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Specification :(In Japanese)受電装置決定システム、受電装置決定方法および受電装置決定装置

Country (In Japanese)日本国特許庁(JP)
Gazette (In Japanese)公開特許公報(A)
Publication number P2020-022231A
Date of publication of application Feb 6, 2020
Title of the invention, or title of the device (In Japanese)受電装置決定システム、受電装置決定方法および受電装置決定装置
IPC (International Patent Classification) H02J   3/06        (2006.01)
H02J   3/38        (2006.01)
H02J  13/00        (2006.01)
FI (File Index) H02J 3/06
H02J 3/38 110
H02J 13/00 301A
Number of claims or invention 10
Filing form OL
Total pages 27
Application Number P2018-142720
Date of filing Jul 30, 2018
Inventor, or creator of device (In Japanese)【氏名】杉山 久佳
Applicant (In Japanese)【識別番号】519135633
【氏名又は名称】公立大学法人大阪
Representative (In Japanese)【識別番号】100168583、【弁理士】、【氏名又は名称】前井 宏之
Request for examination (In Japanese)未請求
Theme code 5G064
5G066
F-term 5G064AA04
5G064AB03
5G064AB05
5G064AC09
5G064CB08
5G064CB13
5G064DA02
5G064DA05
5G066AA04
5G066AE09
5G066HB02
5G066HB09
Abstract (In Japanese)【課題】電力ネットワークにおいて、隣接するノード装置の間の情報通信量を低減する。
【解決手段】受電装置決定システム(100)は、複数の受電装置(E)の中から発電装置(G)が電力を送電する1つの受電装置(E)を決定する。受電装置決定システム(100)において、複数のノード装置(N)の各々は、発電装置(G)、受電装置(E)または電力ルータ装置(R)を示す。ノード装置(N)は、隣接するノード装置から隣接するノード装置が保有する第2情報を取得し、第2情報に基づき、第1情報を更新し、第1情報に基づいて、隣接するノード装置の中から、電力を送電する1つのノード装置を決定する。第1情報および第2情報の各々は、受電装置の電力需要を示す情報、およびノード装置と受電装置との間の距離を示す情報の少なくとも一方を含む。
【選択図】図1
Scope of claims (In Japanese)【請求項1】
複数の受電装置の中から発電装置が電力を送電する1つの受電装置を決定する受電装置決定システムであって、
複数のノード装置を備え、
前記複数のノード装置の各々は、前記発電装置、および前記複数の受電装置のうちのいずれか1つ、または電力ルータ装置を示し、
前記電力ルータ装置は、隣接する複数のノード装置のうちの1つのノード装置から電力を受け取り、前記隣接する複数のノード装置のうちの他の1つのノード装置に電力を送電し、
前記複数のノード装置の各々は、隣接するノード装置と送電線で接続され、
前記複数のノード装置の各々は、前記隣接するノード装置と通信可能に接続され、
前記複数のノード装置の各々は、
第1情報を記憶する記憶部と、
前記隣接するノード装置から前記隣接するノード装置が保有する第2情報を取得する取得部と、
前記第2情報に基づいて、前記隣接するノード装置の中から、前記電力を送電する1つのノード装置を決定する決定部と、
前記第2情報に基づき、前記第1情報を更新する更新部と
を備え、
前記第1情報および前記第2情報の各々は、前記受電装置の電力需要を示す情報、および前記ノード装置と前記受電装置との間の距離を示す情報の少なくとも一方を含む、受電装置決定システム。
【請求項2】
前記第1情報および前記第2情報の各々は、ポテンシャル勾配情報を含み、
前記ポテンシャル勾配情報は、ポテンシャル勾配を示し、
前記ポテンシャル勾配は、前記受電装置の電力需要を、前記ノード装置と前記受電装置との間の距離で除した商を示す、請求項1に記載の受電装置決定システム。
【請求項3】
前記取得部が隣接する複数のノード装置から複数の前記第2情報を取得した場合に、前記更新部は、前記複数の第2情報の中から、前記ポテンシャル勾配が最も大きい1つの第2情報を選択し、前記1つの第2情報に基づき、前記第1情報を更新する、請求項2に記載の受電装置決定システム。
【請求項4】
前記第1情報および前記第2情報の各々は、送電経路情報を含み、
前記更新部は、前記第2情報の前記送電経路情報に基づき、前記第1情報の前記送電経路情報を更新する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の受電装置決定システム。
【請求項5】
前記送電経路情報は、ノード識別情報で構成され、
前記ノード識別情報は、送電経路を構成するノード装置を示す、請求項4に記載の受電装置決定システム。
【請求項6】
前記発電装置は、前記1つの受電装置に対して、電力パルスを伝送する、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の受電装置決定システム。
【請求項7】
時間軸が等間隔の同期フレームに分割され、
前記同期フレームは、前記受電装置決定システムの全体で時刻同期され、
前記同期フレームは複数の電力スロットに分割され、
前記発電装置は、前記1つの受電装置に対して、前記複数の電力スロットのうちの1つの電力スロットを用いて、前記電力パルスを伝送する、請求項6に記載の受電装置決定システム。
【請求項8】
前記第1情報および前記第2情報の各々は、電力スロット情報を含み、
前記電力スロット情報は、前記複数の電力スロットの各々が前記電力パルスの伝送に使用されているか否かを示し、
前記更新部は、前記第2情報の前記電力スロット情報に基づき、前記第1情報の電力スロット情報を更新する、請求項7に記載の受電装置決定システム。
【請求項9】
複数の受電装置の中から発電装置が電力を送電する1つの受電装置を決定する受電装置決定システムにおける受電装置決定方法であって、
前記受電装置決定システムは、
複数のノード装置を備え、
前記複数のノード装置の各々は、前記発電装置、および前記複数の受電装置のうちのいずれか1つ、または電力ルータ装置を示し、
前記電力ルータ装置は、隣接する複数のノード装置のうちの1つのノード装置から電力を受け取り、前記隣接する複数のノード装置のうちの他の1つのノード装置に電力を送電し、
前記複数のノード装置の各々は、隣接するノード装置と送電線で接続され、
前記複数のノード装置の各々は、前記隣接するノード装置と通信可能に接続され、
前記複数のノード装置の各々は、第1情報を記憶する記憶部を備え、
前記受電装置決定方法は、
前記複数のノード装置の各々が、前記隣接するノード装置から前記隣接するノード装置が保有する第2情報を取得する取得ステップと、
前記第2情報に基づき、前記第1情報を更新する更新ステップと、
前記第1情報に基づいて、前記隣接するノード装置の中から、前記電力を送電する1つのノード装置を決定する決定ステップと
を含み、
前記第1情報および前記第2情報の各々は、前記受電装置の電力需要を示す情報、および前記ノード装置と前記受電装置との間の距離を示す情報の少なくとも一方を含む、受電装置決定方法。
【請求項10】
複数の受電装置の中から発電装置が電力を送電する1つの受電装置を決定する受電装置決定システムを構成する受電装置決定装置であって、
前記受電装置決定システムは、
複数のノード装置を備え、
前記複数のノード装置の各々は、前記発電装置、および前記複数の受電装置のうちのいずれか1つ、または電力ルータ装置を示し、
前記電力ルータ装置は、隣接する複数のノード装置のうちの1つのノード装置から電力を受け取り、前記隣接する複数のノード装置のうちの他の1つのノード装置に電力を送電し、
前記複数のノード装置の各々は、隣接するノード装置と送電線で接続され、
前記複数のノード装置の各々は、前記隣接するノード装置と通信可能に接続され、
前記複数のノード装置の各々は、前記受電装置決定装置を備え、
前記受電装置決定装置は、
第1情報を記憶する記憶部と、
前記隣接するノード装置から前記隣接するノード装置が保有する第2情報を取得する取得部と、
前記第2情報に基づいて、前記隣接するノード装置の中から、前記電力を送電する1つのノード装置を決定する決定部と、
前記第2情報に基づき、前記第1情報を更新する更新部と
を備え、
前記第1情報および前記第2情報の各々は、前記受電装置の電力需要を示す情報、および前記ノード装置と前記受電装置との間の距離を示す情報の少なくとも一方を含む、受電装置決定装置。
Detailed description of the invention (In Japanese)【技術分野】
【0001】
本発明は、受電装置決定システム、受電装置決定方法および受電装置決定装置に関する。
【背景技術】
【0002】
発電は、これまで、主として電力会社の発電所において行われ、電力会社が発生した電力を需要者に供給してきた。しかしながら、近年、電力会社以外の者が太陽光、風力等で発電した電力を電力会社に販売することも行われ始めている。
【0003】
このため、状況に応じて電力の発電元からの受電を可能にするシステムが要望されている。このような要望に応えるために、電力パケットを配送する電力パケットシステムが知られている(特許文献1)。特許文献1の電力パケットシステムでは、電力エネルギーにヘッダ情報を付して電力パケットで配送し、需要者間で電力を供給および受給している。
【先行技術文献】
【0004】

