Hiroo Sekiya et al.,Computation of Design Values for Class E Amplifiers without Using Waveform Equations,IEEE Transactions on Circuits and Systems -I:Fundamental Theory and Applications,米国,IEEE,2002年 7月,Vol. 49, No. 7,pp. 966-978
【非特許文献1】IEEE TRANSACTION ON CIRCUITS AND SYSTEM-1: FUNDAMENTAL THEORY AND APPLICATIONS.VOL.49.NO.7, JULY 2002 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0040】 上述した様に、従来の方法は、回路構成を考えた後、回路方程式を陽な形で与え、この回路方程式を解くことによって、電圧,電流波形x(t)=φ(t,x0,λ)を導出する構成になっている。しかも、この回路方程式は、計算機を用いて自動的に導出するのが難しいため、手計算に頼らざるを得ないという問題がある。更に、回路構成や回路素子の特性を変更するたびに回路方程式を作り直す必要があり、その手間は非常に大きい。つまり、従来の方法は、回路構成から回路方程式を導出し、変分方程式を導出する一連の作業が自動設計への障害になっている。 【0041】 本発明の目的は、回路素子値や波形の導出を自動的に計算機で行うことができる回路設計支援方法及びその装置並びに回路設計支援プログラムを提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0042】 本発明の回路設計支援方法及びその装置並びにプログラムは、設計対象のアナログ電子回路の設計に関わる拘束条件を、回路素子値を未知変数とする代数方程式で表し、該代数方程式を、計算手段がニュートン法の繰り返し計算で解く回路シミュレータの回路設計支援方法において、前記ニュートン法の繰り返し計算で用いるヤコビ行列の要素である偏導関数の値を計算するための要素を、前記回路シミュレータで観測される前記アナログ電子回路の回路応答としての出力波形から求めると共に、前記計算手段は、前記ヤコビ行列の要素である前記偏導関数を、該偏導関数の定義に基づいた微小区間における平均変化値を求める近似式で代用して計算を行うことを特徴とする。 本発明は更に、前記拘束条件として、前記出力波形の観測値の最大値,最小値,平均値を用いることを特徴とする。