(In Japanese)【識別番号】504133110 【氏名又は名称】国立大学法人電気通信大学 【識別番号】593006630 【氏名又は名称】学校法人立命館
Representative
(In Japanese)【識別番号】110000925、【氏名又は名称】特許業務法人信友国際特許事務所
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(In Japanese)未請求
Theme code
4C038
F-term
4C038PP05 4C038PS00 4C038VA15 4C038VB31 4C038VC20
Abstract
(In Japanese)【課題】被測定者に負担をかけずに、被測定者のレム睡眠を精度良く判定できるようにする。 【解決手段】被測定者の第1の期間毎の心拍の中央値の増加率が、所定の閾値以上であるとき、第1のレム睡眠期間の開始と判定し、第1の期間毎の心拍の中央値の減少率が減少したとき、第1のレム睡眠期間の終了を判定する。また、被測定者の体動を第2の期間毎に周波数解析し、その周波数解析したデータの分析で、レム睡眠の判定を得る決定木を機械学習により複数生成し、生成した複数の決定木で得られたレム睡眠か否かの判定の多数決から、第2の期間が第2のレム睡眠期間であると判定する。そして、これらの第1及び第2のレム睡眠期間の判定を行った結果から、レム睡眠期間の確定処理を行う。 【選択図】図9
【0017】 [2.睡眠段階判定装置のハードウェア構成例] 図3は、睡眠段階判定装置10をコンピュータ装置で構成した場合のハードウェア構成例を示す。 コンピュータ装置Cは、バスC8に接続されたCPU(Central Processing Unit:中央処理装置)C1、ROM(Read Only Memory)C2、及びRAM(Random Access Memory)C3を備える。さらに、コンピュータ装置Cは、不揮発性ストレージC4、ネットワークインターフェイスC5、入力装置C6、及び表示装置C7を備える。
【0018】 CPU C1は、睡眠段階判定装置10の生体データ処理部12や睡眠段階判定部13が備える各機能を実現するソフトウェアのプログラムコードをROM C2から読み出して実行する。圧力データを周波数解析するFFT処理についても、該当する処理を実行するプログラムをROM C2から読み出して、CPU C1が実行する。RAM C3には、演算処理の途中に発生した変数やパラメータ等が一時的に書き込まれる。
【0019】 不揮発性ストレージC4としては、例えば、HDD(Hard disk drive)、SSD(Solid State Drive)、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、CD-R、磁気テープ、不揮発性のメモリ等が用いられる。この不揮発性ストレージC4には、OS(Operating System)、各種のパラメータの他に、コンピュータ装置Cを睡眠段階判定装置10として機能させるためのプログラムが記録されている。また、睡眠段階判定部13が判定した睡眠段階についてのデータが、不揮発性ストレージC4に記録される。
【0020】 ネットワークインターフェイスC5には、例えば、NIC(Network Interface Card)等が用いられ、端子が接続されたLAN(Local Area Network)、専用線等を介して各種のデータを送受信することが可能である。例えば、コンピュータ装置Cは、マットレスセンサ2が出力する圧力データを、ネットワークインターフェイスC5を介して取得する。入力装置C6は、例えばキーボード等の機器で構成され、この入力装置C6により、睡眠段階判定装置10で睡眠段階を判定する期間の設定や、睡眠段階の表示形態の指示等が行われる。表示装置C7は、睡眠段階判定装置10で判定された睡眠段階を表示する。 なお、睡眠段階判定装置10をコンピュータ装置から構成するのは一例であり、例えばFFT処理などのデータ処理を、専用のハードウェアを用意して行うようにしてもよい。
【0022】 まず、手法1によるレム睡眠の判定処理について説明する。 この手法1では、一定時間の心拍情報から心拍数変動の中周波成分を三角関数回帰モデル(Trigonometric Function Model:TFM)を用いてリアルタイムに推定し、算出した心拍変動から睡眠深度を推定する。ここでは、レム睡眠時に心拍数が揺らぐという生理学的な観点を利用して、レム睡眠を推定する。