【特許文献1】特開2011-142771号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の電力パケットシステムでは、ヘッダ部の経路情報に基づいて電力パケットを配送する。しかしながら、特許文献1には、電力ネットワーク内で電力パケットを効率的に配送するために経路情報をいかに生成するかは記載されていない。このため、特許文献1の電力パケットシステムでは、電力ネットワーク内で電力を効率的に送電することは困難であった。
【0006】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、少ない情報通信量で電力を効率的に送電するための受電装置決定システム、受電装置決定方法および受電装置決定装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明による受電装置決定システムは、複数の受電装置の中から発電装置が電力を送電する1つの受電装置を決定する。受電装置決定システムは、複数のノード装置を備える。前記複数のノード装置の各々は、前記発電装置、および前記複数の受電装置のうちのいずれか1つ、または電力ルータ装置を示し、前記電力ルータ装置は、隣接する複数のノード装置のうちの1つのノード装置から電力を受け取り、前記隣接する複数のノード装置のうちの他の1つのノード装置に電力を送電し、前記複数のノード装置の各々は、隣接するノード装置と送電線で接続され、前記複数のノード装置の各々は、前記隣接するノード装置と通信可能に接続され、前記複数のノード装置の各々は、第1情報を記憶する記憶部と、前記隣接するノード装置から前記隣接するノード装置が保有する第2情報を取得する取得部と、前記第2情報に基づいて、前記隣接するノード装置の中から、前記電力を送電する1つのノード装置を決定する決定部と、前記第2情報に基づき、前記第1情報を更新する更新部とを備える。前記第1情報および前記第2情報の各々は、前記受電装置の電力需要を示す情報、および前記ノード装置と前記受電装置との間の距離を示す情報の少なくとも一方を含む。
【0008】
ある実施形態において、前記第1情報および前記第2情報の各々は、ポテンシャル勾配情報を含み、前記ポテンシャル勾配情報は、ポテンシャル勾配を示し、前記ポテンシャル勾配は、前記受電装置の電力需要を、前記ノード装置と前記受電装置との間の距離で除した商を示す。
【0009】
ある実施形態において、前記取得部が隣接する複数のノード装置から複数の前記第2情報を取得した場合に、前記更新部は、前記複数の第2情報の中から、前記ポテンシャル勾配が最も大きい1つの第2情報を選択し、前記1つの第2情報に基づき、前記第1情報を更新する。
【0010】
ある実施形態において、前記第1情報および前記第2情報の各々は、送電経路情報を含み、前記更新部は、前記第2情報の前記送電経路情報に基づき、前記第1情報の前記送電経路情報を更新する。
【0011】
ある実施形態において、前記送電経路情報は、ノード識別情報で構成され、前記ノード識別情報は、送電経路を構成するノード装置を示す。
【0012】
ある実施形態において、前記発電装置は、前記1つの受電装置に対して、電力パルスを伝送する。
【0013】
ある実施形態において、時間軸が等間隔の同期フレームに分割され、前記同期フレームは、前記受電装置決定システムの全体で時刻同期され、前記同期フレームは複数の電力スロットに分割され、前記発電装置は、前記1つの受電装置に対して、前記複数の電力スロットのうちの1つの電力スロットを用いて、前記電力パルスを伝送する。
【0014】
ある実施形態において、前記第1情報および前記第2情報の各々は、電力スロット情報を含み、前記電力スロット情報は、前記複数の電力スロットの各々が前記電力パルスの伝送に使用されているか否かを示し、前記更新部は、前記第2情報の前記電力スロット情報に基づき、前記第1情報の電力スロット情報を更新する。
【0015】
本発明による受電装置決定方法は、複数の受電装置の中から発電装置が電力を送電する1つの受電装置を決定する。前記受電装置決定システムは、複数のノード装置を備え、前記複数のノード装置の各々は、前記発電装置、および前記複数の受電装置のうちのいずれか1つ、または電力ルータ装置を示し、前記電力ルータ装置は、隣接する複数のノード装置のうちの1つのノード装置から電力を受け取り、前記隣接する複数のノード装置のうちの他の1つのノード装置に電力を送電し、前記複数のノード装置の各々は、隣接するノード装置と送電線で接続され、前記複数のノード装置の各々は、前記隣接するノード装置と通信可能に接続され、前記複数のノード装置の各々は、第1情報を記憶する記憶部を備え、前記受電装置決定方法は、前記複数のノード装置の各々が、前記隣接するノード装置から前記隣接するノード装置が保有する第2情報を取得する取得ステップと、前記第2情報に基づき、前記第1情報を更新する更新ステップと、前記第1情報に基づいて、前記隣接するノード装置の中から、前記電力を送電する1つのノード装置を決定する決定ステップとを含み、前記第1情報および前記第2情報の各々は、前記受電装置の電力需要を示す情報、および前記ノード装置と前記受電装置との間の距離を示す情報の少なくとも一方を含む。
【0016】
本発明による受電装置決定装置は、複数の受電装置の中から発電装置が電力を送電する1つの受電装置を決定する受電装置決定システムを構成する。前記受電装置決定システムは、複数のノード装置を備え、前記複数のノード装置の各々は、前記発電装置、および前記複数の受電装置のうちのいずれか1つ、または電力ルータ装置を示し、前記電力ルータ装置は、隣接する複数のノード装置のうちの1つのノード装置から電力を受け取り、前記隣接する複数のノード装置のうちの他の1つのノード装置に電力を送電し、前記複数のノード装置の各々は、隣接するノード装置と送電線で接続され、前記複数のノード装置の各々は、前記隣接するノード装置と通信可能に接続され、前記複数のノード装置の各々は、前記受電装置決定装置を備え、前記受電装置決定装置は、第1情報を記憶する記憶部と、前記隣接するノード装置から前記隣接するノード装置が保有する第2情報を取得する取得部と、前記第2情報に基づいて、前記隣接するノード装置の中から、前記電力を送電する1つのノード装置を決定する決定部と、前記第2情報に基づき、前記第1情報を更新する更新部とを備える。前記第1情報および前記第2情報の各々は、前記受電装置の電力需要を示す情報、および前記ノード装置と前記受電装置との間の距離を示す情報の少なくとも一方を含む。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、少ない情報通信量で電力を効率的に送電できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本実施形態の受電装置決定システムの模式図である。
【図2】本実施形態の受電装置決定システムにおけるノード装置の模式図である。
【図3】(a)は本実施形態の受電装置決定システムにおける電力ルータ装置の模式図であり、(b)は本実施形態の受電装置決定システムにおける発電装置の模式図であり、(c)は本実施形態の受電装置決定システムにおける受電装置の模式図である。
【図4】(a)~(c)は、本実施形態の受電装置決定システムにおける受電装置決定方法を説明するための模式図である。
【図5】(a)~(c)は、本実施形態の受電装置決定システムにおける受電装置決定方法を説明するための模式図である。
【図6】(a)および(b)は、ポテンシャル勾配を説明するための模式図である。
【図7】(a)~(c)は、本実施形態の受電装置決定システムにおける受電装置決定方法を説明するための模式図である。
【図8】本実施形態の受電装置決定システムにおける電力ルータ装置の送電部の模式図である。
【図9】(a)は本実施形態の受電装置決定システムにおいて複数の同期フレーム内の電力パルスを示す模式図であり、(b)は本実施形態の受電装置決定システムにおいて同期フレーム内の複数の電力パルスを示す模式図である。
【図10】本実施形態の受電装置決定システムの模式図である。
【図11】図10に示した受電装置決定システムのノード装置N1における送電先決定方法を説明するためのテーブルである。
【図12】図10に示した受電装置決定システムにおいてノード装置N1の送電経路で使用可能な電力スロットの決定方法を説明するための模式図である。
【図13】図10に示した受電装置決定システムにおける初期状態および第1期間後の各ノード装置の記憶部に記憶された第1情報を示すテーブルである。
【図14】図10に示した受電装置決定システムにおける第2期間および第3期間後の各ノード装置の記憶部に記憶された第1情報を示すテーブルである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一または相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。

【0020】
まず、図1を参照して本実施形態の受電装置決定システム100を説明する。図1は、受電装置決定システム100の模式図である。

【0021】
受電装置決定システム100は、複数のノード装置Nを備える。受電装置決定システム100では、隣接するノード装置Nの間で電力を送電および/または受電する。複数のノード装置Nにより、電力ネットワークが構成される。

【0022】
ノード装置Nのそれぞれは、少なくとも1つの別のノード装置Nと接続する。複数のノード装置Nの各々は、隣接するノード装置Nと送電線で接続される。ノード装置Nは、隣接するノード装置Nに電力を送電する。また、複数のノード装置Nのそれぞれは、発電装置からの電力を送電する受電装置を決定するための受電装置決定装置として機能する。

【0023】
また、複数のノード装置Nの各々は、隣接するノード装置Nと情報を通信可能に接続される。なお、隣接するノード装置N間の通信は、有線を介して行われてもよく、無線によって行われてもよい。典型的には、ノード装置Nが電力を送電する前に、ノード装置Nは情報を通信し、情報に基づいて電力の送電先を決定する。

【0024】
なお、図1では、説明が過度に複雑になることを避けるために、ノード装置Nは、隣接する1または2のノード装置Nと隣接しており、複数のノード装置Nが一直線状に分岐することなく接続されている。ただし、図10~図14を参照して後述するように複数のノード装置Nは必ずしも直線状に接続されなくてもよい。例えば、受電装置決定システム100のうちの少なくとも1つのノード装置Nは、3以上の別のノード装置Nと隣接してもよい。

【0025】
ノード装置Nは、発電装置G、受電装置Eまたは電力ルータ装置Rである。典型的には、受電装置決定システム100における複数のノード装置Nは、発電装置Gと、受電装置Eと、電力ルータ装置Rとを含む。受電装置決定システム100は、受電装置Eを複数含む。受電装置決定システム100では、複数の受電装置Eの中から発電装置Gが少なくともある期間において電力を送電する1つの受電装置を決定する。

【0026】
発電装置Gは、発電機能を有する。受電装置Eは電力需要を有する。典型的には、受電装置Eは、電力を受電し、受電した電力を利用して消費する。例えば、受電装置Eは、工場に備え付けられてもよく、一般家庭に備え付けられてもよい。典型的には、受電装置Eは、電力を蓄える二次電池(バッテリ)を備えるが、ここでは、説明が過度に複雑になることを避けるために、特に言及した場合を除き、二次電池(バッテリ)についての説明を省略する。

