【0016】 アクセスポイントAPと端末装置STA1が対応する、キャリアセンスを行うアクセス制御方式としては、例えばCSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access/Collision Avoidance)を挙げることができる。 以降において、アクセスポイントAPと端末装置STA1は、アクセス制御方式としてCSMA/CAに対応する通信装置である場合を例に挙げて説明する。
【0017】 また、CSMA/CAのアクセス制御方式のもとでは、RTS(Request to Send)とCTS(Clear to Send)の送受信によりデータの衝突を回避するようにされたRTS/CTS方式が知られている。つまり、データを送信しようとする通信装置は、データ送信先の通信装置にRTS(送信許可要求)を送信することでデータ送信の許可を要求する。RTSを受信した通信装置は、送信を許可できる場合には送信の許可を通知するCTS(送信許可応答)をRTSの送信元の通信装置に送信する。
【0025】 時刻t3においてRTS1が受信されると、端末装置STA1は、RTS1の受信が終了した時刻t3からSIFS(Short Inter Frame Space)としての待機時間が経過するまで待機する。そして、SIFSとしての待機時間が終了する時刻t4に至ると、端末装置STA1は、アクセスポイントAPに対してCTS1を送信する。