テクニカル・アイ(特許目利きによるコラム)

波長1.7um帯超広帯域光源を用いた超高分解能OCTの開発

【新技術の概要】

 我々は,生体中での水の吸収と散乱の小さい新しい波長帯として注目されている波長1.7um帯において,超短パルスファイバレーザーを用いた新しい超広帯域光源(スーパーコンティニューム光源,通称SC光源)を開発し,それを用いたumの分解能で非破壊で断層情報を観測することのできる超高分解能な光断層計測装置を開発した.
 開発した超高分解能OCTは感度 95dB,サンプル中分解能3.3umの高感度・超高分解能な特性を持つ,長波長帯での初めての超高分解能OCTシステムである.実際に,種々のサンプルのイメージングを行い,歯や骨などの水分含有量が少ないサンプルではより深い侵達度を得ることができた.本システムは,生体組織だけでなく,種々の工業製品の内部診断にも有効である.
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【従来技術・競合技術との比較】

 これまで光断層計測(OCT)には主に波長0.8~1.3umの光源が用いられてきた.今回開発した波長の光源が用いられてきた.今回,波長1.7um帯のSC光源,そしてそれを用いた超高分解能OCTを初めて開発した.このシステムを用いると,散乱が低いため水分含有量の少ないサンプルでより深い観測が可能になる.実際に,波長0.8~1.7um帯で生体,および工業製品の断層イメージングの比較を行い,水分含有量の少ないサンプルにおける長波長帯の有用性を確認した.

【本技術に関する知的財産権】

1.特許3390755
  「波長可変短パルス光発生装置及び方法」,
  出願人:科学技術振興事業団

想定される技術移転】

 SC光源の技術,および超高分解能OCT技術を光学機器関連企業と連携し,超高分解能OCTの実用化を目指したい.本技術の実用化により,光計測技術が飛躍的に進歩するものと期待される.

【お問い合わせ先】

名古屋産業科学研究所 中部TLO
   堀 伸一 〒464-8603名古屋市千種区不老町
名古屋大学VBL棟4F
TEL:052-788-6010  E-mail: hori@nisri.jp
 URL: www.ctlo.org
http://www.nuee.nagoya-u.ac.jp/labs/optelelab/
編集: JST 産学連携展開部 事業推進(募集・探索)担当
問合せ先 国立研究開発法人科学技術振興機構(JST) 知的財産マネジメント推進部
〒102-8666 東京都千代田区四番町5-3
E-mail: e-mail address TEL: 03-5214-8293 FAX: 03-5214-8476

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