【0027】
電力ルータ装置Rは、あるノード装置Nから電力を受け取り、その電力をノード装置Nに送電する。具体的には、電力ルータ装置Rは、隣接する複数のノード装置Nのうちの1つのノード装置Nから電力を受け取り、隣接する複数のノード装置Nのうちの他の1つのノード装置Nに電力を送電する。

【0028】
なお、発電装置G、受電装置Eおよび/または電力ルータ装置Rは、時間とともに変化してもよい。例えば、あるノード装置Nは、ある時間には電力需要を有する受電装置Eとして機能し、別の時間には発電機能を有する発電装置Gとして機能し、さらに別の時間には電力ルータ装置Rとして機能してもよい。

【0029】
図1に示した受電装置決定システム100では、受電装置Eは、受電装置E1と、受電装置E2とを含む。また、電力ルータ装置Rは、電力ルータ装置R1と、電力ルータ装置R2とを含む。

【0030】
図1に示した受電装置決定システム100は、5つのノード装置Nを備える。5つのノード装置Nは、発電装置G、受電装置E1、受電装置E2、電力ルータ装置R1および電力ルータ装置R2である。受電装置E1は、電力ルータ装置R1と接続する。発電装置Gは、電力ルータ装置R1および電力ルータ装置R2と接続し、受電装置E2は、電力ルータ装置R2と接続する。ここでは、受電装置E1、電力ルータ装置R1、発電装置G、電力ルータ装置R2および受電装置E2がこの順番に一列に接続されている。

【0031】
発電装置Gは、発電機能を有する。受電装置E1および受電装置E2は、電力需要を有する。電力ルータ装置R1は、発電装置Gからの電力を受け取り、この電力を受電装置E1に送電する。また、電力ルータ装置R2は、発電装置Gからの電力を受け取り、この電力を受電装置E2に送電する。

【0032】
例えば、受電装置E2の電力需要がゼロの場合、発電装置Gの電力は、電力ルータ装置R1を介して受電装置E1に送電される。あるいは、受電装置E1の電力需要がゼロの場合、発電装置Gの電力は、電力ルータ装置R2を介して受電装置E2に送電される。受電装置E1および受電装置E2の一方は、他方の電力需要がなければ、電力を受電する。なお、受電装置決定システム100は、受電装置E1および受電装置E2のそれぞれが電力需要を有する場合でも、発電装置Gの電力を受電装置E1および受電装置E2のいずれに送電すべきか決定する。

【0033】
ノード装置Nは、電力の受取および/または電力の送電の前に、電力の送電先を決定する。ノード装置Nは、隣接するノード装置Nと情報を通信し、電力の送電先を決定する。

【0034】
次に、図2を参照して、本実施形態の受電装置決定システム100におけるノード装置Nを説明する。図2は、受電装置決定システム100におけるノード装置Nの模式図である。

【0035】
ノード装置Nは、記憶部Naと、取得部Nbと、決定部Ncと、更新部Ndとを含む。記憶部Naは、第1情報を記憶する。第1情報は、電力の送電先を決定するために用いられる。

【0036】
取得部Nbは、隣接するノード装置Nから隣接するノード装置Nが保有する情報を第2情報として取得する。決定部Ncは、第2情報に基づいて、隣接するノード装置Nの中から、電力を送電する1つのノード装置Nを決定する。更新部Ndは、第2情報に基づき、記憶部Naの第1情報を更新する。

【0037】
例えば、第1情報および第2情報は、同種の情報である。更新部Ndは、隣接するノード装置Nから取得した同種の第2情報に基づいて、記憶部Naの第1情報を更新してもよい。あるいは、更新部Ndは、第2情報に基づいて新たな第1情報を生成し、新たに生成した第1情報で記憶部Naの情報を更新してもよい。第1情報および第2情報の各々は、ノード装置Nに対応する受電装置Eの電力需要を示す情報、および、ノード装置Nと受電装置Eとの間の距離を示す情報の少なくとも一方を含む。

【0038】
また、第1情報および第2情報の各々は、送電経路情報を含んでもよい。この場合、記憶部Naは、第1情報として送電経路情報を記憶する。更新部Ndは、第2情報の送電経路情報に基づき、第1情報の送電経路情報を更新する。送電経路情報はノード識別情報で構成され、ノード識別情報は送電経路を構成するノード装置を示す。

【0039】
ここで、図3を参照して、受電装置決定システム100における各ノード装置Nを具体的に説明する。まず、図3(a)を参照して、電力ルータ装置Rを説明する。図3(a)は本実施形態の受電装置決定システム100における電力ルータ装置Rの模式図である。

【0040】
電力ルータ装置Rは、記憶部Raと、取得部Rbと、決定部Rcと、更新部Rdと、送電部Reとを備える。記憶部Ra、取得部Rb、決定部Rcおよび更新部Rdは、図2を参照して上述した記憶部Na、取得部Nb、決定部Ncおよび更新部Ndと同様に動作する。送電部Reは、他のノード装置Nから電力を受け取り、別のノード装置Nに電力を送電する。

【0041】
次に、図3(b)を参照して、発電装置Gを説明する。図3(b)は、本実施形態の受電装置決定システム100における発電装置Gの模式図である。

【0042】
発電装置Gは、記憶部Gaと、取得部Gbと、決定部Gcと、更新部Gdと、発電部Geとを備える。記憶部Ga、取得部Gb、決定部Gcおよび更新部Gdは、図2を参照して上述した記憶部Na、取得部Nb、決定部Ncおよび更新部Ndと同様に動作する。発電部Geは、発電機能を有する。

【0043】
次に、図3(c)を参照して、受電装置Eを説明する。図3(c)は、本実施形態の受電装置決定システム100における受電装置Eの模式図である。

【0044】
受電装置Eは、記憶部Eaと、取得部Ebと、決定部Ecと、更新部Edと、受電部Eeとを備える。記憶部Ea、取得部Eb、決定部Ecおよび更新部Edは、図2を参照して上述した記憶部Na、取得部Nb、更新部Ndおよび決定部Ncと同様に動作する。受電部Eeは、電力需要を有する。

【0045】
受電装置決定システム100は、電力需要および/または送電距離に基づいて送電する受電装置Eを決定する。例えば、受電装置決定システム100は、受電装置Eの電力需要に基づいて電力を送電する受電装置Eを決定してもよい。

【0046】
ここで、図4を参照して、受電装置決定システム100において電力を送電する受電装置を決定するための受電装置決定方法を説明する。図4(a)~図4(c)は、本実施形態の受電装置決定システム100において受電装置決定方法を説明するための模式図である。図4(a)~図4(c)では、図面が過度になることを避けるために、発電装置G、受電装置Eおよび電力ルータ装置Rのうちの記憶部Ga、Ea、Raおよび取得部Gb、Eb、Rbのみを示している。

【0047】
各ノード装置Nの記憶部Naは、第1情報として、情報を受けた受電装置Eの電力需要および送電先のノード装置Nを示す情報を記憶する。なお、ここでは、ノード装置Nが、第1情報として、ノード装置N自身の電力需要を示す情報を取得する初期状態の前から説明する。

【0048】
まず、図4(a)に示すように、初期状態において、ノード装置Nはノード装置N自身の電力需要を取得する。受電装置E1および受電装置E2は、電力需要を有する。ここでは、受電装置E1の電力需要は-50であり、受電装置E2の電力需要は-100である。このため、受電装置E1の記憶部Eaは、受電装置E1の電力需要が-50であることを示す情報を記憶する。また、受電装置E2の記憶部Eaは、受電装置E2の電力需要が-100であることを示す情報を記憶する。ここでは、受電装置Eの電力需要がある場合、電力需要は-(マイナス)で表記する。受電装置Eは電力需要を有するが、電力を充分受電できる場合、電力需要は+(プラス)となる。電力需要が+(プラス)となる場合、受電装置Eは、二次電池(バッテリ)に電力を充電してもよい。

【0049】
一方、電力ルータ装置R1および電力ルータ装置R2の電力需要はゼロである。このため、電力ルータ装置R1の記憶部Raは、電力需要は0であることを示す情報を記憶する。また、電力ルータ装置R2の記憶部Raは、電力需要は0であることを示す情報を記憶する。同様に、発電装置Gの電力需要はゼロである。このため、発電装置Gの記憶部Gaは、電力需要は0であることを示す情報を記憶する。

【0050】
また、初期状態において、ノード装置Nは送電先として情報を受けた受電装置Eを示す情報を記憶する。受電装置E1および受電装置E2は、情報を受けた受電装置Eとして受電装置E1および受電装置E2自身を示す情報を記憶する。また、電力ルータ装置R1、発電装置Gおよび電力ルータ装置R2のそれぞれは、情報を受けた受電装置Eがないことを記憶する。

【0051】
その後、図4(b)に示すように、第1期間において、各ノード装置Nは、隣接するノード装置Nから隣接するノード装置Nの保有する情報を第2情報として取得する。

【0052】
例えば、電力ルータ装置R1は、第2情報として、受電装置E1から受電装置E1の電力需要が-50であることを示す情報を取得する。その後、電力ルータ装置R1は、記憶部Raの第1情報として、受電装置E1の電力需要が-50であり、送電先が受電装置E1であることを示す情報を記憶するように第1情報を更新する。このように、電力ルータ装置R1の記憶部Raには、受電装置E1からの情報が記憶される。なお、厳密には、電力ルータ装置R1は、第2情報として、発電装置Gから電力需要が0であることを示す情報を取得するが、電力ルータ装置R1の記憶部Raには、発電装置Gからの情報は記憶されない。

