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過冷却促進剤

シーズコード S120008662
掲載日 2012年2月8日
研究者
  • 藤川 清三
  • 春日 純
  • 橋床 泰之
  • 荒川 圭太
  • 福士 幸治
技術名称 過冷却促進剤
技術概要 自然界で長期にわたり、-40℃以下まで安定的に過冷却を続ける樹木の木部柔細胞に着目し、樹木の木部から過冷却活性を指標として成分抽出を行った。その結果、これら細胞が安定的に過冷却する原因物質がフラボノイド配糖体であることを明らかにした。即ち、本発明は、一般式(I)で表されるフラボノイド配糖体から成る過冷却促進剤である。式中、X~Xのうち、少なくとも一つは単糖又はオリゴ糖の還元末端部分のヘミアセタール水酸基の水素原子を除いた糖残基であり、その他は水酸基又は水素原子であり、R~Rは、それぞれ同じであっても異なってもよく、水素原子、水酸基又はメトキシ基である。また本発明は、この過冷却促進剤を水又は用途に応じた添加物を含む水溶液に溶解させてなる不凍性液体であって、該不凍性液体中に該過冷却促進剤を0.01g/L以上含む不凍性液体である。更に、凍害防止剤を単独又は組み合わせて20~100容積%含有し、残余が水又は用途に応じた添加物を含む水溶液であるガラス化液に、この過冷却促進剤を0.01g/L以上含んで成るガラス化液である。
画像

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研究分野
  • グリコシド,配糖体
展開可能なシーズ 寒冷地に生育する樹木の細胞水が低温で液体状態を保つことが知られている。このような樹木は、木部柔細胞内の水が外界から分離された水滴のため、水の物理的特性により-40℃まで過冷却すると考えられている。すなわち、木部柔細胞を取り囲む細胞壁が、細胞外に氷ができても、細胞からの脱水及び細胞外の氷が細胞内に浸入することを防ぐバリアーとして働くために細胞内の水は外界から孤立した水滴として振る舞うために過冷却すると考えられている。そこで、寒冷地に生育する樹木の細胞水が低温で液体状態を保つメカニズムを研究し、その原因物質を特定する。
本発明の過冷却促進剤は、本来水が凍結する温度より15℃前後低下させることができる。また、バルクの水を低温で長期にわたって安定的に過冷却させることができる。更に、約-15℃程度で利用できる不凍性液体となり、この不凍液中で生物材料等を長期間低温保存することが可能である。更にまた、水や用途に応じて添加物を含んだ水溶液、又は水を含む物質に溶解させて凍結させて、氷晶の大きさをコントロールする凍結制御剤として使用することができるなど種々の効果を奏する。
用途利用分野 フラボノイド配糖体、フラボノイド配糖体を配合した不凍液
出願特許   特許 国際特許分類(IPC)
( 1 ) 国立大学法人北海道大学, オリンパス株式会社, . 藤川 清三, 春日 純, 橋床 泰之, 荒川 圭太, 福士 幸治, . 過冷却促進剤. . 2009-12-10
  • C09K   5/00     
  • C09K   3/00     
  • C07H  17/07     

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