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間葉系幹細胞から軟骨細胞を調製する方法

シーズコード S120008781
掲載日 2012年2月15日
研究者
  • 田中 賢
  • 森田 有香
  • 山本 貞明
技術名称 間葉系幹細胞から軟骨細胞を調製する方法
技術概要 ラットの大腿骨骨髄由来の間葉系幹細胞(MSC)を最少培地で培養した。培養開始のほぼ翌日から軟骨細胞の初期に発現するBSP遺伝子の発現が認められた。培養6日目前後に同遺伝子の発現量はピークを迎え、その後いったんは減少し、培養24日目頃には再度上昇した。またコラーゲンタイプ2の発現は培養開始から6日目に確認され、培養日数とともに発現量が増加した。このことから、MSCの培養開始後直ちに軟骨細胞が現れていることが分かる。10日後には、ディッシュ表面に1層目の軟骨細胞が積層化するのに十分量な細胞が敷き詰められると、ディッシュ表面に若干の空きがあってもコンフルエントにはならずに、積層化が確認された。さらに、2週間後には軟骨細胞の細胞塊が確認できるようになり、培養時間と共に細胞塊は成長して、細胞塊中の軟骨細胞は約100-150μmの大きさに成長するとともに、3次元的な形態をとる軟骨細胞が確認された。培養開始から4週目以降も分化した軟骨細胞は緩やかな成長を続け、より3次元的に成長した。軟骨細胞は別の軟骨細胞と融合し、積層化した軟骨細胞は高さ方向だけではなく平面的にも成長した。
画像

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研究分野
  • 細胞生理一般
  • 基礎治療学
展開可能なシーズ 多分化能を有する間葉系幹細胞を軟骨細胞へと分化誘導させる方法を提供する。
ペプチド性分化誘導因子を含まない培地で培養することを特徴とする、間葉系幹細胞から軟骨細胞を調製する方法。この方法で調製される軟骨細胞は、ポリペプチド性の分化誘導因子を夾雑物として含まず、移植時の副作用等の問題を回避できるほか、培養が極めて簡便であり、製造コストを抑えることができる。本発明によって調製される軟骨細胞は、高齢者に多くみられる軟骨組織の減少が引き起こす変形性関節炎、またアスリートなどに多くみられる腱や靱帯の断裂・損傷の治療に有用である。軟骨細胞の再生能力は他の細胞や組織より劣っているので、今後様々な組織再生医療に大きく貢献できる可能性がある。
用途利用分野 間葉系幹細胞分化誘導法、軟骨細胞培養法、移植用軟骨細胞培養法、再生医療用素材
出願特許   特許 国際特許分類(IPC)
( 1 ) 国立大学法人北海道大学, . 田中 賢, 森田 有香, 山本 貞明, 下村 政嗣, . 間葉系幹細胞から軟骨細胞を調製する方法. 特開2006-314299. 2006-11-24
  • C12N   5/077    

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