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撥水性高分子素材およびその製造方法

シーズコード S100000665
掲載日 2010年9月17日
研究者
  • 新居 孝之
  • 塚田 益裕
技術名称 撥水性高分子素材およびその製造方法
技術概要 分子内に一つの二重結合を持ち、式(I)(但し、式中nは10~19の整数である)で示される長鎖二塩基酸無水物と塩基性アミノ酸側鎖を有する高分子素材とをアシル化反応させることにより改質された、式:S-NHCO-CH-CH(COOH)-CHCH=CH-C2n+1(但し、Sはこの高分子素材の分子であり、nは10~19の整数である)を有する撥水性高分子素材である。撥水性機能を付与できる高分子素材としては、絹蛋白質、羊毛ケラチン、コラーゲンなどが例示できる。これら素材の形態としては、繊維状、膜状、粉末状、塊状など素材がとり得るあらゆる形態のものを用いることが可能である。アシル化反応の際に利用できる有機溶媒としては、例えば、DMF、DMSO等の使用が特に好ましい。高分子素材に対する化学修飾加工は、通常60~90℃の加熱下で行う。好ましい反応温度は70~85℃である。アシル化反応終了後、改質高分子素材を有機溶媒溶液から取り出し、脱液した後有機溶媒で洗浄し、次いで長鎖二塩基酸無水物に良溶媒として作用する水溶性有機溶媒で洗浄し、最後に水洗し、乾燥する。
画像

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研究分野
  • 繊維物理
  • 高分子材料一般
展開可能なシーズ 分子内に一つの二重結合を持つ長鎖二塩基酸無水物を高分子素材とアシル化反応させることにより、処理時に高分子素材が劣化することなく、また、風合い感の低下が起こらず、かつ、耐久性と持続性に優れた撥水性および耐摩耗性を持つ撥水性高分子素材を製造する方法、ならびに得られた撥水性高分子素材を提供する。
高分子素材の微細構造に悪影響を与えることなく、加工時における素材の劣化を防止し、高分子素材に優れた撥水性と耐摩耗性を付与することができる。繊維に導入された長鎖アシル基は、高分子素材のアミノ基や水酸基と化学結合していることから、容易に脱離することはなく、長鎖アシル基を導入した高分子素材は、製造後長時間経過しても撥水性および耐摩耗性は安定して維持でき、耐久性に優れたものとなる。
用途利用分野 シャツ、ブラウス製品、上衣、帽子
出願特許   特許 国際特許分類(IPC)
( 1 ) 農林水産省蚕糸・昆虫農業技術研究所長, . 新居 孝之, 塚田 益裕, . 撥水性高分子素材およびその製造方法. 特開2000-154464. 2000-06-06
  • D06M  13/192    
  • C08G  85/00     
  • C08H   1/00     
  • C09K   3/18     
  • D06M 101/10     
  • D06M 101/12     

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