【0053】
また、電力ルータ装置R2は、第2情報として、受電装置E2から受電装置E2の電力需要が-100であることを示す情報を取得する。その後、電力ルータ装置R2は、記憶部Raの第1情報として、受電装置E2の電力需要が-100であり、送電先が受電装置E2であることを示す情報を記憶するように第1情報を更新する。このように、電力ルータ装置R2の記憶部Raには、受電装置E2からの情報が記憶される。なお、厳密には、電力ルータ装置R2は、第2情報として、発電装置Gから電力需要が0であることを示す情報を取得するが、電力ルータ装置R2の記憶部Raには、発電装置Gからの情報は記憶されない。

【0054】
また、厳密には、受電装置E1は、電力ルータ装置R1から電力需要が0であることを示す情報を取得する。ただし、受電装置E1は、予め受電装置E1自身が受電装置であることを示す情報を記憶している。このため、受電装置E1の記憶部Eaは、電力ルータ装置R1からの情報によって更新されない。同様に、受電装置E2は、電力ルータ装置R2から電力需要が0であることを示す情報を取得する。ただし、受電装置E2は、予め受電装置E2自身が受電装置であることを示す情報を記憶している。このため、受電装置E2の記憶部Eaは、電力ルータ装置R2からの情報によって更新されない。

【0055】
また、発電装置Gは、電力ルータ装置R1および電力ルータ装置R2から電力需要が0であることを示す情報を取得する。このため、第1期間の終了後においても、発電装置Gの記憶部Gaに記憶された第1情報は、電力需要が0であることを示す。

【0056】
図4(c)に示すように、第2期間において、各ノード装置Nは、隣接するノード装置Nから隣接するノード装置Nの保有する情報を第2情報として取得する。

【0057】
例えば、発電装置Gは、第2情報として、電力ルータ装置R1から受電装置E1の電力需要が-50であることを示す情報を取得する。また、発電装置Gは、第2情報として、電力ルータ装置R2から受電装置E2の電力需要が-100であることを示す情報を取得する。ここでは、発電装置Gは、電力需要の大きさに応じて送電先を決定する。電力ルータ装置R1から取得した電力需要が-50であり、電力ルータ装置R2から示された電力需要が-100であるため、発電装置Gは、受電装置E2の電力需要を示す情報を取得した電力ルータ装置R2に電力を送電することを決定する。その後、発電装置Gは、記憶部Gaの第1情報として、受電装置E2の電力需要が-100であり、送電先が電力ルータ装置R2であることを示す情報を記憶するように第1情報を更新する。

【0058】
なお、受電装置E1は、電力ルータ装置R1から受電装置E1の電力需要が-50であることを示す情報を取得する。この場合、受電装置E1は、第2情報に示される受電装置が受電装置E1自身を含むため、受電装置E1の記憶部Eaは第1情報を更新しない。同様に、受電装置E2は、電力ルータ装置R2から受電装置E2の電力需要が-100であることを示す情報を取得する。この場合、受電装置E2は、第2情報に示される受電装置が受電装置E2自身を含むため、受電装置E2の記憶部Eaは第1情報を更新しない。

【0059】
また、電力ルータ装置R1は、第2期間においても、第2情報として、受電装置E1から受電装置E1の電力需要が-50であることを示す情報を取得する。また、電力ルータ装置R1は、第2情報として、発電装置Gから電力需要が0であることを示す情報を取得する。この場合、電力ルータ装置R1は、受電装置E1の電力需要が-50であり、送電先が受電装置E1であることを示す情報を記憶したままである。

【0060】
同様に、電力ルータ装置R2は、第2情報として、受電装置E2から受電装置E2の電力需要が-100であることを示す情報を取得する。また、電力ルータ装置R2は、第2情報として、発電装置Gから電力需要が0であることを示す情報を取得する。この場合、電力ルータ装置R2は、受電装置E2の電力需要が-100であり、送電先が受電装置E2であることを示す情報を記憶したままである。

【0061】
なお、図4には示していないが、第3期間において、各ノード装置Nは、第1期間および第2期間と同様に、隣接するノード装置Nから隣接するノード装置Nの保有する情報を第2情報として取得してもよい。なお、期間の上限は、受電装置決定システム100におけるノード装置Nの数に応じて決定される。典型的には、期間の上限は、複数のノード装置Nのうちの一方の端部に位置するノード装置Nから他方の端部に位置するノード装置Nまでのノード装置Nの数を基準として決定される。あるいは、期間の上限は、一方の端部に位置するノード装置Nから他方の端部に位置するノード装置Nまでのノード装置Nの数に余剰値を加算して決定されてもよい。

【0062】
受電装置を決定した後、発電装置Gからの電力は受電装置Eに送電される。上述したように、発電装置Gの電力が受電装置E2に送電されることが決定される場合、発電装置Gの電力は、電力ルータ装置R2を介して受電装置E2に送電される。

【0063】
なお、仮に、一旦、発電装置Gの電力が電力ルータ装置R2を介して受電装置E2に送電した後、受電装置E1の電力需要が-50のまま変化しない一方で、受電装置E2の電力需要が-100から-20に変化したと仮定する。この場合、第2期間において、発電装置Gは、第2情報として、電力ルータ装置R1から受電装置E1の電力需要が-50であることを示す情報を取得する。また、発電装置Gは、第2情報として、電力ルータ装置R2から電力需要が-20であることを示す情報を取得する。

【0064】
したがって、発電装置Gは、電力ルータ装置R1に電力を送電することを決定する。その後、発電装置Gは、記憶部Gaの第1情報として、受電装置E1の電力需要が-50であること、および、送電先が電力ルータ装置R1であることを示す情報を記憶するように第1情報を更新する。この場合も、受電装置E1が決定された後、発電装置Gの電力は、電力ルータ装置R1を介して受電装置E1に送電される。

【0065】
本実施形態の受電装置決定システム100によれば、各ノード装置Nは、隣接するノード装置Nからの情報に基づいて自身の情報を更新することにより、送電対象となる受電装置を決定できる。このため、少ない情報通信量で電力を効率的に送電できる。なお、図4に示した受電装置決定システム100では、電力需要の大きさに応じて送電対象となる受電装置を決めるため、電力需要の大きな受電装置Eほど優先的に送電される。

【0066】
なお、図4を参照して上述した説明では、受電装置決定システム100は、受電装置Eの電力需要に応じて電力の送電先を決定したが、本実施形態はこれに限定されない。受電装置決定システム100は、各ノード装置と受電装置Eとの間の距離に基づいて送電対象となる受電装置Eを決定してもよい。

【0067】
次に、図5を参照して、受電装置決定システム100における電力を受電する受電装置を決定するための受電装置決定方法を説明する。図5(a)~図5(c)は、本実施形態の受電装置決定システム100における受電装置決定方法を説明するための模式図である。ここでは、受電装置E1および受電装置E2の電力需要は等しくてもよく、異なってもよい。

【0068】
各ノード装置Nの記憶部Naは、第1情報として、情報を受けた受電装置Eおよびノード装置Nから情報を受けた受電装置Eまでの距離を示す情報を記憶する。

【0069】
受電装置E1と電力ルータ装置R1との間の距離をLとし、電力ルータ装置R1と発電装置Gとの間の距離をLとする。また、発電装置Gと電力ルータ装置R2との間の距離を2Lとし、電力ルータ装置R2と受電装置E2との間の距離を2Lとする。例えば、電力ルータ装置R1の記憶部Raは、電力ルータ装置R1と受電装置E1との間の距離Lを示す情報を記憶する。また、電力ルータ装置R2の記憶部Raは、電力ルータ装置R2と受電装置E2との間の距離2Lを示す情報を記憶する。さらに、発電装置Gの記憶部Gaは、発電装置Gと電力ルータ装置R1との間の距離Lを示す情報を記憶し、発電装置Gと電力ルータ装置R2との間の距離2Lを示す情報を記憶する。ここでは、各ノード装置Nが、第1情報として、情報を受けた受電装置Eまでの距離を示す情報を取得する初期状態の前から説明する。

【0070】
まず、図5(a)に示すように、初期状態において、ノード装置Nは、情報を受けた受電装置Eおよび情報を受けた受電装置Eまでの距離を取得する。受電装置E1および受電装置E2は電力需要を有する。このため、受電装置E1の記憶部Eaは、受電装置E1が受電装置であり、距離が0であることを示す情報を記憶する。また、受電装置E2の記憶部Eaは、受電装置E2が受電装置であり、距離が0であることを示す情報を記憶する。

【0071】
一方、電力ルータ装置R1および電力ルータ装置R2の電力需要はゼロである。このため、電力ルータ装置R1の記憶部Raは、情報を受けた受電装置Eがないことを記憶する。また、電力ルータ装置R2の記憶部Raは、情報を受けた受電装置Eがないことを記憶する。同様に、発電装置Gの電力需要はゼロである。このため、発電装置Gの記憶部Gaは、情報を受けた受電装置Eがないことを記憶する。

【0072】
その後、図5(b)に示すように第1期間において、各ノード装置Nは、隣接するノード装置Nから隣接するノード装置Nの保有する情報を第2情報として取得する。

【0073】
例えば、電力ルータ装置R1は、第2情報として、受電装置E1から受電装置E1が受電装置であること、および、受電装置E1から受電装置までの距離が0であることを示す情報を取得する。その後、電力ルータ装置R1は、記憶部Raの第1情報として、受電装置E1が受電装置であること、および、電力ルータ装置R1と受電装置E1との間の距離がLであることを示す情報を記憶するように第1情報を更新する。なお、厳密には、電力ルータ装置R1は、発電装置Gから、第2情報として、情報を受けた受電装置がないことを示す情報を取得するが、電力ルータ装置R1の記憶部Raには発電装置Gからの情報は記憶されない。

