含むTi又はTi合金を焼入れ処理して斜方晶α”マルテンサイト組成とし、その後に圧下率2~20%の冷間加工を施すことにより、制振性能は大幅に改善し、既製の制振合金に匹敵する高い振動減衰能を有する制振性に優れたチタン合金とすることができる。
用途利用分野 制振合金
出願特許   特許 国際特許分類(IPC)
( 1 ) 独立行政法人国立高等専門学校機構, . 万谷 義和, . チタン制振合金の製造方法. 特開2011-058070. 2011-03-24
  • C22F   1/18     
  • C22C  14/00     
  • C22F   1/00     

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