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酵素的方法による部分脱アセチル化キチンの調製法

シーズコード S100001055
掲載日 2010年9月17日
研究者
  • 徳安 健
  • 森 隆
技術名称 酵素的方法による部分脱アセチル化キチンの調製法
技術概要 溶解もしくは膨潤させたキトサン系高分子物質に、酸性条件下でN-脱アセチル化酵素を作用させて、部分脱アセチル化キチンを調製する。ここで、部分脱アセチル化キチンは、中性~アルカリ性領域で溶液状態となる部分脱アセチル化キチンである。脱アセチル化酵素は、コレトトリカム・リンデムチアナム(Colletotrichum lindemuthianum)由来のキチン脱アセチル化酵素等であり、不完全菌由来の胞子を液体培地で培養した後、培養物から活性画分を回収し、これを、粗酵素液として用いる他、常法により精製して精製酵素とすることができる。キチン脱アセチル化酵素が高濃度の酢酸ナトリウム存在下、pH8.5において、キトサン2糖、4糖及び2糖誘導体の逆加水分解反応を触媒することを見出し、糖鎖工学上の基盤技術としての、化学的方法では達成が困難な選択的アミノ基保護方法を確立する。生成物はアミノ基のみが選択的にアセチル化されており、化学的方法に見られる様なO-アセチル化物は検出されない。また、その際に、重合度の低下は観察されず、酵素による逆反応を活用すると、穏和な条件下で特異的にN-アセチル化のみを行える。
研究分野
  • 各種有機化合物の製造
  • 酵素一般
  • 多糖類
展開可能なシーズ 副反応であるO-アセチル化が起こらず、しかも有機溶媒の使用を極力抑えたキトサン系高分子物質のN-アセチル化法を開発し、さらに、水溶性キチンに代表される部分脱アセチル化キチンの効率的合成法を確立する。
キトサン系高分子物質を基質とした均一系での酵素的なN-アセチル化が可能となり、部分脱アセチル化キチンを得ることができる。保湿作用等を有する高付加価値素材である水溶性キチン等の部分脱アセチル化キチンを、分子量の低下やO-アセチル化等の副反応の起こらない穏和な条件下で効率的に調製できる。さらに、反応性の高い官能基を有する側鎖をキトサンに結合させた誘導体を温和な条件下において選択的にアセチル化し、キトサン系高分子物質の物性あるいは生理特性を制御可能となる。
用途利用分野 機能性高分子素材、保湿素材
出願特許   特許 国際特許分類(IPC)
( 1 ) 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, . 徳安 健, 森 隆, . 酵素的方法による部分脱アセチル化キチンの調製法. 特開2002-306192. 2002-10-22
  • C12P  19/26     

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