【0074】
また、電力ルータ装置R2は、第2情報として、受電装置E2から受電装置E2が受電装置であること、および、受電装置E2から受電装置までの距離が0であることを示す情報を取得する。その後、電力ルータ装置R2は、記憶部Raの第1情報として、受電装置E2が受電装置であること、電力ルータ装置R2と受電装置E2との間の距離が2Lであることを示す情報を記憶するように第1情報を更新する。なお、厳密には、電力ルータ装置R2は、発電装置Gから、第2情報として、情報を受けた受電装置がないことを示す情報を取得するが、電力ルータ装置R2の記憶部Raには発電装置Gからの情報は記憶されない。

【0075】
また、厳密には、受電装置E1は、電力ルータ装置R1から電力需要が0であることを示す情報を取得する。ただし、受電装置E1は、予め受電装置E1自身が受電装置であることを示す情報を記憶している。このため、受電装置E1の記憶部Eaは、電力ルータ装置R1からの情報によって更新されない。同様に、受電装置E2は、電力ルータ装置R2から電力需要が0であることを示す情報を取得する。ただし、受電装置E2は、予め受電装置E2自身が受電装置であることを示す情報を記憶している。このため、受電装置E2の記憶部Eaは、電力ルータ装置R2からの情報によって更新されない。

【0076】
また、発電装置Gは、電力ルータ装置R1および電力ルータ装置R2から、情報を受けた受電装置がないことを示す情報を取得する。このため、第1期間の終了後においても、発電装置Gの記憶部Gaに記憶された第1情報は、情報を受けた受電装置がないことを示す。

【0077】
図5(c)に示すように、第2期間において、各ノード装置Nは、隣接するノード装置Nから隣接するノード装置Nの保有する情報を第2情報として取得する。

【0078】
例えば、発電装置Gは、電力ルータ装置R1から、受電装置E1が受電装置であること、および、電力ルータ装置R1から受電装置E1までの距離がLであることを第2情報として取得する。同様に、発電装置Gは、電力ルータ装置R2から、受電装置E2が受電装置であること、および、電力ルータ装置R2から受電装置E2までの距離が2Lであることを第2情報として取得する。

【0079】
ここでは、発電装置Gは、発電装置Gと受電装置Eとの間の距離に応じて送電先を決定する。電力ルータ装置R1から取得した受電装置E1について発電装置Gと受電装置E1との間の距離が2Lである。一方、電力ルータ装置R2から取得した受電装置E2について発電装置Gと受電装置E2との間の距離が4Lである。このため、発電装置Gは、発電装置Gとの間の距離の短い受電装置E1を送電先として決定する。その後、発電装置Gは、記憶部Gaの第1情報として、発電装置Gと受電装置E1との間の距離が2Lであり、送電先が電力ルータ装置R1であることを示す情報を記憶するように第1情報を更新する。

【0080】
なお、受電装置E1は、電力ルータ装置R1から受電装置E1が受電装置であることを第2情報として取得する。この場合、受電装置E1は、第2情報に示される受電装置E1が受電装置E1自身を含むため、受電装置E1の記憶部Eaは第1情報を更新しない。同様に、受電装置E2は、電力ルータ装置R2から受電装置E2が受電装置であることを示す情報を取得する。この場合、受電装置E2は、第2情報に示される受電装置E2が受電装置E2自身を含むため、受電装置E2の記憶部Eaは第1情報を更新しない。

【0081】
また、電力ルータ装置R1は、第2情報として、受電装置E1から受電装置E1が受電装置であることを示す情報を取得する。また、電力ルータ装置R1は、第2情報として、発電装置Gから情報を受けた受電装置がないことを示す情報を取得する。この場合、電力ルータ装置R1は、送電先が受電装置E1であり、電力ルータ装置R1と受電装置E1との間の距離がLであることを示す情報を記憶したままである。

【0082】
同様に、電力ルータ装置R2は、第2情報として、受電装置E2から受電装置E2が受電装置であることを示す情報を取得する。また、電力ルータ装置R2は、第2情報として、発電装置Gから情報を受けた受電装置がないことを示す情報を取得する。この場合、電力ルータ装置R2は、送電先が受電装置E2であり、電力ルータ装置R2と受電装置E2との間の距離が2Lであることを示す情報を記憶したままである。

【0083】
電力が送電される受電装置Eが決定された後、発電装置Gからの電力が受電装置Eに送電される。上述したように、発電装置Gの電力が受電装置E1に送電されることが決定された場合、発電装置Gの電力は、電力ルータ装置R1を介して受電装置E1に送電される。

【0084】
本実施形態の受電装置決定システム100によれば、各ノード装置Nは、隣接するノード装置Nからの情報に基づいて自身の情報を更新することにより、送電対象となる受電装置を決定する。図5に示した受電装置決定システム100では、各ノード装置Nと受電装置Eとの間の距離に応じて送電対象となる受電装置を決定するため、発電装置Gからの距離の短い受電装置Eほど優先的に電力が送電される。このため、発電装置Gからの電力の送電に伴う電力損失を低減できる。

【0085】
なお、図4を参照して上述した受電装置決定システム100では、受電装置Eの電力需要に応じて電力の送電先を決定する一方で、図5を参照して上述した受電装置決定システム100では、ノード装置Nと受電装置Eとの間の距離に応じて電力の送電先を決定したが、本実施形態はこれらに限定されない。電力の送電先は、受電装置Eの電力需要およびノード装置Nと受電装置Eとの間の距離の両方に応じて決定されてもよい。

【0086】
例えば、電力の送電先は、ポテンシャル勾配に基づいて決定されてもよい。ここで、ポテンシャル勾配は、受電装置Eの電力需要の絶対値をノード装置Nと受電装置Eとの間の距離で除した商を示す。すなわち、ポテンシャル勾配は、ノード装置Nと受電装置Eとの間の距離に対する受電装置Eの電力需要(絶対値)で表される。

【0087】
この場合、図2に示したノード装置Nにおいて、記憶部Naは、ポテンシャル勾配を示すポテンシャル勾配情報を第1情報として記憶することが好ましい。取得部Nbは、隣接するノード装置Nからポテンシャル勾配に関する情報を第2情報として取得する。例えば、取得部Nbは、隣接するノード装置Nから、隣接するノード装置Nと受電装置Eまでの距離を示す情報、および、受電装置Eの電力需要を示す情報を第2情報として取得する。

【0088】
取得部Nbが隣接する複数のノード装置Nから第2情報を取得する場合、決定部Ncは、第2情報に基づいて、隣接するノード装置Nの中から、電力を送電する1つのノード装置を決定する。例えば、決定部Ncは、複数の第2情報に基づいて隣接する複数のノード装置Nに対応するポテンシャル勾配の最も大きいノード装置Nを、電力を送電する1つのノード装置として決定する。

【0089】
また、取得部Nbが隣接する複数のノード装置Nから第2情報を取得する場合、更新部Ndは、複数の第2情報の中から、ポテンシャル勾配の最も大きい1つの第2情報を選択し、選択した第2情報に基づき、第1情報を更新する。例えば、更新部Ndは、複数の第2情報に基づいて隣接する複数のノード装置Nからポテンシャル勾配が最も大きいノード装置Nを選択し、選択したノード装置Nの第2情報に基づき、第1情報を更新する。

【0090】
まず、図6を参照して、ポテンシャル勾配について説明する。図6(a)は、受電装置E1および受電装置E2の電力需要が等しく、発電装置Gと受電装置E1との間の距離が発電装置Gと受電装置E2との間の距離とは異なる場合のポテンシャル勾配を説明するための模式図である。図6(a)では、発電装置Gは、受電装置E1および受電装置E2に直接接続されている。ここでは、受電装置E1の電力需要をPaと示し、受電装置E2の電力需要をPbと示す。また、発電装置Gと受電装置E1との間の距離をDaと示し、発電装置Gと受電装置E2との間の距離をDbと示す。

【0091】
ここでは、受電装置E1の電力需要Paは受電装置E2の電力需要Pbと等しい(Pa=Pb)。ただし、発電装置Gと受電装置E1との間の距離Daは、発電装置Gと受電装置E2との間の距離Dbよりも長い(Da>Db)。この場合、受電装置E2のポテンシャル勾配は、受電装置E1のポテンシャル勾配よりも高くなる。このため、発電装置Gの電力は、受電装置E1ではなく受電装置E2に送電されることが好ましい。

【0092】
図6(b)は、発電装置Gと受電装置E1との間の距離が発電装置Gと受電装置E2との間の距離と等しく、受電装置E1、E2の電力需要が異なる場合のポテンシャル勾配を説明するための模式図である。図6(b)では、発電装置Gは、受電装置E1および受電装置E2に直接接続されている。

【0093】
ここでは、発電装置Gと受電装置E1との間の距離Daは発電装置Gと受電装置E2との間の距離Dbと等しい(Da=Db)。ただし、受電装置E1の電力需要Paは受電装置E1の電力需要Pbよりも大きい(Pa>Pb)。この場合、受電装置E1のポテンシャル勾配は、受電装置E2のポテンシャル勾配よりも高くなる。このため、発電装置Gの電力は、受電装置E2ではなく受電装置E1に送電されることが好ましい。

【0094】
図6(a)および図6(b)から明らかであるように、他の条件が等しければ、距離が近いほど、ポテンシャル勾配は増大する。また、他の条件が等しければ、電力需要が高いほど、ポテンシャル勾配は増大する。

【0095】
次に、図7を参照して、受電装置決定システム100における電力を受電する受電装置を決定するための受電装置決定方法を説明する。図7(a)~図7(c)は、本実施形態の受電装置決定システム100における受電装置決定方法を説明するための模式図である。

【0096】
ここでは、受電装置E1と電力ルータ装置R1との間の距離を10とし、電力ルータ装置R1と発電装置Gとの間の距離を10とする。発電装置Gと電力ルータ装置R2との間の距離を20とし、電力ルータ装置R2と受電装置E2との間の距離を20とする。

