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高分子樹脂の結晶化方法

シーズコード S100001507
掲載日 2010年9月17日
研究者
  • 大嶋 正裕
  • 橋本 伊織
  • 谷垣 昌敬
技術名称 高分子樹脂の結晶化方法
技術概要 結晶性高分子樹脂を溶融状態で高分子樹脂に対して溶解性を有する気体の加圧雰囲気に曝し、気体を樹脂中に溶解させ、加圧気体雰囲気中で冷却することによって樹脂を固化させる、高分子樹脂の結晶化方法である。気体は、二酸化炭素あるいは窒素であり、高分子樹脂は、ポリエチレン系重合体またはプロピレン重合体である。二酸化炭素や窒素ガスのような低分子が高分子鎖で構成される樹脂に溶け込むことにより、高分子鎖間の相互作用は弱まり、高分子鎖の移動度(動きやすさ)が増す。高分子鎖が動きやすい状態下で、樹脂を冷却・固化することにより、より高分子鎖の配列がより高い秩序構造をもったエネルギーポテンシャルの低い状態に至りやすくなるため、より結晶性の高い固体樹脂が得られる。二酸化炭素の溶解性は樹脂に対しては、ポリプロピレンに対する方がポリエチレンに対するより大きい。また、同じポリプロピレンでは、二酸化炭素の方が窒素よりどの温度・圧力下でも溶解性は高い。二酸化炭素及び窒素の加圧下で結晶化させた試料の融点を図3に示す。
画像

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研究分野
  • 高分子材料一般
  • 製造工程とその装置
  • 高分子固体の構造と形態学
展開可能なシーズ 数十気圧程度の加圧下で、高い結晶性を有しかつ融点を例えば5~10℃の範囲で向上した結晶化樹脂を製造する方法を提供する。
結晶性高分子樹脂の結晶性をより向上させた成形品を得ることができ、かつ融点を上昇させた耐熱性に優れた成形品が得られる。二酸化炭素を利用することができることから、環境の観点からも有効である。圧力による結晶化の促進ではなく、気体の溶解性による結晶化の促進であるため、溶解性の高い気体を使えば、低圧で設備が実現でき製造コストの点でも有利である。
用途利用分野 耐熱性樹脂
出願特許   特許 国際特許分類(IPC)
( 1 ) 学校法人京都大学, . 大嶋 正裕, 橋本 伊織, 谷垣 昌敬, . 高分子樹脂の結晶化方法. 特開2000-128993. 2000-05-09
  • C08J   3/00     
  • C08J   3/20     
  • C08L  23/04     
  • C08L  23/12     

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