TOP > 技術シーズ検索 > 生体物質吸着剤及びその製造方法

生体物質吸着剤及びその製造方法

シーズコード S130010624
掲載日 2013年6月6日
研究者
  • 早川 聡
  • 都留 寛治
  • 尾坂 明義
技術名称 生体物質吸着剤及びその製造方法
技術概要 血液吸着剤に要求される物性は、血液中の有用成分の吸着量が可能な限り微量であり、標的となる病因物質を効率的に除去することである。血液中の有用物質のうちから、透析膜の評価でも使用されるアルブミンを選んで、病因物質であるβ‐MGとともにその吸着率を評価した。従来のヒドロキシアパタイト(亜鉛含有量0重量%)と比較して、亜鉛を含有する水酸化リン酸カルシウムでは、亜鉛含有量が2重量%までは、アルブミンの吸着率は、わずかに増加するが、2重量%を超えると顕著に低下した。β2-MGの吸着率は、亜鉛含有量が増加するにしたがって顕著に90%以上にまで向上し、選択的吸着性を示した。ヒドロキシアパタイトの合成時に亜鉛イオンを添加することにより、生成するアパタイトの結晶子径が小さくなると同時に、比表面積が高くなった。これにより、単位重量当たりの有効吸着面積が増大することによって、β‐MGの吸着能が向上している。また、透過型電子顕微鏡観察によって観察された結晶形態学的な均質性を考えた場合には亜鉛含有量が2重量%以上になる条件が望ましい。
画像

※ 画像をクリックすると拡大します。

thum_2004-270086.GIF
研究分野
  • 医療用機器装置
  • 無機化学工業一般
展開可能なシーズ 透析治療において、透析膜により血液中の有効成分(例えばアルブミン)の吸着を抑えながら病因物質β‐ミクログロブリン(β‐MG)を選択的に除去することが十分ではなかった。生体物質を選択的に吸着することのできる吸着剤及びその製造方法を提供する。
生体物質吸着剤が吸着すべき対象物は生体物質であれば良く、水中に溶解した物質のみならず、ウイルスや細菌も吸着する。生体物質のなかでも、タンパク質が好適に吸着され、比較的分子量の小さいタンパク質、例えば分子量が20000以下の水溶性タンパク質を吸着するのに特に適している。生体物質吸着剤は、生体適合性に優れており、タンパク質等の生体物質を選択的に吸着することができる。特に、血液又は血漿中の有用タンパク質を吸着することなく、β‐MG等の病因物質を選択的に吸着除去することができる。血液適合性にも優れているので、血液透析療法を受けている患者の血液中に蓄積した病因物質を除去することができる。これによって、皮膚掻痒症、骨痛、関節痛、毛根管症候群などの透析治療に伴う合併症の発生を抑制することができる。
用途利用分野 たんぱく質吸着剤、生体物質吸着剤、透析装置、生体物質分離用カラム
出願特許   特許 国際特許分類(IPC)
( 1 ) 学校法人岡山大学, . 早川 聡, 都留 寛治, 尾坂 明義, . 生体物質吸着剤及びその製造方法. 特開2006-081759. 2006-03-30
  • A61M   1/36     
  • A61K  35/14     
  • A61P   7/08     
  • A61P  13/12     
  • B01J  20/04     

PAGE TOP