【0097】
なお、本実施形態の受電装置決定システム100では、各ノード装置Nの記憶部Naは隣接するノード装置Nまでの距離を示す情報を記憶する。例えば、受電装置E1の記憶部Eaは電力ルータ装置R1までの距離が10であることを示す情報を記憶する。電力ルータ装置R1の記憶部Raは、受電装置E1までの距離が10であり、発電装置Gまでの距離が10であることを示す情報を記憶する。発電装置Gの記憶部Gaは、電力ルータ装置R1までの距離が10であり、電力ルータ装置R2までの距離が20であることを示す情報を記憶する。電力ルータ装置R2の記憶部Raは、発電装置Gまでの距離が20であり、受電装置E2までの距離が20であることを示す情報を記憶する。受電装置E2の記憶部Eaは、電力ルータ装置R2までの距離が20であることを示す情報を記憶する。

【0098】
図7(a)に示すように、初期状態において、ノード装置Nはノード装置N自身の電力需要を取得する。受電装置E1および受電装置E2は電力需要を有する。ここでは、受電装置E1の電力需要は-100であり、受電装置E2の電力需要は-150である。このため、受電装置E1の記憶部Eaは、受電装置E1の電力需要が-100であることを示す情報を記憶する。また、受電装置E2の記憶部Eaは、受電装置E2の電力需要が-150であることを示す情報を記憶する。

【0099】
一方、電力ルータ装置R1および電力ルータ装置R2の電力需要はゼロである。このため、電力ルータ装置R1の記憶部Raは、電力需要が0であることを示す情報を記憶する。また、電力ルータ装置R2の記憶部Raは、電力需要が0であることを示す情報を記憶する。同様に、発電装置Gの電力需要はゼロである。このため、発電装置Gの記憶部Gaは、電力需要が0であることを示す情報を記憶する。

【0100】
その後、第1期間において、各ノード装置Nは、隣接するノード装置Nから隣接するノード装置Nの保有する情報を第2情報として取得する。

【0101】
図7(b)に示すように、電力ルータ装置R1は、第2情報として、受電装置E1から受電装置E1の電力需要が-100であり、受電装置E1から受電装置E1までの距離が0であることを示す情報を取得する。その後、電力ルータ装置R1は、電力ルータ装置R1から受電装置E1までの距離が10であることを読み出し、受電装置E1についてのポテンシャル勾配が10(=100/10)であることを計算する。

【0102】
また、電力ルータ装置R1は、第2情報として、発電装置Gから電力需要が0であることを示す情報を取得する。この場合、電力ルータ装置R1は、発電装置Gについてのポテンシャル勾配が0であることを計算する。

【0103】
その後、電力ルータ装置R1は、受電装置E1のポテンシャル勾配および発電装置Gのポテンシャル勾配を比較し、ポテンシャル勾配の高いほうを選択する。受電装置E1のポテンシャル勾配(10)は発電装置Gのポテンシャル勾配(0)よりも高いため、電力ルータ装置R1は、受電装置E1を選択する。電力ルータ装置R1は、記憶部Raの第1情報として、受電装置E1の電力需要が-100であり、電力ルータ装置R1から受電装置E1までの距離が10であることを第1情報として更新する。

【0104】
また、電力ルータ装置R2は、第2情報として、受電装置E2から受電装置E2の電力需要が-150であり、受電装置E2から受電装置E2までの距離が0であることを示す情報を取得する。その後、電力ルータ装置R2は、電力ルータ装置R2から受電装置E2までの距離が20であることを読み出し、受電装置E2についてのポテンシャル勾配が7.5(=150/20)であることを計算する。

【0105】
また、電力ルータ装置R2は、第2情報として、発電装置Gから電力需要が0であることを示す情報を取得する。この場合、電力ルータ装置R2は、発電装置Gについてのポテンシャル勾配が0であることを計算する。

【0106】
厳密には、受電装置E1は、電力ルータ装置R1から電力需要が0であることを示す情報を取得する。ただし、受電装置E1は、予め受電装置E1自身が受電装置であることを示す情報を記憶している。このため、受電装置E1の記憶部Eaは、電力ルータ装置R1からの情報によって更新されない。同様に、受電装置E2は、電力ルータ装置R2から電力需要が0であることを示す情報を取得する。ただし、受電装置E2は、予め受電装置E2自身が受電装置であることを示す情報を記憶している。このため、受電装置E2の記憶部Eaは、電力ルータ装置R2からの情報によって更新されない。

【0107】
また、発電装置Gは、電力ルータ装置R1および電力ルータ装置R2から、電力需要が0であることを示す情報を取得する。このため、第1期間の終了後においても、発電装置Gの記憶部Gaに記憶された第1情報は、電力需要が0であることを示す。

【0108】
第2期間においても、各ノード装置Nは、隣接するノード装置Nから隣接するノード装置Nの保有する情報を第2情報として取得する。

【0109】
図7(c)に示すように、発電装置Gは、第2情報として、電力ルータ装置R1から受電装置E1の電力需要が-100であり、電力ルータ装置R1から受電装置E1までの距離が10であることを示す情報を取得する。その後、発電装置Gは、発電装置Gから電力ルータ装置R1までの距離が10であることを読み出し、受電装置E1についてのポテンシャル勾配が5(=100/(10+10))であることを計算する。

【0110】
また、発電装置Gは、第2情報として、電力ルータ装置R2から受電装置E2の電力需要が-150であり、電力ルータ装置R2から受電装置E2までの距離が20であることを示す情報を取得する。その後、発電装置Gは、発電装置Gから電力ルータ装置R2までの距離が20であることを読み出し、受電装置E2についてのポテンシャル勾配が3.75(=150/(20+20))であることを計算する。

【0111】
その後、発電装置Gは、受電装置E1のポテンシャル勾配および受電装置E2のポテンシャル勾配を比較し、ポテンシャル勾配の高いものを選択する。ここでは、発電装置Gは、ポテンシャル勾配の大きさに応じて送電先を決定する。電力ルータ装置R1から取得した電力需要に基づくポテンシャル勾配は5であり、電力ルータ装置R2から取得した電力需要に基づくポテンシャル勾配は3.75であるため、発電装置Gは、電力ルータ装置R1に電力を送電することを決定する。その後、発電装置Gは、記憶部Gaの第1情報として、受電装置E1の電力需要が-100であり、発電装置Gから受電装置E1までの距離が20であることを第1情報として更新する。

【0112】
なお、受電装置E1は、電力ルータ装置R1から受電装置E1の電力需要が-100であることを示す情報を取得する。この場合、受電装置E1は、第2情報に示される受電装置E1が受電装置E1自身を含むため、受電装置E1の記憶部Eaは第1情報を更新しない。同様に、受電装置E2は、電力ルータ装置R2から受電装置E2の電力需要が-150であることを示す情報を取得する。この場合、受電装置E2は、第2情報に示される受電装置E2が受電装置E2自身を含むため、受電装置E2の記憶部Eaは第1情報を更新しない。

【0113】
電力ルータ装置R1は、第2情報として、受電装置E1から受電装置E1の電力需要が-100であり、受電装置E1から受電装置E1までの距離が0であることを示す情報を取得する。また、電力ルータ装置R1は、発電装置Gから、電力需要が0であることを示す第2情報を取得する。この場合、電力ルータ装置R1は、受電装置E1の電力需要が-100であり、送電先が受電装置E1であり、受電装置E1までの距離がLであることを示す情報を記憶したままである。

【0114】
同様に、電力ルータ装置R2は、第2情報として、受電装置E2から受電装置E2の電力需要が-150であり、受電装置E2から受電装置E2までの距離が0であることを示す情報を取得する。また、電力ルータ装置R2は、発電装置Gから、電力需要が0であることを示す第2情報を取得する。この場合、電力ルータ装置R2は、受電装置E2の電力需要が-150であり、送電先が受電装置E2であり、受電装置E2までの距離が2Lであることを示す情報を記憶したままである。

【0115】
電力が送電される受電装置Eが決定された後、電力が送電される。上述したように、発電装置Gの電力が受電装置E1に送電されることが決定される場合、発電装置Gの電力は、電力ルータ装置R1を介して受電装置E1に送電される。

【0116】
図7を参照して上述したように、本実施形態の受電装置決定システム100によれば、各ノード装置Nは、隣接するノード装置Nからの情報に基づいて自身の情報を更新することにより、送電対象となる受電装置が決定される。図7に示した受電装置決定システム100では、ポテンシャル勾配の大きさに応じて送電対象となる受電装置を決めるため、電力需要の大きく距離の近い受電装置Eほど優先的に送電される。

【0117】
図8は、本実施形態の受電装置決定システム100における電力ルータ装置Rの送電部Reの模式図である。送電部Reは、パワーMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)を備えてもよい。あるいは、送電部Reは、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)を備えてもよい。

【0118】
図8に示すように、送電部Reは、端子T1~T5と、スイッチSW1、SW2とを備える。端子T1~T5のそれぞれは異なるノード装置Nと接続される。

【0119】
スイッチSW1及びスイッチSW2の各々は、端子T1~T5のうちの任意の2つの端子間を電力が送電可能に接続する。例えば、スイッチSW1は、ある時間において、端子T2と端子T5とを電力を送電可能に接続する。スイッチSW2は、別の時間において、端子T1と端子T4とを電力を送電可能に接続する。

【0120】
すなわち、電力ルータ装置Rは、ある時間においてスイッチSW1を閉じることによって、端子T2から端子T5に向けて電力を送電できる。また、電力ルータ装置Rは、別の時間においてスイッチSW2を閉じることによって、端子T1から端子T4に向けて電力を送電できる。

