テクニカル・アイ(特許目利きによるコラム)

指先触覚による認知症早期診断装置の開発

【新技術の概要】

 近年,認知症患者が急増し社会問題になっている.認知症は高次脳機能障害であり,「見えない障害」と言われて,早期診断方法がまだ確立されていないのが現状である.呉らは初めて触覚による角度弁別実験で健常高齢者と認知症患者の間に顕著な差を発見し,指先触覚による認知症早期診断法を提案した.この検査を行うときに対象者は,図1に示すように,指先だけで触覚凸状の刺激を触り,触覚弁別機能を検査する.環境風景に影響されやすい視覚情報を用いた検査および環境騒音に影響される聴覚情報を用いた検査より,人間の認知・記憶能力を正確に評価でき,従来の知能テストより検査の正確性が高いことが実証されている.
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【従来技術・競合技術との比較】

 従来の認知症検査は,主に認知機能問診テスト(MMSEなど)を用いて,担当医師は患者の回答によって点数が付けられ,客観性が欠かせていると言える.我々が開発した認知症早期診断方法は,患者の生活環境などの主観的な影響をなくし,触覚能力によって,従来の認知機能問診より客観的に認知症の診断できると言える.また,従来の診断方法より早期段階の認知症症状を検査できる

【本技術に関する知的財産権】

1.出願番号:2010-271373
 「認知症の発症の有無を確認するための方法及び装置」,
 出願人:国立大学法人 岡山大学
 発明者:呉 景龍,阿部 康二

【想定される技術移転】

 この指先触覚による認知症早期診断装置は,検査を行うときに患者の指先だけで触覚凸状の刺激を触り,人間の認知・記憶能力を正確に評価でき,従来のMMSEテストより検査の正確性が高いことは実証されている.
 さらに,早期診断装置は小型であり,どこでも検査ができ,病院・医院,医療福祉施設,免許センターなどの施設および家庭に幅広く利用できると期待されている.

【お問い合わせ先】

技術内容に関するお問合せ
岡山大学 知財マネージャー
氏 名:江崎 稔
連絡先:086-251-8960 

特許に関するお問合せ
岡山大学 知的財産本部長
氏 名:渡邊 裕
連絡先:086-251-8472
編集: JST 産学連携展開部 事業推進(募集・探索)担当
問合せ先 国立研究開発法人科学技術振興機構(JST) 産学連携展開部
〒102-0076 東京都千代田区五番町7
E-mail: e-mail address TEL: 0120-679-005 FAX: 03-5214-8399

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