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トリアゾール鉄錯体からなる機能性有機ゲル

シーズコード S090000839
掲載日 2009年9月14日
研究者
  • 江 東林
  • 藤ヶ谷 剛彦
  • 相田 卓三
技術名称 トリアゾール鉄錯体からなる機能性有機ゲル
技術概要 式(A)で表されるトリアゾール鉄錯体と、炭素数5~16のアルカンとから形成される有機ゲルである。式中、Xは、式(B)で表されるトリアゾールリガンドを表し、そのトリアゾール環の1位および2位の窒素原子を介して2個の鉄(II)原子に配位しており、Rは炭素数1~16のアルキル基を表す。R~Rは、水素原子または炭素数1~16のアルキル基もしくはアルコキシル基を表す。この有機ゲルは、スピンクロスオーバー錯体(温度や圧力などの外部刺激による「高スピン状態」と「低スピン状態」との間のスピン転移に伴い、磁性、光学特性および体積の変化が起こる)であり、60~65℃の温度においてゾル-ゲル転移を起こし、同時に色の変化を呈する。すなわち、スピン転移、ゾル-ゲル転移、色変化の三つが同時に起こる。トリアゾール鉄錯体とアルカンの混合比の広い範囲にわたってゲルを調製することができ、得られるゲルはいずれも安定である。式(B)のトリアゾールリガンドは、既知の反応を工夫することによって合成でき、これをアルキルスルホン酸鉄(R-SOFe)と反応させることによってトリアゾール鉄錯体が生成する。
画像

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研究分野
  • 高分子固体の構造と形態学
展開可能なシーズ 安定して可逆的にスピンクロスオーバーの性質を発現することができ、成形・加工が容易な構造体を提供する。
トリアゾール鉄錯体とアルカンとから形成される有機ゲルは、安定であり、オープンエア(大気圧下)でスピン転移を可逆的に何度も繰り返してスピンクロスオーバー現象を発現することができる。常温より幾分高い比較的低温でゾル-ゲル転移するので、製膜や鋳型での成形が容易で各種用途の素材となる。温度変化により磁気的性質や色が可逆的に変化するので、センサー、スイッチング素子などに利用、展開され得る。
用途利用分野 トリアゾール鉄錯体、有機ゲル
出願特許   特許 国際特許分類(IPC)
( 1 ) 国立研究開発法人科学技術振興機構, . 江 東林, 藤ヶ谷 剛彦, 相田 卓三, . トリアゾール鉄錯体からなる機能性有機ゲル. 特開2006-241207. 2006-09-14
  • C09K   3/00     
  • C07D 249/08     
  • C07F  15/02     

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