【0121】
なお、受電装置決定システム100において、電力は、連続的に送電されてもよく、間欠的に送電されてもよい。例えば、電力を間欠的にパルス状に送電することにより、特定の受電装置が長期間送電されない状況を回避できる。このような電力パルスは、電力ネットワーク内に複数の発電装置がある場合の電力の送電に適している。

【0122】
ここで、図1~図4および図9を参照して、受電装置決定システム100における電力パルスの送電を説明する。図9(a)は本実施形態の受電装置決定システム100において複数の同期フレーム内の電力パルスを示す模式図である。

【0123】
発電装置Gが受電装置Eに電力を送電する場合、発電装置Gからの電力は、電力パルスとして送電される。例えば、時間軸が等間隔の同期フレームに分割され、同期フレームは、受電装置決定システムの全体で時刻同期される。同期フレームは複数の電力スロットに分割される。図9(a)は、3つの同期フレームを示しており、各同期フレームは6つの電力スロットに分割される。例えば、同期フレームの周期は1秒である。

【0124】
発電装置Gは、受電装置Eに対して、複数の電力スロットのうちの少なくとも1つの電力スロットを用いて、電力パルスを伝送する。図9(a)では、発電装置Gは、受電装置Eに対して、第2電力スロットを用いて、電力パルスを伝送する。1つの電力パルスが100Jである場合、この電力パルスを1秒の同期フレームごとに1つ伝送することにより、電力100Wを送電できる。

【0125】
この場合、図2に示したノード装置Nにおける第1情報および第2情報の各々は電力スロット情報を含むことが好ましい。電力スロット情報は、複数の電力スロットの各々が電力パルスの伝送に使用されているか否かを示す。ノード装置Nの更新部Ndは、第2情報の電力スロット情報に基づき、第1情報の電力スロット情報を更新する。

【0126】
なお、図9(a)では、1つの同期フレーム内に1つの電力パルスが伝送されたが、1つの同期フレーム内に複数の電力パルスが伝送されてもよい。

【0127】
図9(b)は本実施形態の受電装置決定システム100において同期フレーム内に伝送される複数の電力パルスを示す模式図である。図9(b)では、発電装置Gは、受電装置Eに対して、第2電力スロットおよび第5電力スロットを用いて、電力パルスを伝送する。1つの電力パルスが100Jである場合、この電力パルスを1秒の同期フレームごとに2つ伝送することにより、電力200Wを送電できる。

【0128】
なお、図4、図5および図7を参照して上述したように、第2期間以降、受電装置Eが、受電装置Eに隣接するノード装置Nから取得する第2情報は、受電装置E自身を示す情報であることが多い。この場合、受電装置Eは、受電装置Eに隣接するノード装置Nから第2情報を取得する意義はあまりない。したがって、受電装置Eは、受電装置Eに隣接するノード装置Nから第2情報を取得しなくてもよい。

【0129】
同様に、発電装置Gに隣接するノード装置Nが発電装置Gから取得する第2情報は、受電装置Eとは無関係の情報であることが多い。この場合、発電装置Gに隣接するノード装置Nが発電装置Gから第2情報を取得する意義はあまりない。したがって、発電装置Gに隣接するノード装置Nは、発電装置Gから第2情報を取得しなくてもよい。

【0130】
なお、図4、図5および図7を参照した上述の説明では、ノード装置Nの記憶部Naには、送電先のノード装置を示す情報が記憶されたが、本発明はこれに限定されない。ノード装置Nの記憶部Naには、当該ノード装置から受電装置までの経路を示す送電経路情報が記憶されてもよい。特に、1つの同期フレーム内の異なる電力スロットにおいて異なる経路で電力を送電する場合、ノード装置Nの記憶部Naは、当該ノード装置から受電装置までの経路を示す送電経路情報を記憶することが好ましい。

【0131】
次に、図10~図14を参照して、ノード装置Nが分岐して接続された受電装置決定システム100を説明する。図10は、本実施形態の受電装置決定システム100の模式図である。ここでは、受電装置決定システム100は、ノード装置N1~N12を備える。ここでは、ノード装置N1、N10は発電装置であり、ノード装置N7、N8、N9、N11、N12は受電装置であり、ノード装置N2~N6は電力ルータ装置である。

【0132】
ノード装置N7、N8、N9、N11、N12の電力需要は、それぞれ、-4.3kW、-2.8kW、-3.8kW、-8.2kW、-1.5kWである。また、ノード装置N1は、ノード装置N2~N5に接続されている。ノード装置N2は、ノード装置N1、N6に接続されている。ノード装置N3は、ノード装置N1、N7に接続されている。ノード装置N4は、ノード装置N1、N8、N12に接続されている。ノード装置N5は、ノード装置N1、N9に接続されている。ノード装置N6は、ノード装置N2、N10、N11に接続されている。

【0133】
ノード装置N7は、ノード装置N3に接続されている。ノード装置N8は、ノード装置N4に接続されている。ノード装置N9は、ノード装置N5に接続されている。ノード装置N10は、ノード装置N6に接続されている。ノード装置N11は、ノード装置N6に接続されている。ノード装置N12は、ノード装置N4に接続されている。

【0134】
ここでは、ノード装置N1とノード装置N2との間の距離は22.4mであり、ノード装置N1とノード装置N3との間の距離は15.8mであり、ノード装置N1とノード装置N4との間の距離は22.4mであり、ノード装置N1とノード装置N5との間の距離は26.9mである。また、ノード装置N2とノード装置N6との間の距離は15.8mであり、ノード装置N6とノード装置N10との間の距離は20.0mであり、ノード装置N6とノード装置N11との間の距離は18.0mである。

【0135】
また、ノード装置N3とノード装置N7との間の距離は20.6mであり、ノード装置N4とノード装置N8との間の距離は20.0mであり、ノード装置N4とノード装置N12との間の距離は21.2mであり、ノード装置N5とノード装置N9との間の距離は20.6mである。本実施形態の受電装置決定システム100では、各ノード装置Nの記憶部Naは隣接するノード装置Nまでの距離を示す情報を記憶する。

【0136】
本実施形態の受電装置決定システム100では、ノード装置N1~N12のそれぞれはポテンシャル勾配に基づいて電力の送電先を決定する。また、受電装置決定システム100では、時間軸が等間隔の同期フレームに分割され、同期フレームは、受電装置決定システム100の全体で時刻同期される。同期フレームは6個の電力スロットに分割される。なお、ここでは、第1、第6電力スロットでは、ノード装置N1-N4-N8に電力を送電し、第4、第5電力スロットでは、ノード装置N1-N3-N7に電力を送電するように設定されている。また、第2、第3電力スロットでは、ノード装置N10-N6-N11に電力を送電するように設定されている。

【0137】
ここで、図11および図12を参照して、図10の受電装置決定システム100におけるノード装置N1における送電先の決定方法を説明する。ここでは、第3期間におけるノード装置N1の受電装置の決定方法を説明する。図11は、図10の受電装置決定システム100におけるノード装置N1における送電先決定方法を説明するためのテーブルである。図11に示すように、ノード装置N1は、ノード装置N2~N5から第2情報を取得する。第2情報は、ノード装置N2~N5の第2期間後の情報である。ここでは、ノード装置N1は、第2情報として、対象受電装置、電力需要、対象受電装置までの距離、ポテンシャル勾配、送電経路および使用可能電力スロットを示す情報を取得する。

【0138】
ノード装置N2からの第2情報において、対象受電装置はノード装置N11であり、電力需要は-8200Wであり、対象受電装置までの距離は33.8mであり、ポテンシャル勾配は242であり、送電経路は、ノード装置N2-N6-N11である。また、第2および第3電力スロットは使用予定である一方、第1、第4、第5および第6電力スロットは空いている。

【0139】
ノード装置N3からの第2情報において、対象受電装置はノード装置N7であり、電力需要は-4300Wであり、対象受電装置までの距離は20.6mであり、ポテンシャル勾配は209であり、送電経路は、ノード装置N3-N7である。また、第4および第5電力スロットは使用予定である一方、第1、第2、第3および第6電力スロットは空いている。

【0140】
ノード装置N4からの第2情報において、対象受電装置はノード装置N8であり、電力需要は-2800Wであり、対象受電装置までの距離は20.0mであり、ポテンシャル勾配は140であり、送電経路は、ノード装置N4-N8である。また、第1および第6電力スロットは使用予定である一方、第2、第3、第4および第5電力スロットは空いている。

【0141】
ノード装置N5からの第2情報において、対象受電装置はノード装置N9であり、電力需要は-3800Wであり、対象受電装置までの距離は20.6mであり、ポテンシャル勾配は184であり、送電経路は、ノード装置N5-N9である。また、第1、第2、第3、第4、第5および第6電力スロットはすべて空いている。

【0142】
ノード装置N1は、ノード装置N2~N5からの第2情報に基づいて受電装置を決定する。ここでは、ノード装置N1は、ノード装置N2~N5からの第2情報に基づいて、ノード装置N2~N5に対応するポテンシャル勾配を計算する。

【0143】
ノード装置N1がノード装置N2から第2情報として取得した電力需要は、-8200Wである。第2情報として取得したノード装置N11までの距離33.8mとノード装置N1とノード装置N2との距離22.4mとから、ノード装置N1からノード装置N11までの距離56.2m(=33.8+22.4)を求め、電力需要および対象受電装置までの距離からポテンシャル勾配146(=8200/56.2)を求める。

【0144】
また、ノード装置N1がノード装置N3から第2情報として取得した電力需要は、-4300Wである。第2情報として取得したノード装置N7までの距離20.6mとノード装置N1とノード装置N3との距離15.8mとから、ノード装置N1からノード装置N7までの距離36.4m(=20.6+15.8)を求め、電力需要および対象受電装置までの距離からポテンシャル勾配118(=4300/36.4)を求める。

