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Ni-Ti-Zr系Ni基非晶質合金

シーズコード S090003281
掲載日 2010年3月26日
研究者
  • 井上 明久
  • 張 涛
技術名称 Ni-Ti-Zr系Ni基非晶質合金
技術概要 この合金の組成は式:Ni100-a-b-cTi Zr M[式中、Mは、Sn、またはSnおよびBであり、a、bおよびcは、それぞれ原子%を表し、15≦a≦30(ただし、a=30を除く)、5≦b≦30、2≦c≦7、40≦a+b+c≦60を満足する]である。このNi基非晶質合金は、従来の合金に比べて大幅に非晶質形成能が改善され、塊状材料の製造が可能となる。この合金の組成範囲においては、例えば、金型鋳造法により直径1mmの線状の非晶質相を体積百分率で50%以上含む非晶質合金塊が容易に得られる。金属元素より構成される合金は、非晶質化することにより一般にその機械的性質が向上するが、このNi-Ti-Zr系Ni基非晶質合金においては、塊状材料で1,750MPaを超える引張強さを持った非晶質相100%のものが容易に得られるが、機械的強度を考慮して、結晶相を含む結晶粒子分散型非晶質としてもよい。その際、非晶質相は体積百分率で50%より少ないと材料が脆くなって機械的強度が低下するので50%以上が必要である。
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展開可能なシーズ 従来のNi基非晶質合金では、単ロール法、ガスアトマイズ法によって作製できる非晶質合金は、薄帯、粉末状に形状が限られている。そのため、得られたNi基非晶質合金は、工業的な観点から用途に制約を受けている。そこで、上述のNi基非晶質合金の課題を解決するために、実用に耐え得る強度と実用寸法が実現できる非晶質形成能を兼備した新規な非晶質合金材料を提供する。
Ni-Ti-Zr系Ni基非晶質合金は、30K以上の過冷却液体領域と0.55以上の換算ガラス化温度を示した。なお、過冷却液体領域は、加工性を示す数値、換算ガラス化温度は、非晶質化し易さを表す数値である。直径1mmの非晶質合金塊においても1,750MPaを超える強度を示した。ガラス形成能、加工性、機械的強度に優れたNi基非晶質合金を提供できた。
用途利用分野 Ni基非晶質合金
出願特許   特許 国際特許分類(IPC)
( 1 ) 国立研究開発法人科学技術振興機構, . 井上 明久, 張 涛, . Ni-Ti-Zr系Ni基非晶質合金. 特開2002-105608. 2002-04-10
  • C22C  45/04     

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