【0019】 本発明のモノクローナル抗体は、例えばHSD3B2蛋白質(配列番号2)のアミノ末端領域の39番目のArg(R)を有するポリペプチド(図1a下線部)とグルタチオン-S-トランスフェラーゼ(GST)の融合蛋白質を免疫原とし、免疫高感受性GANPマウス(Sakaguchi, N., et al. Generation of high-affinity antibody against T cell-dependent antigen in the Ganp gene-transgenic mouse. J Immunol 174, 4485-4494 (2005))を利用してハイブリドーマを作製した後、HSD3B2に反応するがHSD3B1に反応しない抗体を産生するハイブリドーマを選択し、これが産生するモノクローナル抗体を精製することで得られる。免疫の惹起は、通常1ng~10mgの量の免疫原を10~14日の日数を開けて1~5回に分けた操作で行うことができる。十分な免疫後、抗体産生能を有する器官(脾臓やリンパ節)を動物から無菌的に摘出し、細胞融合時の親株とする。なお、摘出する器官としては、脾臓が最も好ましい。細胞融合のパートナーとしては、ミエローマ細胞が用いられる。ミエローマ細胞には、マウス由来、ラット由来、ヒト由来等があるが、マウス由来が好ましい。細胞融合には、ポリエチレングリコールを用いる方法、細胞電気融合法等が挙げられるが、ポリエチレングリコールを用いる方法が簡便で好ましい。細胞融合しなかった脾臓細胞やミエローマ細胞とハイブリドーマとの選択は、例えばHATサプリメント(ヒポキサンチン-アミノプテリン-チミジン)を添加した血清培地で培養することで行うことができる。