【0145】
また、ノード装置N1がノード装置N4から第2情報として取得した電力需要は、-2800Wである。第2情報として取得したノード装置N8までの距離20.0mとノード装置N1とノード装置N4との距離22.4mとから、ノード装置N1からノード装置N8までの距離42.4m(=20.0+22.4)を求め、電力需要および対象受電装置までの距離からポテンシャル勾配66(=2800/42.4)を求める。

【0146】
また、ノード装置N1がノード装置N5から第2情報として取得した電力需要は、-3800Wである。第2情報として取得したノード装置N9までの距離20.6mとノード装置N1とノード装置N5との距離26.9mとから、ノード装置N1からノード装置N9までの距離47.5m(=20.6+26.9)を求め、電力需要および対象受電装置までの距離からポテンシャル勾配80(=3800/47.5)を求める。

【0147】
ノード装置N1は、ノード装置N2~N5のポテンシャル勾配を比較すると、ノード装置N2についてのポテンシャル勾配が最も高い。しかしながら、ここでは、ノード装置N1において第1、第4、第5および第6電力スロットは既に使用予定であり、第2および第3電力スロットのみが空いている。一方、ノード装置N2についての経路情報では、第2および第3電力スロットは既に使用予定であり、第1、第4、第5および第6電力スロットのみが空いている。したがって、ノード装置N1-N2-N6-N10への送電経路のために使用可能な電力スロットはなく、ノード装置N1は、ノード装置N2、N6を介してノード装置N10に送電することはできない。

【0148】
このため、ノード装置N1は、ノード装置N2を除き、ノード装置N3~N5のポテンシャル勾配を比較する。この場合、ノード装置N3についてのポテンシャル勾配が最も高い。

【0149】
図12は、図10の受電装置決定システム100におけるノード装置N1の送電経路で使用可能な電力スロットの決定方法を説明するための模式図である。図12に示すように、ノード装置N1は、1つの同期フレーム内で、第1、第4、第5および第6電力スロットが既に使用予定である一方、第2および第3電力スロットは空いている。

【0150】
一方、ノード装置N3についての経路情報では、第4および第5電力スロットは既に使用予定であり、第1、第2、第3および第6電力スロットが空いている。したがって、ノード装置N1において空いている電力スロットとノード装置N3の経路情報において空いている電力スロットとが重なれば、ノード装置N1からノード装置N3についての経路情報に示される経路で電力を送電できる。ここでは、第2、第3電力スロットは、ノード装置N1-N3-N7への送電経路のために使用可能である。このため、ノード装置N1は、ノード装置N2~N5の中からノード装置N3に電力を送電することを決定する。このように、ノード装置は、自身の使用可能な電力スロットと、ポテンシャル勾配の高いノード装置からの第2情報として取得した送電経路情報に含まれるノード装置において使用可能な電力スロットとを重ね合わせて、ノード装置の送電経路情報における使用可能な電力スロットを決定する。

【0151】
なお、再び図11を参照すると、ノード装置N1は、ノード装置N3から取得した第2情報に基づいて、第1情報を更新する。具体的には、ノード装置N1は、ノード装置N3から取得した第2情報に基づいて、対象受電装置がノード装置N7であり、電力需要が-4300Wであり、ノード装置N1からノード装置N7までの距離が36.4mであることを示す情報を記憶する。さらに、ノード装置N1は、ノード装置N7までの送電経路がノード装置N1-N3-N7であり、第1、第4、第5および第6電力スロットのいずれも使用予定であり、第2、第3電力スロットは空いていることを示す情報を記憶する。以上のようにして、ノード装置N1は、ノード装置N2~N5からの第2情報に基づいて電力を送電する受電装置を決定できる。

【0152】
次に、図1、図2、図13および図14を参照して図10の受電装置決定システム100において各ノード装置Nの記憶部Naに記憶される第1情報の変化を説明する。図13は、受電装置決定システム100における初期状態および第1期間後の各ノード装置Nの記憶部Naに記憶された第1情報を示すテーブルであり、図14は、図10の受電装置決定システムにおける第2状態および第3期間後の各ノード装置Nの記憶部Naに記憶された第1情報を示すテーブルである。

【0153】
初期状態において、ノード装置N1~12はノード装置N1~12自身の電力需要を取得する。ノード装置N7、N8、N9、N11、N12は、受電装置であり、電力需要を有する。したがって、ノード装置N7、N8、N9、N11、N12は、対象受電者が自身であり、それぞれの電力需要を示す情報を記憶する。

【0154】
一方、ノード装置N1、N10は発電装置であり、ノード装置N2~N6は電力ルータ装置であるため、ノード装置N1~N6、N10の電力需要はゼロである。このため、ノード装置N1~N6、N10は、それぞれの電力需要が0であることを示す情報を記憶する。

【0155】
その後、第1期間において、各ノード装置N1~N12は、隣接するノード装置Nから隣接するノード装置Nの保有する情報を第2情報として取得する。例えば、ノード装置N1は、ノード装置N2~N4から電力需要がゼロであることを示す第2情報を取得する。

【0156】
ノード装置N3は、ノード装置N7が受電装置であり、ノード装置N7の電力需要が-4.3kWであることを示す第2情報をノード装置N7から取得する。この場合、ノード装置N3は、ノード装置N7についてのポテンシャル勾配が209(=4300/20.6)であることを計算する。ノード装置N3は、記憶部Naの第1情報として、対象受電装置がノード装置N7であること、電力需要が-4.3kWであること、ノード装置N3からノード装置N7までの距離が20.6mであること、ポテンシャル勾配が209であること、送電経路がN3-N7であること、送電経路のノード装置で使用可能な電力スロットを示す情報を第1情報として更新する。

【0157】
また、ノード装置N4は、ノード装置N8が受電装置であり、ノード装置N8の電力需要が-2.8kWであることを示す第2情報をノード装置N8から取得する。この場合、ノード装置N4は、ノード装置N8のポテンシャル勾配が140(=2800/20.0)であることを計算する。

【0158】
さらに、ノード装置N4は、ノード装置N12が受電装置であり、ノード装置N12の電力需要が-1.5kWであることを示す第2情報をノード装置N12から取得する。この場合、ノード装置N4は、ノード装置N12のポテンシャル勾配が70.7(=1500/21.2)であることを計算する。

【0159】
ノード装置N4は、ノード装置N8からのポテンシャル勾配およびノード装置N12からのポテンシャル勾配を比較し、ノード装置N8を選択する。ノード装置N4は、記憶部Naの第1情報として、対象受電装置がノード装置N8であること、電力需要が-2.8kWであること、ノード装置N4からノード装置N8までの距離が20.0mであること、ポテンシャル勾配が140であること、送電経路がN4-N8であること、送電経路のノード装置で使用可能な電力スロットを示す情報を第1情報として更新する。

【0160】
その後、第2期間において、各ノード装置N1~N12は、隣接するノード装置Nから隣接するノード装置Nの保有する情報を第2情報として取得する。例えば、ノード装置N1は、ノード装置N2からノード装置N2の電力需要がゼロであることを示す情報を取得する。

【0161】
また、ノード装置N1は、ノード装置N7が受電装置であり、ノード装置N7の電力需要が-4.3kWであることを示す第2情報をノード装置N3から取得する。この場合、ノード装置N1は、ノード装置N3についてのポテンシャル勾配が118(=4300/(20.6+15.8))であることを計算する。

【0162】
また、ノード装置N1は、ノード装置N8が受電装置であり、ノード装置N8の電力需要が-2.8kWであることを示す第2情報をノード装置N4から取得する。この場合、ノード装置N1は、ノード装置N4についてのポテンシャル勾配が65(=2800/(20.6+22.4))であることを計算する。

【0163】
さらに、ノード装置N1は、ノード装置N9が受電装置であり、ノード装置N9の電力需要が-3.8kWであることを示す第2情報をノード装置N5から取得する。この場合、ノード装置N1は、ノード装置N5についてのポテンシャル勾配が80(=3800/(20.6+26.9))であることを計算する。

【0164】
その後、ノード装置N1は、ノード装置N2~N4のポテンシャル勾配を比較し、ノード装置N3を選択する。ノード装置N1は、記憶部Naの第1情報として、対象受電装置がノード装置N7であること、電力需要が-4.3kWであること、ノード装置N1からノード装置N7までの距離が36.4mであること、ポテンシャル勾配が118であること、送電経路がN1-N3-N7であること、送電経路のノード装置で使用可能な電力スロットを示す情報を第1情報として更新する。

【0165】
その後、第3期間において、各ノード装置N1~N12は、隣接するノード装置Nから隣接するノード装置Nの保有する情報を第2情報として取得する。なお、第3期間におけるノード装置N1の受電先の決定方法は、図11および図12を参照して上述したとおりである。

【0166】
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明した。ただし、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。図面は、理解し易くするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数等は、図面作成の都合上から実際とは異なる場合がある。また、上記の実施形態で示す各構成要素の形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の構成から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0167】
本発明は、受電装置決定システム、受電装置決定方法および受電装置決定装置の分野に利用可能である。
【符号の説明】
【0168】
100 受電装置決定システム
N ノード装置
E 受電装置
G 発電装置
R 電力ルータ装置
Drawing
(In Japanese)【図1】
0
(In Japanese)【図2】
1
(In Japanese)【図3】
2
(In Japanese)【図4】
3
(In Japanese)【図5】
4
(In Japanese)【図6】
5
(In Japanese)【図7】
6
(In Japanese)【図8】
7
(In Japanese)【図9】
8
(In Japanese)【図10】
9
(In Japanese)【図11】
10
(In Japanese)【図12】
11
(In Japanese)【図13】
12
(In Japanese)【図14】
13