【0033】 図2に示すように、実施形態に係る位相検出器2は、アナログ信号Saが入力される上記直交発振器20と、四個(即ち、2n-1個)の上記ラッチドコンパレータ21と、上記エンコーダ22と、上記下位ビット用メモリ23と、を備えて構成されている。なお直交発振器20は、一般にはQVCO(Quadrature Voltage Controlled Oscillator)と称される場合もある。そして、各ラッチドコンパレータ21とエンコーダ22との組み合わせにより、下位ビットのデータを生成する位相検出動作を行う。ここで以下の説明において、図2に示す左端のラッチドコンパレータ21を特に「第1のラッチドコンパレータ21」と称し、図2左から二番目のラッチドコンパレータ21を特に「第2のラッチドコンパレータ21」と称し、図2左から三番目のラッチドコンパレータ21を特に「第3のラッチドコンパレータ21」と称し、図2に示す右端のラッチドコンパレータ21を特に「第4のラッチドコンパレータ21」と称する。
【0063】 上述した実施形態に係るA/D変換器ADCでは、実施形態に係る画素アレイALから列接続線Cごとに出力されてくるアナログ信号Saに基づいて、A/D変換器ADCの位相検出部2を構成する直交発振器20の発振周波数(換言すれば、上記第1サイン波出力信号Q+等の周波数)が制御された。これに対して以下に説明する変形形態に係るイメージセンサのA/D変換器では、それに含まれる直交発振器の発振周波数は一定とされ、当該一定の周波数を有する第1サイン波出力信号Q+等を用いて、列接続線Cごとの位相検出器において必要な位相検出を行う。このとき変形形態に係る直交発振器は、いわゆるシングルスロープA/D変換器を高速化するTDC(TIme to DIgItal Convertor(時間量子化器))として機能する。