【0025】 なお、電磁誘導加熱をCFRPのプレス成形時に利用することが報告されている(「材料」(Journal of the Society of Materials, Japan),Vol.58,No.7,pp642-648,July 2009)。この文献のCFRPは、繊維の交差が多い連続繊維を用いており、~500KHzの周波数であっても、時間をかければある程度の加熱はされる。しかし、本発明のように検査に使用するものではなく、また、繊維長さが短く、交差も少ない不連続繊維が分布する射出成形品では、高周波誘導加熱の周波数範囲は、MHz帯でなければ、炭素繊維を効率的に発熱させることが困難である。本発明では、最も効率良く、炭素繊維を発熱させる1.6MHz~2.2MHzを用いることが望ましい。