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ビスマス反応剤の開拓

シーズコード S032002147
掲載日 2004年6月18日
研究者
  • 田中 正人
研究者所属機関
  • 東京工業大学 資源化学研究所
研究機関
  • 東京工業大学 資源化学研究所
技術名称 ビスマス反応剤の開拓
技術概要 有機ビスマス化合物と有機ハロゲン化物等をパラジウム触媒存在下に反応させることにより、双方の原料の有機基同士をカップリングさせた有機化合物を効率的に製造する方法を開発した。ビスマスは低毒性元素として知られており、従来用いられてきた有機スズなどに比べ安全性の高い反応剤であると考えられる。また、アザビスモシンと呼ばれる環状骨格を有するビスマス反応剤を用いた場合には、有機ホウ素化合物を用いた類似の反応で必要とされる塩基を添加することなく反応が効率的に進行する。そのため、従来用いられてきた有機ホウ素化合物などとは異なる反応条件で利用可能であり、有機ホウ素化合物との併用により多段階反応をワンポットで実施することも可能となった。また、このビスマス化合物は定量的に回収が可能であり再利用できる利点も持っている。
従来技術、競合技術の概要 有機ホウ素、有機スズ、有機マグネシウム、有機ケイ素などの有機金属反応剤を用いた類似の方法が知られている。各金属の種類により、反応剤の安定性、必要とされる反応条件、適用可能な基質範囲などが異なる。現在、有機ホウ素化合物が最も広く用いられている。
研究分野
  • 有機ひ素・アンチモン・ビスマス・ゲルマニウム化合物
  • 遷移金属錯体一般
  • 触媒反応一般
  • 薬物の合成
展開可能なシーズ (1)低毒性の反応剤により効率的にカップリング反応を行うことが可能な有機ビスマス化合物
(2)有機ホウ素化合物などを併用したワンポット多段階合成が可能な有機ビスマス化合物
(3)反応試剤を回収再利用が可能な有機ビスマス化合物
用途利用分野 医農薬の製造
有機電子材料の製造
関連発表論文 (1)山崎長武, 島田茂, 田中利文, 鈴木庸一, 田中正人. 有機ビスマス化合物を用いたクロスカップリング反応 (4) 1,5-アザビスモシン類と塩化アリールとの反応. 日本化学会講演予稿集. vol.81st,no.2,2002,p.1157.
(2)島田茂, 田中利文, 山崎長武, 鈴木庸一, 田中正人. 有機ビスマス化合物を用いたクロスカップリグ反応 (3) アザビスモシン類と臭化アリールとの反応. 日本化学会講演予稿集. vol.81st,no.2,2002,p.1464.
(3)島田茂, 田中利文, 山崎長武, 鈴木庸一, 田中正人. アザビスモシン類の合成・構造・反応性. 日本化学会講演予稿集. vol.83rd,no.2,2003,p.1316.
(4)島田茂, 田中正人. 有機ビスマスアルコキシドおよびアミドの合成,構造および有機合成への応用. 日本産業技術振興協会技術資料. no.279,1998,p.95-96.
(5)田中正人. 大きな可能性を秘めた未知領域への挑戦 単一分子・原子レベルの反応制御 ヘテロ原子間結合活性化による新物質・新反応の開拓 (科学枝術振興事業団基礎研究推進部S). 戦略的基礎研究推進事業研究年報. vol.1999,2000,p.416-419.
研究制度
  • 戦略的創造研究推進事業 CRESTタイプ 研究領域「単一分子・原子レベルの反応制御」
出願特許   特許 国際特許分類(IPC)
( 1 ) 独立行政法人産業技術総合研究所, . 島田 茂, 田中 正人, マダリ ラクシュミ ナラヤナ ラオ, . 有機ビスマス化合物を用いる有機化合物の製造方法. 特開2000-026335. 2000-01-25
  • C07C   1/32     
  • C07C  15/24     
  • B01J  31/12     
  • C07C 201/12     
  • C07C 205/06     

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