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微生物を用いた放射性物質の除去方法及び除去組成物

シーズコード S090003377
掲載日 2010年3月26日
研究者
  • 石井 伸昌
  • 内田 滋夫
技術名称 微生物を用いた放射性物質の除去方法及び除去組成物
技術概要 ユーグレナとは、動物学と植物学の双方の分類表に記載される属であり、淡水中に広く分布している。ユーグレナは一般に紡錘形をしているが、「ユーグレノイド運動」と呼ばれる現象によって多様な形状を示すことがある。この短細胞微生物は光合成を行なう一方、従属栄養的にも増殖できる。ユーグレナの生存に適した溶液中でユーグレナと放射性核種を接触させることにより、放射性核種をユーグレナへ移行させ、次に放射性核種を含むユーグレナと溶液とを分離することにより、放射性核種を溶液から除去する。これらの種のうち好ましくは、1)酸性条件を好む;2)培養が容易である;3)増殖速度が速い;4)最大個体群密度が高い、の条件を満たす種が好ましい。このような条件を満たす種のうち、更にユーグレナ・グラシリス(Euglena gracilis)が好ましい。ユーグレナは好気的条件下で生育できる。培養液中のユーグレナ細胞数と、99Tc量の経時変化を求めた結果、ユーグレナ細胞は対数増殖期から定常期にかけて溶液中からテクネチウムを除去する。また、ユーグレナで除かれたテクネチウムは、ユーグレナ細胞に維持される。
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研究分野
  • 放射性廃棄物
  • 微生物の接種・培養法
展開可能なシーズ 様々な放射性核種のうち、テクネチウムの同位体の質量数99のテクネチウム(99Tc)はウランの核分裂反応の副生成物であり、半減期が21万年と極めて長い。この元素を溶液中から除くため、細菌を用いた方法では、細菌の能力は、嫌気的条件下でのみ発揮されていたため、絶えず溶液を嫌気的な状態に保つ必要があった。そこで、好気的な条件下でテクネチウムを溶液中から生物的に除く方法を提供する。
放射性廃棄物の好気的処理に利用することが可能である。テクネチウムを含む溶液を絶えず嫌気的に保つための嫌気培養装置の維持管理にかかる多大なコストを無くせる。放射性核種、特にテクネチウムを簡便に溶液から、除去、分離することができる。特に好気的な条件において除去することが可能であり、また、振とう培養や培養のメンテナンスはほとんど必要なく、簡便に放射性核種の除去を行なうことができる。
用途利用分野 放射性物質除去装置、放射性物質除去組成物、テクネチウム処理装置
出願特許   特許 国際特許分類(IPC)
( 1 ) 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, . 石井 伸昌, 内田 滋夫, . 微生物を用いた放射性物質の除去方法及び除去組成物. 特開2005-315701. 2005-11-10
  • G21F   9/18     
  • G21F   9/06     

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