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高分子量セリシンを抽出して取得する方法

シーズコード S100000610
掲載日 2010年9月17日
研究者
  • 坪内 紘三
  • 山田 弘生
  • 高須 陽子
技術名称 高分子量セリシンを抽出して取得する方法
技術概要 絹糸虫類の吐糸した繭、繭から得られる繭糸、生糸、未精練もしくは半精練の生糸、生糸から調製された布、およびそれらの残糸を、100~130℃の温度において、数分ないし10分間、尿素水溶液で抽出して平均分子量50,000以上のセリシンを取得する。原料1g当たり2~8モル/l濃度の尿素水溶液20~60ml中に浸漬し、100℃を超え約130℃以下の温度で数分かけて行う。抽出温度が100℃以下だとセリシンの抽出効率の観点で劣り、一方、抽出温度が130℃を超えると尿素の分解が起こり易く好ましくない。ここで、より高収率で高分子量のセリシンを取得するには、できる限り高温で短時間で抽出することが好ましい。抽出時間としては、10分以下が好ましく、それより長い抽出時間とするとセリシンの分解が起こるようになるから注意する必要がある。抽出液からのセリシンの分離、回収は、分子ふるいクロマト、限外ろ過膜、有機溶媒での分別沈澱等で行う。高分子量セリシンは、吸湿性に富み、強靱で、かつ熱水に溶けにくいものであり、繊維製品の着用時の快適性を向上させるための繊維改良材、処理剤、コーティング剤等としても有用である。
研究分野
  • 高分子材料一般
  • 製造工程とその装置
  • 養蚕一般
展開可能なシーズ 繭糸あるいは生糸等からセリシンを、その分解を抑えながら可能な限り高分子量のままで抽出し、効率よく取得する方法を提供する。
この抽出方法により得られたセリシンは、精練液から抽出して得られる従来の低分子量化(加水分解)されたセリシンとは異なり、分子量が大きいため、強度が増しフィルム形成能が高まる上、更に熱水不溶性を有する。また本来の吸湿性や肌触性の良い特性を合わせ持つ利点がある。セリシンが有する特有の性質である生体防御性を生かした創傷被覆材等の医療用材料や化粧用添加剤等に極めて有用である。
用途利用分野 創傷被覆材、化粧用添加剤、繊維改良材、処理剤、コーティング剤
出願特許   特許 国際特許分類(IPC)
( 1 ) 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, . 坪内 紘三, 山田 弘生, 高須 陽子, . 高分子量セリシンを抽出して取得する方法. 特開平11-092564. 1999-04-06
  • C08H   1/00     
  • C07K  16/00     
  • D01C   3/00     

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