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エルロチニブの副作用又は薬効を判定する方法

シーズコード S130011272
掲載日 2013年6月7日
研究者
  • 濱田 哲暢
  • 佐々木 治一郎
  • 齋藤 秀之
  • 興梠 博次
技術名称 エルロチニブの副作用又は薬効を判定する方法
技術概要 エルロチニブ投薬患者の皮膚障害発生に対する、血中濃度および遺伝薬理学的解析を実施し、エルロチニブの血中濃度と皮膚障害に直接関連する遺伝子配列を決定し、その臨床的意義を証明した。即ち、P糖タンパクをコードする遺伝子であるABCB1の1236,2677,3435番目の塩基が全てTTを有する場合、全ての症例に1週間以内にgrade2以上の皮膚障害を発現したが(100%)、その配列に全くTalleleを有さない場合、臨床的に問題となるgrade2以上の副作用の発現は観察されなかった(0%)。また、その中間の配列を持つ場合、皮膚障害の発現頻度は70%となることを見出した。本発明はこれらの知見に基づいて完成したものである。本研究に登録され150mgのエルロチニブ錠を経口投与されたday1のエルロチニブ血中濃度推移を示す(図1)。血中濃度はHPLCにて測定した。青のラインはグレード0および1,黄色はグレード2,3の副作用を投与後に発生した患者の血中濃度である。ポイントは平均±標準誤差であり、注目すべきは赤字で示された最も血中濃度が高い患者がILD急性肺障害を引き起こした点である。
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研究分野
  • 抗腫よう薬の基礎研究
展開可能なシーズ 本発明の目的は、非小細胞肺癌治療薬エルロチニブの薬効又は副作用と関連性のある遺伝子多型を同定し、その遺伝子多型を利用して、エルロチニブの副作用又は薬効を判定する方法を提供することである。本発明の更に別の目的は、非小細胞肺癌治療薬エルロチニブを投与する患者の選別方法を提供することである。
非小細胞肺癌治療薬であるエルロチニブは皮膚障害の発生が臨床上問題であり、治療の中断となる症例が知られている。一方、皮膚障害G2以上の場合、臨床的な治療効果と相関するとの報告があり、皮膚障害の発生予測は副作用のマネージメントのみならず、効果予測因子として期待される。現在、上皮成長因子受容体(EGFR)の阻害薬であるエルロチニブ、ゲフィチニブでは腫瘍細胞より採取されたEGFRの遺伝子変異を評価することが知られているが、本発明は末梢血を用いて判定可能であり、汎用性が高く、臨床検体の採取の容易さ、治療前の判断が可能となるという利点を有する。
用途利用分野 抗ガン剤副作用検出システム、薬剤効果判定システム
出願特許   特許 国際特許分類(IPC)
( 1 ) 国立大学法人 熊本大学, . 濱田 哲暢, 佐々木 治一郎, 齋藤 秀之, 興梠 博次, . エルロチニブの副作用又は薬効を判定する方法. 特開2010-263810. 2010-11-25
  • C12Q   1/68     
  • C12N  15/09     
  • G01N  33/50     
  • G01N  33/15     

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