【0023】 (2)シクロデキストリン誘導体の合成方法 この発明のシクロデキストリン誘導体は、公知の方法を組み合わせることによって合成できる。具体的には、例えば、モノアジド化シクロデキストリンとオリゴアルギニンから、Cu(I)触媒アジド-アルキンヒュスゲン反応(クリック反応)によって合成できる。なお、この反応については、文献:Hong, V.; Presolski, S. I.; Ma, C.; Finn, M. G. Angew. Chem. Int. Ed. 2009, 48, 9879-9883に、その詳細が記載されている。
【0024】 なお、合成の材料であるモノアジド化シクロデキストリンは、文献: Muderawan, I. W.; Ong, T. T.; Lee, T. C.; Young, D. J.; Ching, C. B.; Ng, S. C. Tetrahedron Lett. 2005, 46, 7905-7907に記載の方法に従って、シクロデキストリンから合成できる。また、オリゴアルギニンは、文献:Kitagishi, H.; Hatada, S.; Itakura, T.; Maki, Y.; Maeda, Y.; Kano, K. Org. Biomol. Chem. 2013, 11, 3203-3211に記載の方法によって、Pbf基で保護されたアルギニンなどからFmoc固相合成法により合成できる。