テクニカル・アイ(特許目利きによるコラム)

PAF依存性炎症を特異的に抑える新規薬剤の開発

【新技術の概要】

血小板活性化因子(Platelet-activating factor: PAF)を標的とした多機能性ペプチドの、抗炎症剤としての有用性を明らかにした。
PAFは気管支喘息や関節炎など様々な炎症性疾患と深く関わっているが、PAFを対象とした薬剤(PAF受容体拮抗剤など)については未だ実用化されていない。
本ビオチニル化ペプチド化合物を用いた動物試験において、PAFによる炎症を劇的に抑制したことから(図1、PAF受容体拮抗剤の150~300倍の抑制効果)、PAF分子を標的とした全く新しいタイプの抗炎症剤として、PAFが関わる各種炎症性疾患の予防・治療に対し極めて有効な手段を提供することが期待できる(図2)。

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【従来技術・競合技術との比較】

本ビオチニル化ペプチド化合物は、PAF分子に直接結合してPAFの作用を阻止する機構を有する。
 これまでに開発されているPAF受容体拮抗剤は、PAF分子ではなくPAF受容体標的としているため、局所投与では効果を示すものの全身投与では効果不十分であるなどの問題点を有している。それに対し、本ビオチニル化ペプチド化合物は、少ない投与量で、局所・全身投与いずれにおいても十分な抗炎症効果が期待できる。

【本技術に関する知的財産権】

1.特願2011-041833号
「抗PAF活性を有するビオチニル化ペプチド化合物」、 出願人:学校法人明星学苑

【想定される技術移転】

 本技術と関連する各種企業(医療用医薬品、OTC医薬品、医薬部外品、化粧品など)ならびに医療研究機関などと連携して、本ビオチニル化ペプチド化合物の抗炎症剤としての実用化を目指したい。
 本技術の実用化により、PAFに起因する各種炎症性疾患の予防・治療に有効な副作用のない抗炎症剤が提供できるものと期待される。

【お問い合わせ先】

〒970-8551 福島県いわき市中央台飯野5-5-1
いわき明星大学 産学連携研究センター
コーディネータ 坂本 美穂子
TEL/FAX: 0246-29-7184

編集: JST 産学連携展開部 事業推進(募集・探索)担当
問合せ先 国立研究開発法人科学技術振興機構(JST) 産学連携展開部
〒102-0076 東京都千代田区五番町7
E-mail: e-mail address TEL: 0120-679-005 FAX: 03-5214-8399

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