【特許文献1】特開2003-329625号公報 【非特許文献1】Y.mori,etal 'Multi-Functional Heat Pulse Probe for the Simultaneous Measurement of SoilWater Content,Solute Concentration, and Heat Transport Parameters' Published inVadose Zone Journal 2:561-571(2003) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 しかしながら、従来の技術では以下の問題点があった。 すなわち、土壌中の水は、ほとんどの場合鉛直上方から鉛直下方に流れるため、ダルシーの法則に基づく方法では、2つのプローブのうちの少なくとも一方は深い場所に差し込む必要があり手間がかかるという問題点があった。 【0006】 また、この方法では、透水係数の非線形性や空間変動性が強いため、求めた数値が真値に近いのかどうか、必ずしも精度が高くないという原理的な問題点があった。 【0007】 また、ヒートパルス法に基づく方法では、上記のような問題点は解消されるが、解を得るべき方程式が式(3)で表現される積分形式であるので、多大なコンピュータ資源が要求されるという問題点があった。すなわち、一つの解(一カ所の測定点における流速)を得るために、専用のソフトウェアを用いて数分以上の計算が必要となり、実質的にモニタリング(即時計測)が不可能であるという問題点があった。特に、土壌のモニタリングは数十カ所以上で評価する必要がある場合が多く、この問題点がいっそう顕著となってくる。 【0008】 【数1】